機械工学実験実習Ⅲ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 機械工学実験実習Ⅲ
科目番号 10100 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 機械実習1 測定の基礎・手仕上げ・鋳造・溶接・塑性加工・切削加工[1](実教出版)
機械実習2 切削加工[2]・研削加工・NC工作機械加工・CADとその応用(実教出版)
担当教員 白土 清,小山 幸平

到達目標

機械製作技術の基礎である旋盤加工、フライス盤加工、研削加工、放電加工等の金属工作実習を通じて、基礎的な機械の取り扱い方を習得する。1年次・2年次で習得した内容をさらに深め、機械製作技術および技能のスキルを向上させる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安基礎的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1工作機械の応用的な使用法を深く理解し実践できる。工作機械の標準的な使用法を理解し実践できる。工作機械の基本的な使用法を理解している。工作機械の基本的な使用法を理解できていない。
評価項目2レポートの評点が80以上であり、かつ独創性に優れる。レポートが標準的な水準にあり、内容を十分理解している。レポートが基礎的な水準にあり、内容を理解している。レポートが完遂されていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ものづくり教育センターにおいて、実習形式にて授業を行う。機械工学の現場において必要となる機械加工技術を中心として、技術・技能を体得する。各加工技術に関連する理論も学習する。
授業の進め方・方法:
主に旋盤作業(NCを含む)、フライス盤作業、研削放電加工等の各ショップごとに実習をする。クラスを4班に分けて、ローテーションにて実習を行う。各ショップの終了後にレポートを作成し提出する。レポート作成にあたっては本文を手書き、図表は電子作成可とする。他者の盗用は厳禁である。
注意点:
作業服上下、安全靴、帽子を着用し時間厳守で集合する。作業中および清掃時には安全めがねを着用する。実習内容をあらかじめ理解し、機械の操作や取り扱い上の注意を守る。安全上の留意事項を厳守し、事故のないように注意する。遅刻、忘れ物、欠席の対応は別途指示する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーションおよび安全教育
旋盤加工実習
実習工場の使い方、日誌の記入方法、服装・機械の安全点検、実習レポートの書き方など
旋盤の構造と使い方の理解
2週 旋盤加工実習
旋盤の構造と使い方の理解
3週 NC多軸旋盤実習 NC多軸旋盤の理解
4週 NC多軸旋盤実習 NC多軸旋盤の理解
5週 NC多軸旋盤実習
NC多軸旋盤の理解
6週 フライス盤加工実習
フライス盤の構造、しくみの理解
7週 フライス盤加工実習 フライス加工方法、フライスの種類と使い方の理解
8週 フライス盤加工実習 フライス加工方法、フライスの種類と使い方の理解
2ndQ
9週 フライス盤加工実習 フライス加工方法、フライスの種類と使い方の理解
10週 フライス盤加工実習
フライス加工方法、フライスの種類と使い方の理解
11週 研削加工実習 研削加工の理解
12週 研削加工実習 研削加工の理解
13週 放電加工実習 放電加工の理解
14週 放電加工実習 放電加工の理解
15週 放電加工実習 放電加工の理解
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4前5,前10,前15
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4前1,前2,前6,前7,前8,前9,前10
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4前1,前2
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4前1,前2
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。4前6,前7,前8,前9,前10
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。4前6,前7,前8,前9,前10
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。4前3,前4,前5,前13,前14
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。4前3,前4,前5,前13,前14

評価割合

態度レポート合計
総合評価割合2080100
基礎的能力000
専門的能力2080100
分野横断的能力000