経営工学

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 経営工学
科目番号 10230 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 詳細は講義の際に指示する.(場合により,適宜,プリントを配布する.)
担当教員 角田 陽

到達目標

授業の目標と概要
「生産」とは,価値ある新しい「もの」をつくりだす活動である.身の回りにある具体的な「もの」である工業製品が
どのように過程を経て製品となり,品質,納期,価格といった観点を考慮した生産のための手法を一般化・体系化した
ものが「生産・経営工学」である.本講義では,実際に使用されている工業製品の製造例を通じて「生産」や「経営」を考え理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1経営工学の概要について理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる.経営工学の概要について理解し,人に説明できる.経営工学の概要について理解していな生産工学の概要について理解しているが,人には説明できない.経営工学の概要について理解していない.
評価項目2品質およびその管理について理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる。品質およびその管理についての概要について理解し,人に説明できる.品質およびその管理についての概要について理解しているが,人には説明できない.品質およびその管理についての概要について理解していない.
評価項目3生産システムについて理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる。生産システムについて理解し,人に説明できる.生産システムについて理解しているが,人には説明できない.生産システムについて理解し,人に説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 これまでに「もの」づくりのために,形状を創成する加工方法,動作を実現する機構や制御方法を学習してきた.身の回りにある具体的な「もの」である工業製品は,それら単独では製造不可能で,最適に組み合わせられるからこそ製品となる.すなわち,これまでの総合化が本「生産・経営工学」である.
授業の進め方・方法:
 講義を基本とするが,理解を深めるために,適宜,課題レポートや演習を課す.
注意点:
 理解度を振り返り確認をするために,授業の冒頭に前回の復習小テストを実施する.また,本科目の成績は,定期試験等の成績のみならず,予習や復習等の実施状況も考慮して判断するため,自学自習の習慣を身につけることが必要である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生産・経営工学の概要1 生産・経営工学の定義・構成などを説明できる。
2週 生産・経営工学の概要2 生産・経営工学の定義・構成などを説明できる。
3週 経済環境の変化とリーディング産業の変遷1 日本の産業構造の変化,モノ作りの変化(技能重視の生産管理からコスト重視の自動化技術への移行)を説明できる。
4週 経済環境の変化とリーディング産業の変遷2 日本の産業構造の変化,モノ作りの変化(技能重視の生産管理からコスト重視の自動化技術への移行)を説明できる。
5週 コストの概念1 コストの構成,原価の把握,コストダウンの考え方を説明できる。
6週 コストの概念2 コストの構成,原価の把握,コストダウンの考え方を説明できる。
7週 品質管理の手法1 品質管理の手法,統計的品質管理,国際的な品質の動き(品詞管理の重要性とその手法を説明できる。
 
8週 品質管理の手法2 品質管理の手法,統計的品質管理,国際的な品質の動き(品詞管理の重要性とその手法を説明できる。
4thQ
9週 「経営工学」ワークショップ1 演習を通じて管理手法を学ぶ
10週 「経営工学」ワークショップ2 演習を通じて管理手法を学ぶ
11週 標準化と知的財産権1 標準化の歴史と国際標準の重要性(ISO/IEC)標準化と知的財産権との関係を説明できる。
12週 標準化と知的財産権1 標準化の歴史と国際標準の重要性(ISO/IEC)標準化と知的財産権との関係を説明できる。
13週 信頼性・安全性 1
信頼性・安全性について説明できる。
 
14週 信頼性・安全性 2
信頼性・安全性について説明できる。
15週 学期末試験 学期末試験
16週 まとめ まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3後14
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3後14
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3後14
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3後14
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3後4
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3後1
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3後1
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3後4
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3後4
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3後6
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3後10
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3後10
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3後10

評価割合

試験発表相互評価小テストポートフォリオreport合計
総合評価割合650015020100
基礎的能力0000000
専門的能力650015020100
分野横断的能力0000000