機械工学科配属の初年度において大まかな機械の技術史を振り返り、幾つかの最先端技術の実例を学び、高学年での専門学習への導入と機械技術者になるための動機付けとする。
概要:
機械の技術史、機械工学史から最先端技術までそれらの代表例よりその概要を学び、機械工学の今後について展望する。
授業の進め方・方法:
機械の技術、機械工学の歴史を学び、機械工学の各分野の現状を展望する。
関連機械技術の最新情報を調査してレポートとして報告する。
各学生が1度ずつ発表によって、他人に説明し、お互いに学習しあう。
注意点:
機械工学関連技術のニュースについて理解し、それを簡単に説明できるように心がける。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション |
講義の進め方、機械工学の位置付けを理解する。
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2週 |
今日の先端技術と機械工学
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機械工学の発生と発展の経緯を理解する。
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3週 |
機械工学を応用した研究事例 |
具体的な研究例を題材に機械工学を応用した研究を理解する。
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4週 |
機械の歴史1 転造技術 |
古代からルネサンス期にかけての機械技術の発展を理解する。また、転造技術を理解する。
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5週 |
機械の歴史2 新幹線技術 |
運動学、動力学の発展を理解する。また、新幹線技術を理解する。
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6週 |
機械の歴史3 PCの放熱技術 |
江戸からくりなど機械工学の起源や電気工学、電子工学、情報工学との関連を理解する。 また、PCの放熱技術について理解する。
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7週 |
原動機(エンジン) クリーンディーゼルエンジン技術 |
原動機(エンジン)の原理を理解する。 また、クリーンディーゼルエンジンの技術について理解する。
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8週 |
レポート課題(中間試験時) |
これまでの講義を通して興味のある機械技術について、教科書やノートを参考にまとめる。
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2ndQ |
9週 |
自動車 波動歯車装置 |
自動車の構造や動力伝達機構を理解する。 また、波動歯車装置について理解する。
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10週 |
ポンプ HDD技術 |
様々なポンプの原理を理解する。 また、HDD技術について理解する。
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11週 |
ジェットエンジン CT技術 |
ジェットエンジンの原理を理解する。 また、CT技術について理解する。
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12週 |
ロケットエンジン ロボット技術 |
ロケットエンジンの原理を理解する。 また、ロボット技術について理解する。
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13週 |
自動制御技術 |
様々な自動制御技術の原理を理解する。
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14週 |
課題の発表1 |
機械工学分野の要素技術を調査して原理などをまとめ、発表する。
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15週 |
課題の発表2 |
機械工学分野の要素技術を調査して原理などをまとめ、発表する。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 2 | 前3 |
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 2 | 前3 |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 2 | 前3 |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 2 | 前3 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 2 | 前7 |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 2 | 前7 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 2 | 前2 |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 2 | 前1 |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 2 | 前1 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 2 | 前14,前15 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 2 | 前14,前15 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 熱流体 | カルノーサイクルの状態変化を理解し、熱効率を計算できる。 | 1 | |