環境・省エネルギ技術

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 環境・省エネルギ技術
科目番号 5110 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 都度、プリントを配布する。
担当教員 角田 陽

到達目標

地球温暖化,環境悪化などへの対応が必須の時代になってひさしい.日本では2000年に循環型社会形成推進基本法が成
立し,それまでの社会のしくみそのものが根本的に見直されるなど,「ものづくり」も今や地球環境問題抜きには考え
られない.すなわち,資源保護だけではなく,あらゆる製品について,設計・製造・使用・廃棄のすべての段階で環境
に負荷をかけないことが必須となっている.この講義では,そうした環境問題を考慮したものづくりの現状と未来を一
緒に考えていく.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球環境の現状について説明できる。地球環境の現状について理解できる。地球環境の現状について理解できない。
評価項目2地球環境の維持方策について説明できる。地球環境の維持方策について理解できる。地球環境の維持方策について理解できない。
評価項目3省エネルギー技術について説明できる。省エネルギー技術について理解できる。省エネルギー技術について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:

例えばエンジンの高効率化は省エネルギ性向上や廃棄物の減少となり,資源有効利用や環境保護につながる.さらには,例えばライフサイクルエンジニアリングは,設計段階から製品のリデュース・リユース・リサイクルの3Rを考慮したものづくりのあり方を体系化するものである.現在の「ものづくり」に必須の基礎を知る機会とする.
授業の進め方・方法:
要点をまとめたパワーポイントのスライド等を利用した講義を行い,また,適宜演習問題に取り組む.
注意点:
授業にきちんと出席に、配布資料の内容を理解すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 地球と自然環境 地球の歴史,大気・海と川・土と森林の役割を説明できる。
2週 地球環境問題 (1)地球温暖化,オゾン層破壊,酸性雨 地球温暖化,オゾン層破壊,酸性雨について説明できる。
3週 地球環境問題 (2)野生生物種の減少,森林破壊,砂漠化 野生生物種の減少,森林破壊,砂漠化について説明できる。
4週 地球環境問題の対策に関する世界の動き  環境と開発に関する国際会議,京都議定書について説明できる。
5週 日本の公害問題と対策1                         
(1)公害問題の実情
公害問題の実情について説明できる。
6週 日本の公害問題と対策2 ソフト・ハード対策,循環型社会について説明できる。
7週 日本のエネルギー1
エネルギー事情と対策,新エネルギーの開発
エネルギー事情と対策,新エネルギーの開発について説明できる。
8週 日本のエネルギー2 エネルギー事情と対策,新エネルギーの開発について説明できる。
4thQ
9週 省エネルギー                            
(1)省エネルギー技術
(2)ESCO事業
                       (1)省エネルギー技術について説明できる。
10週 環境と経営 環境マネジメントシステム,企業の社会的責任について説明できる。
11週 環境と商品 グリーン購入,ライフサイクルアセスメント,環境配慮設計について説明できる。
12週 環境と暮らし 食生活,住生活
13週 コミュニティビジネス 地域循環システムつくり
14週 環境との共生 自然と将来への責任
15週 学期末試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。6
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。3
動力の意味を理解し、計算できる。6
熱流体熱力学で用いられる各種物理量の定義と単位を説明できる。6
閉じた系と開いた系、系の平衡、状態量などの意味を説明できる。6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000