到達目標
機械製作技術の基礎である旋盤加工、フライス加工、ドリル加工、ヤスリがけ等を金属工作作業を通じて実習し基礎的な機械の取り扱い方を習得する。さらに、3D-CAD製図に加え、3Dプリンタによるプロトタイピングについても実習する。1学年のものづくり基礎工学(機械工学分野)で習得した内容をさらに、詳しく取り扱い、機械製作技術のスキルを向上させるものである。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 機械の応用的な使い方を理解している。 | 基本的な機械の使い方を理解している。 | レポートが完遂されていない。 |
評価項目2 | 3DCADを応用して様々な設計をすることができる。 | 3DCADの基本的な使い方を理解している。 | すべての実習を受講していない。 |
評価項目3 | レポートの評点が80以上であり、かつ独創性に優れる。 | レポートが標準的な水準にあり、内容を十分理解している。 | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
実習工場において、実習形式にて授業を行う。現場において必要となる機械工作技術を中心として、技術を体得する。
授業の進め方・方法:
主に旋盤作業、手仕上げ、CAD、フライス加工をショップごとに実習する。1クラスを10名×4班に分けて、ローテーションにて実習を行う。
注意点:
作業服上下、安全靴、帽子を着用し時間厳守で集合する。作業中および清掃時には安全めがねを着用する。実習内容を理解し、機械の操作や取り扱い上の注意を守る。安全上の留意事項を厳守し、事故のないように注意する。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーションおよび安全教育 |
実習工場の使い方、班分け、日誌の記入方法、服装・機械の安全点検、ノギス・マイクロメータの使い方、実習レポートの書き方
|
2週 |
旋盤加工実習(旋盤の名称、注油) |
旋盤の構造と使い方の理解。
|
3週 |
旋盤加工実習(旋盤の名称、注油) |
旋盤の構造と使い方の理解。
|
4週 |
旋盤加工実習(工具の取り付け方) |
旋盤の構造と使い方の理解。
|
5週 |
旋盤加工実習(工具の取り付け方) |
旋盤の構造と使い方の理解。
|
6週 |
旋盤加工実習(段付棒の旋盤加工とねじ溝加工) |
段付き棒の製作方法の理解。
|
7週 |
フライス加工実習(フライスの名称、バイスのセッティング) |
フライス盤の構造、しくみの理解。
|
8週 |
フライス加工実習(フライスの名称、バイスのセッティング) |
フライス盤の構造、しくみの理解。
|
2ndQ |
9週 |
フライス加工実習(縦型フライス盤、横型フライス盤) |
フライス加工方法、フライスの種類と使い方の理解。
|
10週 |
フライス加工実習(縦型フライス盤、横型フライス盤) |
フライス加工方法、フライスの種類と使い方の理解。
|
11週 |
フライス加工実習(縦けずり盤、シェイパー加工) |
特殊なフライス加工の理解。
|
12週 |
フライス加工実習(縦けずり盤、シェイパー加工) |
特殊なフライス加工の理解。
|
13週 |
手仕上げ加工実習(切断、けがき作業) |
手仕上げ加工の基本、けがき、切断方法の理解。
|
14週 |
手仕上げ加工実習(切断、けがき作業) |
手仕上げ加工の基本、けがき、切断方法の理解。
|
15週 |
|
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
手仕上げ加工実習(ドリル穴加工、タッピング) |
ドリル加工、タッピング加工の理解。
|
2週 |
手仕上げ加工実習(ヤスリがけ) |
やすりがけの理解。
|
3週 |
手仕上げ加工実習(ヤスリがけ) |
やすりがけの理解。
|
4週 |
3D-CAD製図実習(キーボード操作、直線、曲線、円弧、接線) |
3D-CADの基本的な使い方。
|
5週 |
3D-CAD製図実習(キーボード操作、直線、曲線、円弧、接線) |
3D-CADの基本的な使い方。
|
6週 |
3D-CAD製図実習(2Dモデル~2Dモデル) |
3D-CADによる2Dモデリング、2Dモデリング。
|
7週 |
3D-CAD製図実習(2Dモデル~3Dモデル) |
3D-CADによる2Dモデリング、2Dモデリング。
|
8週 |
3D-CAD製図実習(寸法、仕上げ記号等CAD操作の実習) |
3D-CADにおける、仕上げ記号などの記入。
|
4thQ |
9週 |
3D-CAD製図実習(組立図) |
3D-CADにおける組立図の理解
|
10週 |
3Dプリンタ製作実習(設計) |
3Dプリンタのための設計方法の理解
|
11週 |
3Dプリンタ製作実習(設計) |
3Dプリンタのための設計方法の理解
|
12週 |
3Dプリンタ製作実習(モデリング) |
3Dプリンタにおけるモデリング方法の理解。
|
13週 |
3Dプリンタ製作実習(造形) |
3Dプリンタにおける造形方法の理解。
|
14週 |
まとめ |
作業の振り返り、総まとめ。
|
15週 |
|
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 3 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 3 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 3 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 3 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0 | 80 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |