対話としての哲学・倫理入門

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 対話としての哲学・倫理入門
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 検定教科書『倫理』、『現代社会』
担当教員 村瀬 智之

到達目標

1.複数の人々との対話の中で、しっかりと聴くこと、問うこと、その対話を楽しむことができる。
2.哲学・倫理学が蓄積してきた知識をふまえて、批判的に考えることで、自身で新たな問題を立てることができる。
3.複数の人々との対話および哲学・倫理学が蓄積してきた知識を通して、自らの考えを論理的に、かつ、説得的に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複数の人々との対話の中で、しっかりと聴くこと、問うこと、その対話を楽しむことができる。複数の人々との対話の中で、聴くこと、問うことができる。複数の人々との対話の中で、聴くこと、問うことが十分にできない。
評価項目2哲学・倫理学が蓄積してきた知識をふまえて、批判的に考えることで、自身で新たな問題を立てることができる哲学・倫理学が蓄積してきた知識をふまえて、批判的に考えることができる哲学・倫理学が蓄積してきた知識をふまえて、批判的に考えることができない
評価項目3複数の人々との対話および哲学・倫理学が蓄積してきた知識を通して、自らの考えを論理的に、かつ、説得的に表現することができる。複数の人々との対話および哲学・倫理学が蓄積してきた知識を通して、自らの考えを表現することができる。複数の人々との対話および哲学・倫理学が蓄積してきた知識を通して、自らの考えを表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、哲学・倫理学が蓄積してきた知識の中から最重要な項目について学習するとともに、実際にクラスでの対話(議論)を通して哲学的に考える方法を学ぶ。授業計画には授業で扱うテーマがわかるようにあらかじめ「問い」を提示してあるが、これはあくまで一例である。実際の授業では、受講者が各人でテーマに沿った問いを立てること、そしてその問いについて一人で・みんなで考えること、表現すること(書く、話す)を重視する。
授業の進め方・方法:
授業では、講義の形で哲学史・倫理学史の知識を学習し、それを元にクラス全体ないしグループ、あるいは、紙上での対話を行なう。
注意点:
参加型の授業であるため、対話に積極的に参加することが求められる。積極的な参加とは、発言することだけを意味するのではなく、しっかりと聴くことも含まれる。そして、何よりも他の人の発言を受けて、自らが考えを深めることがもっとも重要な「積極的参加」の意味である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション1
−哲学対話ってどんなこと?-
授業の概要、到達点を理解する。
2週 イントロダクション2
−哲学対話ってどんなこと?-
授業の概要、到達点を理解する。
3週 哲学の始まり1
哲学という学問がどのように始まり、哲学するとはどのようなことかを理解する。
4週 哲学の始まり2
哲学という学問がどのように始まり、哲学するとはどのようなことかを理解する。
5週 哲学の始まり3
哲学が始まった当時の議論を学びながら、自分たちの問題について考える。
6週 哲学の始まり4
哲学が始まった当時の議論を学びながら、自分たちの問題について考える。
7週 中間試験
8週 倫理学に触れる1
近現代の倫理学の代表的ないくつかの立場とそれらの立場の問題点を理解するとともに、現代科学技術との関係についても考える。
2ndQ
9週 倫理学に触れる2
近現代の倫理学の代表的ないくつかの立場とそれらの立場の問題点を理解するとともに、現代科学技術との関係についても考える。
10週 倫理学に触れる3
近現代の倫理学の代表的ないくつかの立場とそれらの立場の問題点を理解するとともに、現代科学技術との関係についても考える。
11週 倫理学に触れる4
近現代の倫理学の代表的ないくつかの立場とそれらの立場の問題点を理解するとともに、現代科学技術との関係についても考える。
12週 倫理学に触れる5
近現代の倫理学の代表的ないくつかの立場とそれらの立場の問題点を理解するとともに、現代科学技術との関係についても考える。
13週 諸宗教の基本1
宗教について問いを立て、知ることとの関係を意識しながら、対話を通して考える。
14週 諸宗教の基本2
宗教について問いを立て、知ることとの関係を意識しながら、対話を通して考える。
15週 諸宗教の基本3
宗教について問いを立て、知ることとの関係を意識しながら、対話を通して考える。
16週 期末試験 15週目までの授業の内容を理解し、それを表現できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験授業参加、提出物等合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100
専門的能力000
分野横断的能力000