機械工学展望

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 機械工学展望
科目番号 0043 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 日本機械学会、先端事例から学ぶ機械工学 増訂版、日本機械学会、馬場秋次郎他、機械工学必携第9版、三省堂
担当教員 齊藤 浩一

到達目標

機械工学科配属の初年度において大まかな機械の技術史を振り返り、幾つかの最先端技術の実例を学び、高学年での専門学習への導入と機械技術者になるための動機付けとする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1機械の代表的な技術史を正確に説明できる。機械の代表的な技術史を説明できる。機械の代表的な技術を理解できる。機械の代表的な技術を説明できない。
評価項目2紹介した機械の技術について正確に説明できる。紹介した機械の技術についておおまかに説明できる。紹介した機械の技術について理解できる。紹介した機械の技術について説明できない。
評価項目3興味を有する機械の技術を深く調査し、正確な報告書を作成し、発表し、質疑に十分答えられる。興味を有する機械の技術を調査し、報告書を作成し、発表できる。興味を有する機械の技術の調査、報告書の作成、発表が大まかにできる。興味を有する機械の技術の調査、おおまかな報告書の作成、発表ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械の技術史、機械工学史から最先端技術までそれらの代表例よりその概要を学び、機械工学の今後について展望する。
授業の進め方・方法:
機械の技術、機械工学の歴史を学び、機械工学の各分野の現状を展望する。
関連機械技術の最新情報を調査してレポートとして報告する。
各学生が1度ずつ発表によって、他人に説明し、お互いに学習しあう。
注意点:
機械工学関連技術のニュースについて理解し、それを簡単に説明できるように心がける。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション 講義の進め方、機械工学の位置付けを理解する。
2週 今日の先端技術と機械工学
機械工学の発生と発展の経緯を理解する。
3週 機械工学を応用した研究事例 一例として生体工学を題材に機械工学を応用した研究事例を理解する。
4週 機械の歴史1
転造技術
古代からルネサンス期にかけての機械技術の発展を理解する。また、転造技術を理解する。
5週 機械の歴史2
新幹線技術
運動学、動力学の発展を理解する。また、新幹線技術を理解する。
6週 機械の歴史3
PCの放熱技術
江戸からくりなど機械工学の起源や電気工学、電子工学、情報工学との関連を理解する。
また、PCの放熱技術について理解する。
7週 原動機(エンジン)
クリーンディーゼルエンジン技術
原動機(エンジン)の原理を理解する。
また、クリーンディーゼルエンジンの技術について理解する。
8週 レポート課題(中間試験時) これまでの講義を通して興味のある機械技術について、教科書やノートを参考にまとめる。
2ndQ
9週 自動車
波動歯車装置
自動車の構造や動力伝達機構を理解する。
また、波動歯車装置について理解する。
10週 ポンプ
HDD技術
様々なポンプの原理を理解する。
また、HDD技術について理解する。
11週 ジェットエンジン
CT技術
ジェットエンジンの原理を理解する。
また、CT技術について理解する。
12週 ロケットエンジン
ロボット技術
ロケットエンジンの原理を理解する。
また、ロボット技術について理解する。
13週 自動制御技術 様々な自動制御技術の原理を理解する。
14週 課題の発表1 機械工学分野の要素技術を調査して原理などをまとめ、発表する。
15週 課題の発表2 機械工学分野の要素技術を調査して原理などをまとめ、発表する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体カルノーサイクルの状態変化を理解し、熱効率を計算できる。1

評価割合

レポート発表授業のサマリー態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合502525000100
基礎的能力502525000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000