機械力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 機械力学Ⅰ
科目番号 0097 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 詳解 工業力学,入江敏博,オーム社
担当教員 髙田 宗一朗

到達目標

機械・構造物のダイナミクスを記述し解析するための基礎的な力学モデルの作成ができるようになることを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安到達レベルの目安
評価項目1力のつりあい,モーメントのつり合いの原理を実際の構造物に適用し計算できる力のつりあい,モーメントのつり合いの原理が計算できる力のつりあい,モーメントのつり合いの原理が計算できない
評価項目2並進運動と回転運動の運動方程式が実際の機械構造物にて適用し導出できる並進運動と回転運動の運動方程式が導出できる並進運動と回転運動の運動方程式が導出できない
評価項目3衝突,摩擦のモデルを実際の機械構造物に適用できる衝突,摩擦のモデルを適用できる衝突,摩擦のモデルを適用できない
評価項目4エネルギー原理を実際の機械構造物に適用し計算できるエネルギー原理が計算できるエネルギー原理が計算できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
機械・構造物のダイナミクスを記述し解析するための基礎的な力学モデルの作成ができるようになることを目標とする.
授業の進め方・方法:
講義形式とする.講義中は質疑応答を中心とした議論をおこなうので集中して聴講すること.
注意点:
質疑応答を中心とした議論をしながら講義するので,体調を整えて講義に臨むこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 静力学① 一点に働く力について説明できる。
2週 静力学② 剛体に働く力について説明できる。
3週 重心 重心について説明できる。
4週 並進運動① 運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。
5週 並進運動② 速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。
6週 回転運動① 周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。
7週 回転運動② 剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。平板および立体の慣性モーメントを計算できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 エネルギー① 仕事の意味を理解し、計算できる。てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。
10週 エネルギー② エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。動力の意味を理解し、計算できる。
11週 衝突・摩擦① すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。
12週 衝突・摩擦② 運動量および運動量保存の法則を説明できる。
13週 振動基礎① 不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。
14週 振動基礎② 減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。
15週 振動基礎③ 調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。4
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。4前2,前3
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。4前3
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。4前2
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。4前2
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。4前1
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。4前4
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。4前4
仕事の意味を理解し、計算できる。4前9
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。4前9
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。4前10
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。4前10
動力の意味を理解し、計算できる。4前10
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。4前11
運動量および運動量保存の法則を説明できる。4前12
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。4前5
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。4前5
振動の種類および調和振動を説明できる。4
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4前15
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4前13
調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4前14
調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4前15
材料機械材料に求められる性質を説明できる。3
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。1
引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。3
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。3
金属と合金の結晶構造を説明できる。3
金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。3
合金の状態図の見方を説明できる。3
塑性変形の起り方を説明できる。3
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。3
鉄鋼の製法を説明できる。3
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。3
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。3
焼きなましの目的と操作を説明できる。3
焼きならしの目的と操作を説明できる。3
焼入れの目的と操作を説明できる。3
焼戻しの目的と操作を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80500015100
基礎的能力80500015100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000