日本文化論(教養ゼミⅡ)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本文化論(教養ゼミⅡ)
科目番号 0102 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 日本文化論: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 0
教科書/教材 プリントを配付
担当教員 舩戸 美智子

到達目標

1 日本文化を調査し、日本文化とはどういうものであるか、その特徴を分析し、結果をわかりやすく発表することができる。
2 様々な日本文化の発表を聴き、共通する日本文化の特徴と日本人のアイデンティティとの関係を理解することができる。
3 日本の技術力の高さとそれを支えている日本人の特質とがどのように関わっているのかを探ることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本文化とその特徴を分析してわかりやすく説明することができる。日本文化とその特徴を発表することができる。日本文化とその特徴を説明することができない。
評価項目2他者の発表を聴き、総合的に日本人のアイデンティティとの関係を理解することができる。他者の発表を聴き、総合的に日本人のアイデンティティとの関係を少し理解することができる。他者の発表を聴き、総合的に日本人のアイデンティティとの関係を理解することができない。
評価項目3日本の技術力と日本人の特質の関係を理解することができる。日本の技術力と日本人の特質の関係を少し理解することができる。日本の技術力と日本人の特質の関係を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d) 説明 閉じる
JABEE (f) 説明 閉じる
学習・教育目標 A3 説明 閉じる
学習・教育目標 B2 説明 閉じる
学習・教育目標 D3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本文化の捉え方について古典の作品や文化論を紹介しながら講義し、その後、受講者各人に日本文化として興味のあるものをテーマとして取り上げ、調査した結果を発表してもらい、それを聴きながら、日本文化の特徴を総合的に考察する。また、日本人のアイデンティティはどこにあるのか、どのように形成されたのかについても自分たちの問題として議論し、それによって日本文化との関係性を理解する。最終的には、それが日本の技術力にどのように現れているのかを考察する。
授業の進め方・方法:
始めはプリントなどを配付して、古典の作品や文化論の講義を行う。その後、受講者は各自日本文化についてのテーマでプレゼンを行う。聴衆は、他人のプレゼンについても相互評価し、プレゼン力を高めていく。さらに最終的には全員のプレゼンを通して見えてくる「日本人のアイデンティティ」についての考えをまとめ、日本の技術力との関係を考察したレポートを提出する。
注意点:
プレゼンは決められた順番で必ず行うこと。レボートは受講生の人数によっては枚数がかさむ可能性もあるので、発表を聴くときは、その場でしっかりとメモをとること。レポートは前半と後半に分けて提出してもらう予定。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 日本の文化にはどんなものがあるか、挙げることができる。
2週 日本文化論  代表的な日本文化に対する考え方を理解することができる。
3週 日本人のものの見かた
 古典作品を読む
古典作品を味わうと共に、そこに表れた日本人の感性を理解することができる。
4週 現代の日本らしさ 現代のわれわれの生活の中で無意識に行われている習慣の中に文化的な特徴をみつけることができる。
5週 プレゼンテーション 1 日本文化の特徴が表れたテーマを選び、わかりやすく説明することができる。
6週 プレゼンテーション 2 日本文化の特徴が表れたテーマを選び、わかりやすく説明することができる。
7週 プレゼンテーション 3 日本文化の特徴が表れたテーマを選び、わかりやすく説明することができる。
8週 プレゼンテーション 4 日本文化の特徴が表れたテーマを選び、わかりやすく説明することができる。
2ndQ
9週 プレゼンテーション 5 日本文化の特徴が表れたテーマを選び、わかりやすく説明することができる。
10週 プレゼンテーション 6 日本文化の特徴が表れたテーマを選び、わかりやすく説明することができる。
11週 プレゼンテーション 7 日本文化の特徴が表れたテーマを選び、わかりやすく説明することができる。
12週 プレゼンテーション 8 日本文化の特徴が表れたテーマを選び、わかりやすく説明することができる。
13週 プレゼン 総評 プレゼンテーションのテクニックを理解することができる。
14週 日本人のアイデンティティ 日本人のアイデンティティはどこにあるかを理解することができる。
15週 最終レポート 提出
議論
日本の技術力と日本人のアイデンティティとの関係を理解することができる。
16週 レポートの返却 総評 日本人としての自己に向き合い、技術に活かすことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。4
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。4
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。4
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。4
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000500100
基礎的能力0000000
専門的能力05000500100
分野横断的能力0000000