流体システム工学

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 流体システム工学
科目番号 0110 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 流体のエネルギーと流体機械 オーム社
担当教員 小山 幸平

到達目標

流体力学への理解を深めるため、様々な測定法および流体機器を学習し、応用力を身に付けることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安基礎的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1圧力および流量の測定原理を応用・説明できる。圧力および流量の測定原理を説明できる。圧力および流量の測定原理を理解できる。圧力および流量の測定原理を理解できない。
評価項目2流れを記述する基礎式を応用・説明できる。流れを記述する基礎式を説明できる。流れを記述する基礎式を理解できる。流れの基礎式を理解できない。
評価項目3代表的な流体機械の動作原理を応用・説明できる。代表的な流体機械の動作原理を説明できる。代表的な流体機械の動作原理を理解できる。代表的な流体機械の動作原理を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
流れに関する量の測定法および流れを記述する支配方程式を正しく理解し、様々な流体機械に応用する力を身につける。
授業の進め方・方法:
4年次までに習得した基本的事項を発展させて、流体力学の応用につながる内容を講義する。レポート課題を適宜与え、知識の定着を図る。
注意点:
4年次の流体力学について復習しておくことが望ましい。授業の予習・復習および演習については自学自習により積極的に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 圧力の利用 パスカルの原理が理解でき、応用できる。
2週 圧力の測定 圧力測定法が理解できる。
3週 マノメータ マノメータが理解でき、計算できる。
4週 圧力の測定演習 圧力測定法を応用することができる。
5週 運動している流体の力学 運動している流体の定式化ができる。
6週 流量の測定 流量測定法が理解できる。
7週 流量の測定演習 流量測定法を応用することができる。
8週 中間考査 ここまでの理解度を確認する。
4thQ
9週 油圧および空気圧装置 油圧および空気圧装置の原理が理解でき、応用できる。
10週 物体に及ぼす噴流の力 噴流により生じる力の計算ができる。
11週 ポンプ概要 ポンプの型式と分類が理解できる。
12週 ポンプの揚程・ポンプ動力・効率 ポンプの揚程・ポンプ動力・効率の計算ができる。
13週 送風機概要 送風機の型式と分類が理解できる。
14週 水力発電 水力発電の構造が理解できる。
15週 まとめ 学習のまとめを行う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体圧縮性流体と非圧縮性流体の違いを説明できる。3
流体の定義と力学的な取り扱い方を理解し、適用できる。4
流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を理解し、適用できる。4
ニュートンの粘性法則、ニュートン流体、非ニュートン流体を説明できる。4
絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。4
パスカルの原理を説明できる。4
液柱計やマノメーターを用いた圧力計測について問題を解くことができる。4
平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。4
物体に作用する浮力を計算できる。4
質量保存則と連続の式を説明できる。3
ピトー管、ベンチュリー管、オリフィスを用いた流量や流速の測定原理を説明できる。3
定常流と非定常流の違いを説明できる。4
流線と流管の定義を説明できる。4
連続の式を理解し、諸問題の流速と流量を計算できる。4
オイラーの運動方程式を説明できる。4
ベルヌーイの式を理解し、流体の諸問題に適用できる。4
運動量の法則を理解し、流体が物体に及ぼす力を計算できる。4
円管内層流および円管内乱流の速度分布を説明できる。3
ハーゲン・ポアズイユの法則を説明できる。3
層流と乱流の違いを説明できる。4
レイノルズ数と臨界レイノルズ数を理解し、流れの状態に適用できる。4
ダルシー・ワイスバッハの式を用いて管摩擦損失を計算できる。4
ムーディー線図を用いて管摩擦係数を求めることができる。4
流れの中の物体に作用する抗力および揚力について説明できる。3
境界層、はく離、後流など、流れの中に置かれた物体の周りで生じる現象を説明できる。4
抗力について理解し、抗力係数を用いて抗力を計算できる。4
揚力について理解し、揚力係数を用いて揚力を計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度レポート合計
総合評価割合7000030100
基礎的能力350001550
専門的能力350001550
分野横断的能力000000