機械工学実験実習Ⅲ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 機械工学実験実習Ⅲ
科目番号 0123 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 機械実習 上 測定・鋳造・塑性加工・溶接・切削加工[1](実教出版)、機械実習 中 切削加工[2]・研削加工・NC工作機械加工・手仕上げ(実教出版)
担当教員 筒井 健太郎

到達目標

機械製作技術の基礎である旋盤加工、フライス加工、研削加工、放電加工等の金属工作実習を通じて、基礎的な機械の取り扱い方を習得する。1年次・2年次で習得した内容をさらに深め、機械製作技術のスキルを向上させる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械の応用的な使い方を深く理解し,実践できる。機械の応用的な使い方を理解し,実践できる。基本的な機械の使い方を理解している。基本的な機械の使い方を理解できていない。
評価項目2レポートの評点が80以上であり、かつ独創性に優れる。レポートが標準的な水準にあり、内容を十分理解している。レポートが標準的な水準にあり、内容を理解している。レポートが完遂されていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実習工場において、実習形式にて授業を行う。現場において必要となる機械工作技術を中心として、技術を体得する。
授業の進め方・方法:
主に旋盤作業(NCを含む)、研削、放電加工,CAD等の各ショップごとに実習をする。1クラスを10名×4班に分けて、ローテーションにて実習を行う。
注意点:
作業服上下、安全靴、帽子を着用し時間厳守で集合する。作業中および清掃時には安全めがねを着用する。実習内容を理解し、機械の操作や取り扱い上の注意を守る。安全上の留意事項を厳守し、事故のないように注意する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーションおよび安全教育
旋盤加工実習(旋盤の名称、注油、工具の取り付け方)
実習工場の使い方、日誌の記入方法、服装・機械の安全点検、実習レポートの書き方など
旋盤の構造と使い方の理解
2週 旋盤加工実習(段付棒の旋盤加工とねじ溝加工)
旋盤の構造と使い方の理解
3週 NC多軸旋盤実習 NC多軸旋盤の理解
4週 NC多軸旋盤実習 NC多軸旋盤の理解
5週 表面粗さ計測
表面粗さ計の使い方の理解
6週 フライス加工実習(フライスの名称、バイスのセッティング)
フライス盤の構造、しくみの理解
7週 フライス加工実習(縦型フライス盤、横型フライス盤) フライス加工方法、フライスの種類と使い方の理解
8週 フライス加工実習(縦型フライス盤、横型フライス盤) フライス加工方法、フライスの種類と使い方の理解
2ndQ
9週 フライス加工実習(縦けずり盤、シェイパー加工) 特殊なフライス加工の理解
10週 フライス加工実習(縦けずり盤、シェイパー加工)
特殊なフライス加工の理解
11週 研削加工実習 研削加工の理解
12週 研削加工実習 研削加工の理解
13週 放電加工実習 放電加工の理解
14週 放電加工実習 放電加工の理解
15週 3D-CADおよびNCフライス加工実習 3D-CADおよびNCフライス加工の理解
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。3
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。4
やすりを用いて平面仕上げができる。4
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。4
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。4
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。4
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。4
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。4
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。4
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

態度レポート合計
総合評価割合2080100
基礎的能力000
専門的能力2080100
分野横断的能力000