機械材料学

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 機械材料学
科目番号 0148 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 機械材料学:荘司郁夫他:丸善
担当教員 小泉 隆行

到達目標

金属材料に現れる巨視的性質を内部構造などの微視的な視点を通じて理解することを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械特性と関連付けて、結晶構造を説明できる機械特性と関連付けて、結晶構造を理解できる金属の結晶構造を説明できる金属の結晶構造を説明できない
評価項目2複雑な状態図を読み、理解することができる状態図を読み、理解することができる状態図を読むことができる状態図を読めない
評価項目3組織変化を理解した上で、適切な鉄鋼材料の熱処理について説明できる適切な鉄鋼材料の熱処理について説明できる鉄鋼材料の熱処理について説明できる鉄鋼材料の熱処理について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
概論,材料試験法を説明したうえで,金属の結晶構造,格子欠陥について学ぶ.さらに二元系状態図を理解し,読み取れるようにする.
授業の進め方・方法:
講義形式でおこなう.受講者の知識に応じて説明を変化させるため,講義中の積極的な質問,コメントを歓迎する.この科目は学習単位科目のため,事前・事後学習としてレポートやオンラインテストを実施する.この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習として予習・復習をおこなうこと. また,当該科目は,民間企業等において業務を担当していた教員が担当し,その経験を活かし,実際の現場における最新の工学的知識等についての講義を含めて実施するものである.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 概論 機械材料に求められる性質を説明できる
2週 材料試験法 引張試験の方法を理解し,応力ひずみ線図を説明できる.硬さ試験の原理と硬さの表し方を説明できる
3週 結晶構造 金属と合金の結晶構造を説明できる
4週 ミラー指数 金属と合金の結晶構造を説明できる
5週 固溶体 金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる
6週 欠陥 金属と合金の結晶構造を説明できる
7週 状態図 合金の状態図の見方を理解できる
8週 中間試験
4thQ
9週 二元系状態図 合金の状態図の見方を理解できる
10週 二元系状態図 合金の状態図の見方を理解できる
11週 炭素鋼の状態図 炭素鋼の性質を理解し,分類することができる
12週 炭素鋼の状態図 Fe-C系平衡状態図の見方を理解できる
13週 炭素鋼の状態図 Fe-C系平衡状態図の見方を理解できる.焼き入れ,焼き戻しの目的と方法を理解できる
14週 金属の強化法 焼き入れ,焼き戻し,焼きならしの目的と方法を説明できる
15週 特殊鋼、非鉄材料 特殊鋼と非鉄材料の種類と用途について説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料機械材料に求められる性質を説明できる。4
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。4
引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。4
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。4
脆性および靱性の意味を理解し、衝撃試験による粘り強さの試験方法を説明できる。4
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。4
機械的性質と温度の関係およびクリープ現象を説明できる。4
金属と合金の結晶構造を説明できる。4
金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。4
合金の状態図の見方を説明できる。4
塑性変形の起り方を説明できる。4
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。4
鉄鋼の製法を説明できる。4
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。4
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。4
焼きなましの目的と操作を説明できる。4
焼きならしの目的と操作を説明できる。4
焼入れの目的と操作を説明できる。4
焼戻しの目的と操作を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000