地球・環境・省エネルギー

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 地球・環境・省エネルギー
科目番号 0151 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 地学基礎(第一学習社)、ネオパルノート地学基礎(第一学習社)
担当教員 大野 秀樹

到達目標

環境面に配慮して工学に取り組むための基本的なアースサイエンスの基礎知識を身に付ける。
【1】惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解し、地球表層や内部を相互に関連して、地球の歴史の経過の中でとらえることができる。
【2】地球の大気圏及び水圏での現象を理解し、それらが太陽放射エネルギーを原動力としていることを理解すること。また、気象との関係を説明できる。
【3】地球環境保全について環境科学、省エネルギーの観点から理解し基本的な事を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解し、地球表層や内部を相互に関連して、地球の歴史の経過の中でとらえることができる。惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解し、地球表層や内部を相互と関連づけることができる。惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解できる。惑星としての地球の特徴及び地球表層や内部に見られる地学的事象を理解できない。地球表層や内部を相互に関連して、地球の歴史の経過の中でとらえることができない。
評価項目2地球の大気圏及び水圏での現象を理解し、それらが太陽放射エネルギーを原動力としていることを理解すること。また、気象との関係を説明できる。地球の大気圏及び水圏での現象を理解し、それらが太陽放射エネルギーを原動力としていることを理解できる。地球の大気圏及び水圏での現象を理解できる。地球の大気圏及び水圏での現象を理解できない。それらが太陽放射エネルギーを原動力としていることも理解できない。また、気象との関係を説明でない。
評価項目3地球環境保全について環境科学、省エネルギーの観点から理解し基本的な事を説明できる。地球環境保全について環境科学、省エネルギーの観点から理解できる。地球環境保全について理解できる。地球環境保全について環境科学、省エネルギーの観点から理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地球の概観、地球内部とその活動、大気と海洋、地球環境問題、省エネルギーに関する事項などを学び、環境面に配慮した工学を学ぶための基盤づくりとなる。
授業の進め方・方法:
講義とグループワークで授業を行う。適宜、演習問題を課すので提出すること。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習として、予習・復習を行うこと。
注意点:
学修単位科目であるので、課題等を含め自学自習が必要である。
評価割合の項目別では、それぞれ次の評価が行われる。試験は試験の成績である。中間試験は行わない。課題は、演習等のレポートの成績である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 本授業の全体像を把握し、本授業で学ぶ目的を明確にする。
2週 物理とエネルギー 物理(質量欠損)から見たエネルギーの生成と燃焼によるエネルギーの生成について理解できる。
3週 物理から見た環境モデル 1次元のボックスモデルを用いた大気の温室効果について理解できる。
4週 宇宙における地球① 宇宙の構成について基本的な事が説明できる。太陽の構造や組成な、核融合反応について基本的な説明ができる。
5週 宇宙における地球② 太陽系の誕生、構造、地球について基本的な説明ができる。
6週 活動する地球① 地球の内部構造について、プレートテクトニクスについて基本的な説明ができる。
7週 活動する地球② 火山活動や地殻変動、地震活動について基本的な説明ができる。
8週 大気と海洋① 大気の構成、大気圏、対流圏、大気の循環の特徴について基本的な説明ができる。
4thQ
9週 大気と海洋② 太陽放射や地球放射、地球のエネルギー平衡について基本的な説明ができる。
10週 大気と海洋③ 海洋の構造や海洋の大循環について基本的な説明ができる。
11週 地球環境の科学① 地球温暖化について基本的な説明ができる。
12週 地球環境の科学② オゾン層の破壊やエルニーニョ現象など地球の環境の現状について理解できる。
13週 省エネルギー① 再生エネルギーの現状について理解できる。
14週 省エネルギー② 低炭素社会や循環型社会について理解できる。
15週 本科目のまとめ まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3後3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3後4
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3後5,後6
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3後5,後6
マグマの生成と火山活動を説明できる。3後5,後6
地震の発生と断層運動について説明できる。3後7
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3後5,後6
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3後7
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3後8
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3後9
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3後8
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3後10
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3後11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力50000050100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000