卒業研究

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 卒業研究
科目番号 0153 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 12
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 12
教科書/教材
担当教員 角田 陽,齊藤 浩一,清水 昭博,志村 穣,多羅尾 進,筒井 健太郎,堤 博貴

到達目標

卒業研究は高専5年間の技術教育の集大成と位置づけられる.各人が希望研究テーマに取り組み,未知の問題を解決する方法を学ぶ.問題解決の手法の理解そして手法の体得とともに研究成果のプレゼンテーション能力を培い,研究論文の書き方などを修得することを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安十分な到達レベルの目安(良)標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1先行研究の調査により研究目的、研究目標を適切に設定できる。研究目的、研究目標を設定できる。先行研究を要約できる。先行研究を調査していない。
評価項目2自ら実験の立案、機械の設計ができ、計画的に実践できる。実験の立案、機械の設計ができ、実践できる。実験計画・機械の設計が理解できる。実験計画・機械の設計が理解できない。
評価項目3自ら計画的に実験(シミュレーション)を適切な条件できる。実験(シミュレーション)を適切な条件できる。実験(シミュレーション)を行える。実験(シミュレーション)行うことができない。
評価項目4自ら実験結果を適切な評価方法で解析できる。実験結果を層別し、評価できる。実験結果を層別できる。実験結果を層別できない。
評価項目5実験結果および評価結果を深く理解し、先行研究と比較し、考察結果を説明できる。実験結果および評価結果を理解し、先行研究と比較し、説明できる。実験結果を理解し、先行研究と比較し、説明できる。実験結果を理解できず、先行研究と比較し、説明できない。
評価項目6目的・目標に対して適切に対応する深い考察を説明できる。目的・目標に対して適切に対応する考察を説明できる。目的・目標に対して対応する結果を説明できる。目的・目標に対して対応する結果を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d) 説明 閉じる
JABEE (h) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
学修の集大成として,工学あるいは工業技術の研究を通じて,課題発見・計画・解決・まとめの実践的能力を涵養することが主な目的である.第4学年の後期に研究室配属を決め,第5学年の一年間で研究活動を遂行する.日々のプロセスおよび中間発表会や最終発表会などでのポスターや口頭発表によって,各自の達成度を確認する.
授業の進め方・方法:
これまでの学修の総まとめとして,最終年次の1年間を通じ,一つの研究テーマについての実験や解析を行い,問題解決能力を強化する.10月に中間発表会,2月末に最終発表会を実施する.学年末に研究成果を論文としてまとめるとともに,ポスター発表あるいはプレゼンテーションにてその成果を発表する.
注意点:
研究は正規の時間割上の時間だけで修められるものではないので,空き時間を積極的に活用することが望まれる.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 各研究室の使い方,規則,安全および倫理指導を行う.実験ノート,指導記録書などの作成方法を確認する. 各研究室の規則がわかる.実験ノート,指導記録書などの作成方法がわかる.
2週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
3週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
4週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
5週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
6週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
7週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
8週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
2ndQ
9週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
10週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
11週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
12週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
13週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
14週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
15週 各指導教員に従う.中間審査会の準備を行う(卒業研究中間審査会の要旨提出). 要旨の書き方,発表用の資料および発表方法がわかる
16週 卒業研究中間審査会 中間審査会の発表を通して,自分が行ってきたことが適切に説明できる.また,質疑応答も適切にできる. 今後の進め方を明確にすることができる.
後期
3rdQ
1週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
2週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
3週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
4週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
5週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
6週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
7週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
8週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
4thQ
9週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
10週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
11週 各指導教員に従う. 各指導教員に従う.
12週 卒業研究最終審査会資料,卒業研究論文の作成. 最終審査会の発表用の資料の作成方法および卒業論文の書き方がわかる.
13週 卒業論文発表資料,卒業研究論文,発表要旨の作成. 発表の方法がわかる.論文および論文要旨の作成方法がわかる.
14週 卒業論文発表資料,卒業研究論文の作成(卒業研究論文の要旨の提出). 発表の方法がわかる.論文および論文要旨の作成方法がわかる.

15週
卒業研究発表(卒業研究論文の要旨の提出).
最終審査会での発表を通して,自分が行ってきたことが適切に説明できる.また,質疑応答も適切にできる.
15週 卒業研究発表(卒業研究論文の要旨の提出). 発表を通して,自分が行ってきたことが適切に説明できる.また,質疑応答も適切にできる.
16週 卒業論文修正 質疑応答に関する報告書の作成と卒業論文の修正ができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学リテラシー工学リテラシー基礎的原理や現象を理解するための実験手法、実験手順、実験データ処理法等について理解する。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の取扱いに慣れ、安全に実験を行うことができる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の進め方について理解し、実践できる。3
実験テーマの内容を理解し、実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。3
実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。3
技術者倫理技術者倫理説明責任、内部告発、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的事項を理解し、説明できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、及び個人情報保護法、著作権などの法律との関連について理解できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。3
技術者を目指す者として、環境問題について配慮することができる。3
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。3
技術者を目指す者として、知的財産に関する知識(関連法案を含む)、技能、態度を身につける。3
知的財産の社会的意義や重要性を技術者として理解し、知的創造サイクルを支えることができる。3
技術者を目指す者として、知的財産を意識した創造性を発揮できる。3
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。3
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。3
技術者を目指す者として、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことができる。3
情報リテラシー情報リテラシー情報の意味と情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を理解し活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを理解し、演算できる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。3
情報伝達システムの考え方について理解できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系製図図面の役割と種類を理解できる。4
製図用具を正しく使うことができる。4
線の種類と用途を説明できる。4
品物の投影図を正確に書くことができる。4
製作図の書き方を理解できる。4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4
部品のスケッチ図を書くことができる。4
CADシステムの基本機能を理解し、利用できる。4
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの図面を作成できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの主要部を設計できる。4
機械設計標準規格の意義を理解できる。4
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。4
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解できる。4
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。4
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。4
軸の種類と用途を理解できる。4
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。4
キーの強度を計算できる。4
軸継手の種類と用途を理解できる。4
滑り軸受の構造と種類を説明できる。4
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力機械系【実験実習】機械系【実験実習】金属材料実験、材料試験、水力学実験、流体機械実験、熱力学実験、熱機関実験、機械要素実験、制御工学実験、機械工作実験、電気工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4

評価割合

計画・設計実験解析・評価卒業論文卒研要旨発表・質疑合計
総合評価割合104010201010100
基礎的能力1010000020
専門的能力030102010575
分野横断的能力0000055