卒業研究は高専5年間の技術教育の集大成と位置づけられる.各人が希望研究テーマに取り組み,未知の問題を解決する方法を学ぶ.問題解決の手法の理解そして手法の体得とともに研究成果のプレゼンテーション能力を培い,研究論文の書き方などを修得することを目標とする.
概要:
学修の集大成として,工学あるいは工業技術の研究を通じて,課題発見・計画・解決・まとめの実践的能力を涵養することが主な目的である.第4学年の後期に研究室配属を決め,第5学年の一年間で研究活動を遂行する.日々のプロセスおよび中間発表会や最終発表会などでのポスターや口頭発表によって,各自の達成度を確認する.
授業の進め方・方法:
これまでの学修の総まとめとして,最終年次の1年間を通じ,一つの研究テーマについての実験や解析を行い,問題解決能力を強化する.10月に中間発表会,2月末に最終発表会を実施する.学年末に研究成果を論文としてまとめるとともに,ポスター発表あるいはプレゼンテーションにてその成果を発表する.
注意点:
研究は正規の時間割上の時間だけで修められるものではないので,空き時間を積極的に活用することが望まれる.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
各研究室の使い方,規則,安全および倫理指導を行う.実験ノート,指導記録書などの作成方法を確認する. |
各研究室の規則がわかる.実験ノート,指導記録書などの作成方法がわかる.
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2週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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3週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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4週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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5週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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6週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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7週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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8週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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2ndQ |
9週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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10週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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11週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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12週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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13週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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14週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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15週 |
各指導教員に従う.中間審査会の準備を行う(卒業研究中間審査会の要旨提出). |
要旨の書き方,発表用の資料および発表方法がわかる
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16週 |
卒業研究中間審査会 |
中間審査会の発表を通して,自分が行ってきたことが適切に説明できる.また,質疑応答も適切にできる. 今後の進め方を明確にすることができる.
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後期 |
3rdQ |
1週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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2週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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3週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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4週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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5週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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6週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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7週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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8週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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4thQ |
9週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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10週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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11週 |
各指導教員に従う. |
各指導教員に従う.
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12週 |
卒業研究最終審査会資料,卒業研究論文の作成. |
最終審査会の発表用の資料の作成方法および卒業論文の書き方がわかる.
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13週 |
卒業論文発表資料,卒業研究論文,発表要旨の作成. |
発表の方法がわかる.論文および論文要旨の作成方法がわかる.
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14週 |
卒業論文発表資料,卒業研究論文の作成(卒業研究論文の要旨の提出). 発表の方法がわかる.論文および論文要旨の作成方法がわかる.
15週 卒業研究発表(卒業研究論文の要旨の提出).
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最終審査会での発表を通して,自分が行ってきたことが適切に説明できる.また,質疑応答も適切にできる.
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15週 |
卒業研究発表(卒業研究論文の要旨の提出). |
発表を通して,自分が行ってきたことが適切に説明できる.また,質疑応答も適切にできる.
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16週 |
卒業論文修正 |
質疑応答に関する報告書の作成と卒業論文の修正ができる.
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学リテラシー | 工学リテラシー | 基礎的原理や現象を理解するための実験手法、実験手順、実験データ処理法等について理解する。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の取扱いに慣れ、安全に実験を行うことができる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の進め方について理解し、実践できる。 | 3 | |
実験テーマの内容を理解し、実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。 | 3 | |
実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。 | 3 | |
技術者倫理 | 技術者倫理 | 説明責任、内部告発、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的事項を理解し、説明できる。 | 3 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、及び個人情報保護法、著作権などの法律との関連について理解できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、環境問題について配慮することができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、知的財産に関する知識(関連法案を含む)、技能、態度を身につける。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性を技術者として理解し、知的創造サイクルを支えることができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、知的財産を意識した創造性を発揮できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことができる。 | 3 | |
情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報の意味と情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を理解し活用できる。 | 3 | |
論理演算と進数変換の仕組みを理解し、演算できる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。 | 3 | |
情報伝達システムの考え方について理解できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系 | 製図 | 図面の役割と種類を理解できる。 | 4 | |
製図用具を正しく使うことができる。 | 4 | |
線の種類と用途を説明できる。 | 4 | |
品物の投影図を正確に書くことができる。 | 4 | |
製作図の書き方を理解できる。 | 4 | |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 4 | |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 4 | |
CADシステムの基本機能を理解し、利用できる。 | 4 | |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの図面を作成できる。 | 4 | |
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの主要部を設計できる。 | 4 | |
機械設計 | 標準規格の意義を理解できる。 | 4 | |
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。 | 4 | |
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解できる。 | 4 | |
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。 | 4 | |
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。 | 4 | |
軸の種類と用途を理解できる。 | 4 | |
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。 | 4 | |
キーの強度を計算できる。 | 4 | |
軸継手の種類と用途を理解できる。 | 4 | |
滑り軸受の構造と種類を説明できる。 | 4 | |
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系【実験実習】 | 機械系【実験実習】 | 金属材料実験、材料試験、水力学実験、流体機械実験、熱力学実験、熱機関実験、機械要素実験、制御工学実験、機械工作実験、電気工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 4 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 4 | |