到達目標
授業の目標と概要
「生産」とは,価値ある新しい「もの」をつくりだす活動である.身の回りにある具体的な「もの」である工業製品が
どのように過程を経て製品となり,品質,納期,価格といった観点を考慮した生産のための手法を一般化・体系化した
ものが「生産工学」である.本講義では,実際に使用されている工業製品の製造例を通じて「生産」を考え理解する.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
| 生産工学の概要について理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる. | 生産工学の概要について理解し,人に説明できる. | 生産工学の概要について理解しているが,人には説明できない. | 生産工学の概要について理解していない. |
| 品質およびその管理について理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる。 | 品質およびその管理についての概要について理解し,人に説明できる. | 品質およびその管理についての概要について理解しているが,人には説明できない. | 品質およびその管理についての概要について理解していない. |
| 生産システムについて理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる。 | 生産システムについて理解し,人に説明できる. | 生産システムについて理解しているが,人には説明できない. | 生産システムについて理解し,人に説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
これまでに「もの」づくりのために,形状を創成する加工方法,動作を実現する機構や制御方法を学習してきた.身の回りにある具体的な「もの」である工業製品は,それら単独では製造不可能で,最適に組み合わせられるからこそ製品となる.すなわち,これまでの総合化が本「生産工学」である.
授業の進め方・方法:
講義を基本とするが,理解を深めるために,適宜,課題レポートや演習を課す.
注意点:
理解度を振り返り確認をするために,授業の冒頭に前回の復習小テストを実施する.また,本科目の成績は,定期試験等の成績のみならず,予習や復習等の実施状況も考慮して判断するため,自学自習の習慣を身につけることが必要である.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
生産工学の概要1 |
生産工学の定義・構成などを説明できる。
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2週 |
生産工学の概要2 |
生産工学の定義・構成などを説明できる。
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3週 |
経済環境の変化とリーディング産業の変遷1 |
日本の産業構造の変化,モノ作りの変化(技能重視の生産管理からコスト重視の自動化技術への移行)を説明できる。
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4週 |
経済環境の変化とリーディング産業の変遷2 |
日本の産業構造の変化,モノ作りの変化(技能重視の生産管理からコスト重視の自動化技術への移行)を説明できる。
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5週 |
コストの概念1 |
コストの構成,原価の把握,コストダウンの考え方を説明できる。
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6週 |
コストの概念2 |
コストの構成,原価の把握,コストダウンの考え方を説明できる。
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7週 |
品質管理の手法1 |
品質管理の手法,統計的品質管理,国際的な品質の動き(品詞管理の重要性とその手法を説明できる。
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8週 |
品質管理の手法2 |
品質管理の手法,統計的品質管理,国際的な品質の動き(品詞管理の重要性とその手法を説明できる。
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2ndQ |
9週 |
「生産工学」ワークショップ1 |
演習を通じて管理手法を学ぶ
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10週 |
「生産工学」ワークショップ2 |
演習を通じて管理手法を学ぶ
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11週 |
標準化と知的財産権1 |
標準化の歴史と国際標準の重要性(ISO/IEC)標準化と知的財産権との関係を説明できる。
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12週 |
標準化と知的財産権1 |
標準化の歴史と国際標準の重要性(ISO/IEC)標準化と知的財産権との関係を説明できる。
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13週 |
信頼性・安全性 1
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信頼性・安全性について説明できる。
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14週 |
信頼性・安全性 2
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信頼性・安全性について説明できる。
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15週 |
学期末試験 |
学期末試験
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16週 |
まとめ |
まとめ
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学リテラシー | 工学リテラシー | 実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の進め方について理解し、実践できる。 | 3 | |
技術者倫理 | 技術者倫理 | 説明責任、内部告発、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的事項を理解し、説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系 | 機械設計 | 標準規格の意義を理解できる。 | 3 | |
工作 | 切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 小テスト | ポートフォリオ | report | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |