生産工学

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 生産工学
科目番号 0157 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 2018年度は教科書を指定する.詳細は講義の際に指示する.(場合により,適宜,プリントを配布する.)
担当教員 武雄 靖

到達目標


授業の目標と概要
「生産」とは,価値ある新しい「もの」をつくりだす活動である.身の回りにある具体的な「もの」である工業製品が
どのように過程を経て製品となり,品質,納期,価格といった観点を考慮した生産のための手法を一般化・体系化した
ものが「生産工学」である.本講義では,実際に使用されている工業製品の製造例を通じて「生産」を考え理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
生産工学の概要について理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる.生産工学の概要について理解し,人に説明できる.生産工学の概要について理解しているが,人には説明できない.生産工学の概要について理解していない.
品質およびその管理について理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる。品質およびその管理についての概要について理解し,人に説明できる.品質およびその管理についての概要について理解しているが,人には説明できない.品質およびその管理についての概要について理解していない.
生産システムについて理解し,人に説明でき,実際に運用に利用できる。生産システムについて理解し,人に説明できる.生産システムについて理解しているが,人には説明できない.生産システムについて理解し,人に説明できない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 これまでに「もの」づくりのために,形状を創成する加工方法,動作を実現する機構や制御方法を学習してきた.身の回りにある具体的な「もの」である工業製品は,それら単独では製造不可能で,最適に組み合わせられるからこそ製品となる.すなわち,これまでの総合化が本「生産工学」である.
授業の進め方・方法:
 講義を基本とするが,理解を深めるために,適宜,課題レポートや演習を課す.
注意点:
 理解度を振り返り確認をするために,授業の冒頭に前回の復習小テストを実施する.また,本科目の成績は,定期試験等の成績のみならず,予習や復習等の実施状況も考慮して判断するため,自学自習の習慣を身につけることが必要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生産工学の概要1 生産工学の定義・構成などを説明できる。
2週 生産工学の概要2 生産工学の定義・構成などを説明できる。
3週 経済環境の変化とリーディング産業の変遷1 日本の産業構造の変化,モノ作りの変化(技能重視の生産管理からコスト重視の自動化技術への移行)を説明できる。
4週 経済環境の変化とリーディング産業の変遷2 日本の産業構造の変化,モノ作りの変化(技能重視の生産管理からコスト重視の自動化技術への移行)を説明できる。
5週 コストの概念1 コストの構成,原価の把握,コストダウンの考え方を説明できる。
6週 コストの概念2 コストの構成,原価の把握,コストダウンの考え方を説明できる。
7週 品質管理の手法1 品質管理の手法,統計的品質管理,国際的な品質の動き(品詞管理の重要性とその手法を説明できる。
 
8週 品質管理の手法2 品質管理の手法,統計的品質管理,国際的な品質の動き(品詞管理の重要性とその手法を説明できる。
2ndQ
9週 「生産工学」ワークショップ1 演習を通じて管理手法を学ぶ
10週 「生産工学」ワークショップ2 演習を通じて管理手法を学ぶ
11週 標準化と知的財産権1 標準化の歴史と国際標準の重要性(ISO/IEC)標準化と知的財産権との関係を説明できる。
12週 標準化と知的財産権1 標準化の歴史と国際標準の重要性(ISO/IEC)標準化と知的財産権との関係を説明できる。
13週 信頼性・安全性 1
信頼性・安全性について説明できる。
 
14週 信頼性・安全性 2
信頼性・安全性について説明できる。
15週 学期末試験 学期末試験
16週 まとめ まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学リテラシー工学リテラシー実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の進め方について理解し、実践できる。3
技術者倫理技術者倫理説明責任、内部告発、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的事項を理解し、説明できる。3
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。3
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。3
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系機械設計標準規格の意義を理解できる。3
工作切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価小テストポートフォリオreport合計
総合評価割合700010020100
基礎的能力0000000
専門的能力700010020100
分野横断的能力0000000