応用数学II

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用数学II
科目番号 0164 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 「新 応用数学」「新 応用数学問題集」高遠節夫ほか著 大日本図書
担当教員 間庭 正明

到達目標

ラプラス変換、フーリエ級数展開、フーリエ変換を理解し、具体的な関数において、これらを計算できるようにする。また、微分方程式、偏微分方程式の初期値問題、境界値問題に適用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ラプラス変換様々な関数のラプラス変換と逆ラプラス変換ができる基本的な関数のラプラス変換と逆ラプラス変換ができる基本的な関数のラプラス変換と逆ラプラス変換ができない
ラプラス変換の応用ラプラス変換を用いて、様々な微分方程式を解くことができる。ラプラス変換を用いて、基本的な微分方程式を解くことができる。ラプラス変換を用いて、基本的な微分方程式を解くことができない。
フーリエ級数様々な周期関数のフーリエ級数展開ができる。基本的な周期関数のフーリエ級数展開ができる。基本的な周期関数のフーリエ級数展開ができない。
フーリエ変換様々な関数のフーリエ変換と逆フーリエ変換ができる基本的な関数のフーリエ変換と逆フーリエ変換ができる基本的な関数のフーリエ変換と逆フーリエ変換ができない
フーリエ解析の応用フーリエ級数、フーリエ変換を用いて、微分方程式を解くことができる。フーリエ級数、フーリエ変換を用いて、簡単な微分方程式を解くことができる。フーリエ級数、フーリエ変換を用いて、簡単な微分方程式を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 C1 説明 閉じる
JABEE (c) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ラプラス変換とフーリエ解析について学び、微分方程式の初期値・境界値問題を解くことを目標とする。
授業の進め方・方法:
講義、小テスト、課題等による
注意点:
微分積分学Ⅰ・Ⅱ、線形代数学Ⅰ・Ⅱ、解析学A,B、微分方程式に続く科目である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ラプラス変換の定義 簡単な関数のラプラス変換ができる
2週 相似性と移動法則 相似性と移動法則を用いて、三角関数などのラプラス変換ができる。
3週 微分法則 微分法則を用いて、t Exp(t) や t sin ωtなどのラプラス変換が求められる。
4週 積分法則 積分法則を用いて、 Exp(t)/t や sin ωt/t などのラプラス変換が求められる。
5週 逆ラプラス変換1 簡単な関数の逆ラプラス変換ができる
6週 逆ラプラス変換2 ラプラス変換の性質を用いて、逆ラプラス変換ができる。
7週 演習 いろいろな関数のラプラス変換、逆ラプラス変換を求めることができる。
8週 前記中間試験
2ndQ
9週 微分方程式への応用1 ラプラス変換を用いて簡単な微分方程式を解くことができる。
10週 微分方程式への応用2 ラプラス変換を用いて、斉次微分方程式の境界値問題を解くことができる。
11週 微分方程式への応用3 ラプラス変換を用いて、非済次の微分方程式の境界値問題を解くことができる。
12週 たたみこみ1 簡単な関数のたたみこみができる。
13週 たたみこみ2 ラプラス変換を用いて、関数のたたみこみを求めることができる。
14週 デルタ関数と伝達関数1 線形システムの伝達関数を利用し、出力を求めることができる。
15週 デルタ関数と伝達関数2 デルタ関数の性質を理解し、ラプラス変換を用いてシステムの特性を求めることができる。
16週 前記期末試験
後期
3rdQ
1週 周期2πのフーリエ級数1 フーリエ級数の公式に従い、簡単な周期2πの関数のフーリエ係数を求めることができる。
2週 周期2πのフーリエ級数2 簡単な周期2πの関数のフーリエ級数展開を求めることができる。
3週 周期2πのフーリエ級数3 様々な周期2πの関数のフーリエ級数展開を求めることができる。
4週 一般の周期関数のフーリエ級数 一般の周期関数のフーリエ級数展開を用いることができる。
5週 フーリエ級数の収束定理 ギブス現象を観測し、フーリエ級数の収束定理の意味するところを理解する。
6週 複素フーリエ級数 周期関数の複素フーリエ級数展開ができる。
7週 偏微分方程式への応用1 フーリエ級数を用いて、偏微分方程式を解くことができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 フーリエ変換の定義 簡単な関数のフーリエ変換ができる。
10週 フーリエの積分定理 フーリエの反転公式を用いて、逆フーリエ変換ができる。
11週 フーリエ変換の性質 フーリエ変換の性質を用いて、様々な関数のフーリエ変換を求めることができる。
12週 フーリエ変換の性質2 フーリエ変換の性質、たたみこみのフーリエ変換を用いて、様々な関数のフーリエ変換を求めることができる。
13週 スペクトル スペクトルの概念を理解し、関数のスペクトルを求めることができる。
14週 偏微分方程式への応用1 フーリエ変換を用いて偏微分方程式を解くことができる。
15週 偏微分方程式への応用2 フーリエ変換を用いて偏微分方程式を解くことができる。
16週 様々な応用 フーリエ変換の様々な場面での応用を学ぶ。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。3
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3
合成関数の導関数を求めることができる。3
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3
逆三角関数を理解し、逆三角関数の導関数を求めることができる。3
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。3
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3
定積分の定義と微積分の基本定理を理解し、簡単な定積分を求めることができる。3
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。3
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75000025100
基礎的能力75000025100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000