到達目標
1.化学が物質を対象とする科学であることや,化学が人間生活に果たしている役割を理解できる。
2.化学反応の量的関係が理解できる。
3.酸と塩基について学び、それらの性質や中和反応について理解できる。
4.酸化還元反応の定義を説明することができ、それを化学反応式で記述できる。
5.この目標を達成するために探求活動を行い,学習内容を深めるとともに,化学的に探求する能力を高める。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 化学反応式を記述し,化学量論の計算ができる。 | 化学反応式を記述し,簡単な化学量論の計算ができる。 | 化学反応式を記述できる。 | 化学反応式を記述できない。 |
評価項目2 | 酸と塩基の定義や性質を説明でき,それらの分類ができる。 | 酸と塩基の定義を説明でき,それらの性質を理解している。 | 酸と塩基の定義を説明できる。 | 酸と塩基の定義を説明できない。 |
評価項目3 | 中和反応と塩,中和滴定について詳しく説明ができ,中和反応の計算ができる。 | 中和反応と塩について説明ができ,中和反応の簡単な計算ができる。 | 中和反応やその量的関係を説明できる。 | 中和反応やその量的関係を説明できない。 |
評価項目4 | 酸化還元の定義を説明でき,酸化数の増減から酸化還元反応かどうかを区別できる。 | 酸化還元の定義を説明できる。酸化数を求めることができる。 | 酸化還元の定義を説明できる。 | 酸化還元の定義を全く説明できない。 |
評価項目5 | イオン化傾向から金属反応性を理解できる。 | イオン化傾向を説明できる。 | 代表的な金属をイオン化傾向順に並べることができる。 | 代表的な金属をイオン化傾向順に並べることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
1.化学反応式の記述とそれを用いた量的関係を学ぶ。
2.酸と塩基の定義、それらの性質や中和反応について学ぶ。
3.酸化還元反応の定義およびそれを化学反応式で記述することを学ぶ。
授業の進め方・方法:
高校教科書を用いて化学に必要な基本的な考え方や定義、化学反応式を用いたモル計算について説明をしていく。教科書の問題や副教材を活用して、知識の定着を図っていく。
注意点:
授業に集中すること。予習・復習を欠かさず自学自習の習慣を確立させること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
・化学反応式と量的関係(1) |
化学反応式を記述できること。
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2週 |
・化学反応式と量的関係(2) |
化学反応式と量的関係を理解すること。
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3週 |
2章 酸と塩基 ・酸と塩基 |
酸と塩基(定義・価数・強弱)を理解すること。
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4週 |
・水素イオン濃度とpH ・水のイオン積 ・中和反応と塩の生成 |
水素イオン濃度とpH,水のイオン積を理解すること。対数を用いたpH計算ができること。
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5週 |
・中和反応と塩の生成 ・塩の分類 ・複雑な塩 ・塩の性質 ・塩の加水分解
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中和反応と塩の生成を理解すること。塩の分類や塩の性質を理解すること。
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6週 |
・中和滴定 ・酸・塩基の強弱と中和の量的関係
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中和滴定を理解すること。酸・塩基の強弱と中和の量的関係を理解すること。
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7週 |
後期中間試験
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後期前半の学習内容の理解度を確認するテストで合格点をとること。
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8週 |
・中和滴定に使用する器具 ・酸性塩の水溶液の性質 ・酸・塩基の標準溶液の調製法 |
中和滴定に使用する器具や滴定曲線を理解すること。酸性塩の水溶液の性質,酸・塩基の標準溶液の調製法を理解すること。
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4thQ |
9週 |
3章 酸化還元反応 ・酸化と還元 ・原子の酸化数の範囲 |
酸化と還元の定義,および,原子の酸化数の範囲を理解すること。
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10週 |
・酸化剤と還元剤 ・酸化還元反応のイオン反応式 |
酸化剤と還元剤について理解すること。酸化剤・還元剤のイオン反応式を理解すること。
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11週 |
・硫酸で酸性にした水溶液中での酸化還元反応 |
酸化還元反応の反応式のつくり方を理解すること。
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12週 |
・ハロゲンの酸化作用 ・酸化剤と還元剤の量的関係 |
ハロゲンの酸化作用を理解すること。酸化還元滴定の計算ができること。
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13週 |
・金属の酸化還元反応 |
イオン化傾向および金属の酸化還元反応を理解すること。
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14週 |
・まとめ |
酸と塩基、および、酸化還元反応の学習内容を整理することができる。
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15週 |
学年末試験 |
後期後半の学習内容の理解度を確認するテストで合格点をとること。
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16週 |
後期学習内容のふりかえり |
後期の学習範囲で理解度が低いところをがあれば、復習すべき単元を確認する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |