国語総合Ⅴ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語総合Ⅴ
科目番号 1106 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『精選 現代文B』(東京書籍)/『日本語チェック2000辞典』(京都書房)
担当教員 青野 順也

到達目標

1. 評論の論旨を的確に捉え,指定された字数内で要約文を作成することができる。
2. 自己の意見について,根拠を示しながら他者に対して分かりやすく伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1論旨を的確にとらえたうえで,全文を要約できる。 論旨を大体においてとらえ,全文を要約できる。論旨を大体においてとらえることができる。論旨をとらえることができず,全文の要約もできない。
評価項目2根拠を明確に示しながら,自己の意見をわかりやすく発表できる。根拠を示しながら,自己の意見をわかりやすく発表できる。おおよその根拠を示しながら,自己の意見を発表できる。自己の意見を発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 B2 説明 閉じる
JABEE (d) 説明 閉じる
JABEE (f) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1年次に始まった国語学習の総まとめとして,前半はやや難解な評論等の読解と要約を,後半はインターンシップや卒業研究の発表とに資することを目的として,プレゼンテーションをおこなう。なお,この授業の「読解と要約」とは「他者の考えや思考の過程を整理する営み」であり,「プレゼンテーション」とは「自己の考え・思考の過程を分かりやすく他者に提示する」営みである。両能力を着実に伸ばしていってほしい。
授業の進め方・方法:
前半は主として教科書を用いて講義形式で,後半は演習形式で要約をまとめたり、一人一人のプレゼンテーションを行ったりしながら進めていく。また折に触れてさまざまな課題に取り組んでもらう。
注意点:
・この授業では,たとえばプレゼンテーション時などに自学自習の成果が求められることになる。したがって,自学自習の習慣を身につけることが必要である。
・プレゼンテーションに際しての不明点は必ず担当教員に質問すること。また,語彙テストを実施する。プレゼンテーションとともに,事前準備を入念におこなうこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,随筆 授業の進め方と成績評価の方法を理解する。
2週 評論の読解1 文章の論理展開を理解し,抽象的な事柄について,たとえ話を使って説明できる。
3週 評論の読解2 文章の論理展開を理解し,抽象的な事柄について,たとえ話を使って説明できる。
4週 評論の読解3 キーワードを見つけ出し,意味段落ごとに内容を整理できる。
5週 評論の要約1 筆者の主張と主張を支える例示とを峻別できる。
6週 評論の要約2 定められた字数で要約文を作成することができる。
7週 プレゼンの仕方,PPTの作り方
プレゼンテーション1
見やすいスライドとはどのようなものかを説明できる。
8週 プレゼンテーション2 自己の意見を的確に伝え,また,他者の意見を適正に評価することができる。
2ndQ
9週 プレゼンテーション3 自己の意見を的確に伝え,また,他者の意見を適正に評価することができる。
10週 プレゼンテーション4 自己の意見を的確に伝え,また,他者の意見を適正に評価することができる。
11週 プレゼンテーション5 自己の意見を的確に伝え,また,他者の意見を適正に評価することができる。
12週 プレゼンテーション6 プレゼンについてふりかえり,レポートを作成することができる。
13週 評論の読解4 キーワードをふまえて文章展開を整理できる。
14週 評論の読解5 キーワードをふまえて文章展開を整理できる。
15週 前期末試験 これまで学んだことをふまえて,設問に正確に答える。
16週 前期末試験 返却・解説 今後に向けて,自己表現の目標と課題をまとめる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度・取り組みポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合602000020100
基礎的能力602000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000