概要:
この授業では、評論と小説の読解・鑑賞を通して、各自のものの見方・考え方を豊かにしていくことを目標とする。評論の読解からは各自の考えを文章などで表現する際の手かがりを身につけ、小説の鑑賞からは豊かな情操を身につけてほしい。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義形式で進めていくが、受講者の積極的な発言も求めたい。また、小テストは日程に合わせ自身で学習を進め、テストに臨むこと。
注意点:
授業内での理解を心がけること。ノートは工夫して要点をつかむこと。小テストを欠席した場合は、一週間以内に追試を申し出、必ず受けること。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 山崎正和 「水の東西」1 |
授業の進め方と成績評価の方法について理解することができる。 評論の中で意味段落ごとに内容を整理し、論理展開を理解することができる。
|
2週 |
山崎正和 「水の東西」2
|
筆者が設定する問題提起と主張をまとめることができる。
|
3週 |
平野啓一郎 「『本当の自分』幻想」1 語彙テスト 1 |
評論の中から、事実にあたる部分とそこから導かれる仮説の部分とを区別することができる。
|
4週 |
平野啓一郎 「『本当の自分』幻想」2
|
反論の用い方に注目し、筆者の主張をまとめることができる。
|
5週 |
芥川龍之介「羅生門」 1 |
「下人」の心情とその変化について説明することができる。
|
6週 |
芥川龍之介「羅生門」 2 語彙テスト 2 |
悪を肯定する「老婆」の論理を説明することできる。
|
7週 |
芥川龍之介「羅生門」 3 |
「老婆」との関わりによる「下人」の心情の変化を理解し、この作品のテーマを捉えることができる。
|
8週 |
前期中間試験 語彙テスト 3 を含む |
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答えることができる。
|
2ndQ |
9週 |
試験返却・解説 夏目漱石「夢十夜」 |
試験の内容について振り返り、勉強のしかたの改善点を理解する。 小説の幻想的な世界に触れ、表現の豊かさを理解することができる。
|
10週 |
村岡晋一 「ロビンソン的人間と自然」1 |
筆者が例として取り上げた意図を理解することができる。
|
11週 |
村岡晋一 「ロビンソン的人間と自然」2 |
例示から導かれる主張を組み立て、最終的な結論を捉えることができる。
|
12週 |
池内 了 「『文化』としての科学」1 語彙テスト 4 |
論理展開を紐解きながら、段落毎に内容をまとめることができる。
|
13週 |
池内 了 「『文化』としての科学」2
|
例示により段落毎に内容を整理し、全体の流れを理解することができる。
|
14週 |
池内 了 「『文化』としての科学」3 語彙テスト 5 |
キーワードを捉えながら、本文中の内容を理解し、筆者の主張をまとめることができる。
|
15週 |
総復習
|
ここまでの内容を振り返り、要点をまとめ要約することができる。
|
16週 |
前期末試験
|
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答えることができる。
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。 | 3 | 前1,前3,前8,前10,前12,前15,前16 |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前2,前4,前8,前11,前13,前15 |
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。 | 3 | 前1,前3,前8,前10,前12,前16 |
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。 | 3 | 前8,前13 |
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。 | 3 | 前5,前6,前7,前8,前9,前15 |
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。 | 3 | 前2,前4,前6,前8,前15 |
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。 | 3 | 前2,前4,前7,前8,前16 |
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。 | 3 | 前1,前3,前4,前5,前8,前9,前10,前12,前14,前16 |