国語総合Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語総合Ⅰ
科目番号 00190 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『精選 現代の国語』・『標準 言語文化』(第一学習社) /『日本語チェック2000辞典』(京都書房)
担当教員 舩戸 美智子

到達目標

1.評論の内容を正しく読みとり,筆者の主張を説明できる。
2.小説作品に登場する人物の心情を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1評論の文章構造を把握したうえで,筆者の主張を正確に説明できる。 評論において,筆者の主張をまとめることができる。評論において,筆者の主張の大概をまとめることができる。評論において,筆者の主張を捉えることができない。
評価項目2小説において,登場人物がおかれている状況や心情を説明できる。 小説において,登場人物がおかれている状況や心情を理解できる。小説において,登場人物がおかれている状況や心情がおおよそ理解できる。小説において,登場人物がおかれている状況や心情を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では、評論と小説の読解・鑑賞を通して、各自のものの見方・考え方を豊かにしていくことを目標とする。評論の読解からは各自の考えを文章などで表現する際の手かがりを身につけ、小説の鑑賞からは豊かな情操を身につけてほしい。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義形式で進めていくが、受講者の積極的な発言も求めたい。また、小テストは日程に合わせ自身で学習を進め、テストに臨むこと。
注意点:
授業内での理解を心がけること。ノートは工夫して要点をつかむこと。小テストを欠席した場合は、一週間以内に追試を申し出、必ず受けること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
山崎正和 「水の東西」1
授業の進め方と成績評価の方法について理解することができる。
評論の中で意味段落ごとに内容を整理し、論理展開を理解することができる。
2週 山崎正和 「水の東西」2
筆者が設定する問題提起と主張をまとめることができる。
3週 平野啓一郎 「『本当の自分』幻想」1
語彙テスト 1
評論の中から、事実にあたる部分とそこから導かれる仮説の部分とを区別することができる。
4週 平野啓一郎 「『本当の自分』幻想」2
反論の用い方に注目し、筆者の主張をまとめることができる。
5週 芥川龍之介「羅生門」 1 「下人」の心情とその変化について説明することができる。
6週 芥川龍之介「羅生門」 2
語彙テスト 2
悪を肯定する「老婆」の論理を説明することできる。
7週 芥川龍之介「羅生門」 3 「老婆」との関わりによる「下人」の心情の変化を理解し、この作品のテーマを捉えることができる。
8週 前期中間試験
語彙テスト 3 を含む
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答えることができる。
2ndQ
9週 試験返却・解説
夏目漱石「夢十夜」
試験の内容について振り返り、勉強のしかたの改善点を理解する。
小説の幻想的な世界に触れ、表現の豊かさを理解することができる。
10週 村岡晋一 「ロビンソン的人間と自然」1 筆者が例として取り上げた意図を理解することができる。
11週 村岡晋一 「ロビンソン的人間と自然」2 例示から導かれる主張を組み立て、最終的な結論を捉えることができる。
12週 池内 了 「『文化』としての科学」1 語彙テスト 4 論理展開を紐解きながら、段落毎に内容をまとめることができる。
13週 池内 了 「『文化』としての科学」2
例示により段落毎に内容を整理し、全体の流れを理解することができる。
14週 池内 了 「『文化』としての科学」3 語彙テスト 5 キーワードを捉えながら、本文中の内容を理解し、筆者の主張をまとめることができる。
15週 総復習 
ここまでの内容を振り返り、要点をまとめ要約することができる。
16週 前期末試験
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答えることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。3前1,前3,前8,前10,前12,前15,前16
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前2,前4,前8,前11,前13,前15
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。3前1,前3,前8,前10,前12,前16
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。3前8,前13
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。3前5,前6,前7,前8,前9,前15
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。3前2,前4,前6,前8,前15
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。3前2,前4,前7,前8,前16
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。3前1,前3,前4,前5,前8,前9,前10,前12,前14,前16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000