到達目標
①日本の戦国時代〜明治維新までの歴史についての基礎的な知識を身につけ、それを基に現代社会の諸問題について考察を深められる。
②歴史学とは様々な歴史資料をもとに、科学的・論理的にそれらを組み立てることで、歴史的事実に迫り、その過程や歴史的意義を考える学問であることを、講義を通じて理解することを目標とする。 ③本講義では汎用的四技能(課題設定・習得収集・分析・発表)のうち、特に、課題設定と習得収集の力を養う。具体的には、毎回の講義で設定される課題を理解し、その課題の解決に向けて主体的に授業に参加すること(テーマの理解)、講義を通じて各時代についての基礎的な知識を理解し(知識習得)、レポート作成の際には主体的に情報を収集すること(情報収集)を目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 到達レベルの最低限の目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 各時代の基本的事項に関する事象を適切に理解してい
る. | 各時代の基本的事項に関する事象を7割程度、理解できている. | 各時代の基本的事項に関する事象を6割程度、理解できている. | 各時代の基本的事項に関する事象の理解が6割に満た
ない. |
評価項目2 | その時代を特徴づける経済政策や政権の役割についてほぼ理解している。 | その時代を特徴づける経済政策や政権の役割について7割程度、理解できている。 | その時代を特徴づける経済政策や政権の役割について6割程度、理解できている。 | その時代を特徴づける経済政策や政権の役割の理解が6割に満たない。 |
評価項目3 | 自ら課題を設定して調査することができ、それをまとめて発表することが十分にできる。
| 自ら課題を設定して調査することができ、それをまとめて発表することができる。
| 様々な歴史資料をもとに、自らの考えを論理的にまとめることができる。 | 自ら課題を設定して調査すること、および、それをまとめて発表することができない。
|
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
・東アジア史、および、日本史の基本的な知識を身につけ、自ら課題を設定して、資料を取捨選択しながら客観的に考察して分析し、自らの意見を発表する積極的な姿勢が求められる。このような授業を通して、国際社会に主体的に生きる日本人技術者としての資質を養う科目と位置づけられる。 ・日本とそれ以外の東アジアや東南アジア諸地域との関係性について、各地の地理的な特徴が産業に与えた影響や実際に交易品としてやり取りされた文物などから理解を深める。このような授業内容を通して、世界の多様性のある生活や文化がどのように形成されたのかを理解し、諸外国で活躍することができる教養を身につけた日本人技術者としての資質を養う科目と位置付けられる。
授業の進め方・方法:
上記の目的を果たすために、前期は通常の歴史の授業を行い、夏休みにレポートを課し、後期の授業(「社会と文化から見る歴史Ⅱ」)では通常の授業に交えてグループ発表する演習形式をとる。
注意点:
①必要に応じてプリントを配布するので、なくさないようにして下さい。②授業は、ノート形式・空欄補充式のプリントのいずれかを採用します。ただし、黒板を丸写しするだけ、空欄補充だけではノート・プリントは完成したとはいえません。ですので、時代的背景や歴史的関連などしっかりメモをとりましょう。ノート・プリントにどんどん書き込むようにすると、歴史の流れがわかってきます。また、予習、復習で自分が調べてみたこともプリントへ書き込んで下さい。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方や学ぶ知識について見通しをもつこと。歴史学に関連する分野について、知識を深める。
|
2週 |
戦国時代の日本1 |
南蛮貿易の特徴と戦国時代の諸大名に与えた経済的な影響について理解する。火縄銃・硝石
|
3週 |
戦国時代の日本2 |
南蛮貿易の特徴と戦国時代の諸大名に与えた経済的な影響について理解する。硝石・硫黄
|
4週 |
戦国時代の日本2 |
戦国時代における日本産の銀が世界に与えた影響を地理的な側面から理解する。銀
|
5週 |
戦国時代の日本3 |
織田信長、豊臣秀吉などが行った政策について知識を深めるとともに、経済に与えた影響を理解する。
|
6週 |
戦国時代の日本4 |
織田信長、豊臣秀吉などが行った政策について知識を深めるとともに、経済に与えた影響を理解する。
|
7週 |
江戸時代の日本1 |
徳川家康が行った政策について知識を深めるとともに、経済に与えた影響を理解する。
|
8週 |
前期中間試験 |
戦国時代から江戸幕府成立までの歴史的な基礎知識の定着度合いを確認する。
|
2ndQ |
9週 |
江戸時代の日本2 |
江戸幕府の禁教令と鎖国政策がどのような社会的背景のもとで行われたものであったのかを考察する。
|
10週 |
江戸時代の日本3 |
江戸幕府の貨幣制度の仕組みと貨幣改鋳がもたらした経済的・社会的影響について理解する。
|
11週 |
江戸時代の日本4 |
江戸幕府の貨幣制度の仕組みと貨幣改鋳がもたらした経済的・社会的影響について理解する。
|
12週 |
江戸時代の日本5 |
江戸幕府の貨幣制度の仕組みと貨幣改鋳がもたらした経済的・社会的影響について理解する。
|
13週 |
江戸時代の日本6
|
江戸の庶民や諸大名の経済状況について、各資料を読み解きながら理解する。
|
14週 |
明治維新1 |
大政奉還を当時の東アジアの情勢を踏まえた上で、その意義を理解し、明治政府の諸政策への知識を深める。
|
15週 |
明治維新2 |
大政奉還を当時の東アジアの情勢を踏まえた上で、その意義を理解し、明治政府の諸政策への知識を深める。
|
16週 |
前期期末試験 |
江戸時代から明治政府樹立までの歴史的な基礎知識の定着度合いを確認する。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4 |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前4,前9 |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11 |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | 前12,前13,前14,前15,前16 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 前7 |
評価割合
| 試験 | レポート | ポートフォリオ | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 25 | 5 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 25 | 5 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |