到達目標
本講義では、人生における様々なイベントにおいて発生する費用(例えば、子供の教育、住居、老後など)に備え、
人生の資金計画をどう描き、若い頃からどう準備するのかなどについて考えられる知識の獲得を目的とする。
到達目標は次の2点である。
①お金に関する基礎的な知識を習得し、自分自身の家計管理や将来設計(マネープランニング)を立てることができるようになること
②①の際に活用を検討する各種の金融商品について適切な理解を有するようになること
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | お金に関する基礎的な知識を十分習得している。 | お金に関する基礎的な知識をある程度習得している。 | お金に関する基礎的な知識を習得していない。 |
評価項目2 | 自分自身の家計管理や将来設計(マネープランニング)を適切に立てることができる。 | 自分自身の家計管理や将来設計(マネープランニング)をある程度立てることができる。 | 自分自身の家計管理や将来設計(マネープランニング)を立てることができない。 |
評価項目3 | 各種の金融商品知識が十分である。 | 各種の金融商品知識をある程度有している。 | 各種の金融商品知識を有していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
お金や各種の金融商品に関する基礎的な知識を習得し、これを自分自身の家計管理や将来設計に活かせるようになるためには、実際に自分の手を動かすことが肝要である。また、同世代の学友がどのように考えたかを知ることも有益である。そのため、演習やグループディスカッションを多く取り入れている。
授業の進め方・方法:
授業は、講義→演習の形で原則は進んでいく。
ただし、回によっては演習時間がメインとなる。
また、演習したものは発表や作成したものを利用したグループディスカッションをしてもらう場合がある。
注意点:
最終試験よりも、発表と、授業中の演習で作成するレポートやグループディスカッションの取り組み具合等に基づくポートフォリオ評価の配点が大きい。
ゆえに、積極的な授業参加を期待する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション 金融リテラシーの重要性 |
講義の進め方を理解する。 金融リテラシーが求められることを理解する。
|
2週 |
ライフ・プランニング① |
資産形成の計画的準備の意義を理解する。 資産運用が生活防衛に必要不可欠なものであることを理解する。
|
3週 |
ライフ・プランニング② |
キャッシュ・フロー表の作成ができる。
|
4週 |
おカネを稼ぐ① |
職業選択の意義、就労形態と生涯所得について理解する。
|
5週 |
おカネを稼ぐ② |
税金や公的な社会保障制度を把握した上で給与明細が読み解けるようになる。
|
6週 |
リスクに備える① |
一生におけるリスクと保険の役割、生命保険の活用法を知り、生命保険会社販売商品内容を読み解けるようになる。
|
7週 |
リスクに備える② |
一生におけるリスクと保険の役割、損害保険の活用法を知り、損害保険会社販売商品内容を読み解けるようになる。
|
8週 |
おカネをふやす① |
不動産の活用を考えるときに、必要となる基礎的な法的知識、税について理解する。
|
4thQ |
9週 |
おカネをふやす② |
金融商品の種類・特徴に触れた後、投資の意義、リスクとリターンの関係、長期投資の重要性を理解する。
|
10週 |
おカネをふやす③ |
投資信託の仕組み、分散投資の重要性を理解する。
|
11週 |
おカネをふやす④ |
株と債券の投資について理解する。
|
12週 |
おカネをふやす⑤ |
販売用資料や目論見書から商品特性を理解し、自分に適した商品を選べるようになる。
|
13週 |
相続と贈与 |
相続と贈与に関する法律や税金の基礎知識を理解する。
|
14週 |
悪徳商法・金融商品詐欺 |
学生や若手社会人が陥りやすい悪徳商法・金融商品詐欺と予防策などを理解する。
|
15週 |
まとめ |
問題演習を通し、既習内容の習得度合いを高める。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 10 | 0 | 10 | 40 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 5 | 0 | 5 | 20 | 0 | 50 |
専門的能力 | 20 | 5 | 0 | 5 | 20 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |