国語総合I

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国語総合I
科目番号 0010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『国語総合 現代文編』(東京書籍) /『日本語チェック2000辞典』(京都書房)
担当教員 舩戸 美智子

到達目標

1.評論の内容を正しく読みとり,筆者の主張を説明できる。
2.小説作品に登場する人物の心情を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1評論の文章構造を把握したうえで,筆者の主張を正確に説明できる。 評論において,筆者の主張をまとめることができる。評論において,筆者の主張の大概をまとめることができる。評論において,筆者の主張を捉えることができない。
評価項目2小説において,登場人物がおかれている状況や心情を説明できる。 小説において,登場人物がおかれている状況や心情を理解できる。小説において,登場人物がおかれている状況や心情がおおよそ理解できる。小説において,登場人物がおかれている状況や心情を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では、評論と小説の読解・鑑賞を通して、各自のものの見方・考え方を豊かにしていくことを目標とする。評論の読解からは各自の考えを文章などで表現する際の手かがりを身に付け、小説の鑑賞からは豊かな情操を身につけてほしい。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義形式で進めていくが、受講者の積極的な発言も求めたい。また、小テストは日程に合わせ自身で学習を進め、テストに臨むこと。
注意点:
授業中の理解を心がけること。小テストを欠席した場合は、理由とともに追試を申し出、必ず受けること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
池内了「技術が道徳を代行する時」1
授業の進め方と成績評価の方法について理解する。
評論の中で筆者が設定する問題提起と主張を理解することができる。
2週 池内了「技術が道徳を代行する時」2
キーワードを見つけ出し、意味段落ごとに内容を整理し、論理展開を理解することができる。
3週 芥川龍之介「羅生門」 1 「下人」の心情とその変化について説明することができる。
4週 芥川龍之介「羅生門」 2 悪を肯定する「老婆」の論理を説明することできる。
5週 芥川龍之介「羅生門」 3 「老婆」との関わりによる「下人」の心情の変化を理解し、結末を想像することができる。
6週 鷲田清一「〈顔〉という現象」 1 〈顔〉を通して述べようとする内容を理解することができる。
7週 鷲田清一「〈顔〉という現象」 2 自己と他者の関係に敷衍して、内容を整理することができる。
8週 前期中間試験
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
2ndQ
9週 試験返却・解説
川上弘美「神様」1
試験の内容について振り返り、改善点を理解する。
小説を通読し、話の展開を捉える。
10週 川上弘美「神様」2 主人公と私との交流に表れたそれぞれの心情を読み取り、表現の面白さに触れ、主題を捉えることができる。
11週 福岡伸一「生物の多様性とは何か」 1 語句の意味に注意し、全体の内容を把握することができる。
12週 福岡伸一「生物の多様性とは何か」 2 論理展開を紐解きながら、段落毎に内容をまとめることができる。
13週 松浦寿輝「映像文化の変貌」 1 例示により段落毎に内容を整理し、全体の流れを理解することができる。
14週 松浦寿輝「映像文化の変貌」 2 キーワードを捉えながら、本文中の内容を理解し、筆者の主張をまとめることができる。
15週 松浦寿輝「映像文化の変貌」 3 映像文化について自分で具体例を挙げながら、考えをまとめることができる。
16週 前期末試験
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000