国語総合II

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 国語総合II
科目番号 0011 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『新精選 国語総合 古典編』(明治書院),配布プリント/『セレクト漢字検定 5級-2級』(桐原書店)
担当教員 青野 順也

到達目標

1.古文:古語の意味及び助詞・助動詞の意味用法をふまえ,文脈に即して現代語訳ができる。
2.漢文:「送り仮名・返り点」や「再読文字」といった漢文訓読の基礎的事項を身につけ、現代語訳ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1古語及び助詞・助動詞の意味用法をふまえて古文を現代語訳できる。助詞・助動詞の意味用法をふまえて古文を現代語訳できる。古語の意味をふまえて古文を現代語訳できる。古語の意味が分からず,古文を現代語訳できない。
評価項目2白文に「送り仮名・返り点」を付し,「再読文字」を含んだ箇所を書き下し文に改め現代語訳できる。書き下し文をもとにして白文に「送り仮名・返り点」を付し,「再読文字」を含んだ箇所を書き下し文に改めることができる。書き下し文をもとにして白文に「送り仮名・返り点」を付すことができる。書き下し文をもとにしても白文に「返り点」を付すことができず,「再読文字」とは何かも理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では,古典(古文・漢文)の学習を通じて,古代と現代とに通底する人間のありかたについて諸君とともに思索を深めていきたい。あわせて,日常生活で見聞きする文語表現にも興味関心を抱くようになることも目標として授業を展開していく。
授業の進め方・方法:
古文・漢文ともに,まず,歴史的背景と登場人物について説明する。その後,文法的説明などを行い、読解を進めていく。その他、作品世界に関する我が国の文化・歴史など、多彩な事項について学んでいく。
注意点:
自学自習内容:本文をノートに書写し,古文は現代語訳を,漢文は書き下し文・現代語訳を作成しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
『徒然草』「ある人,弓射ることを習ふに」1
・授業の進め方と成績評価の方法について理解する。
・歴史的仮名遣いで書かれた語を,現代仮名遣いに直すことができる。
2週 『徒然草』「ある人,弓射ることを習ふに」2 ・古語の意味をふまえたうえで現代語訳ができる。
3週 『伊勢物語』「東下り」1 ・在原業平と『伊勢物語』の文学史上の位置づけとを説明できる。
4週 『伊勢物語』「東下り」2 ・枕詞,掛詞など,和歌の修辞を説明できる。
5週 『古今著聞集』「小式部内侍が大江山の歌の事」1 ・助動詞の意味用法と掛詞に注意して現代語訳ができる。
6週 『古今著聞集』「小式部内侍が大江山の歌の事」2 ・掛詞に注意して和歌を解釈できる。
7週 後期中間試験 ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
8週 後期中間試験 返却・解説
漢文訓読の基礎1「返り点と送り仮名・白文と書き下し文1」
・後期中間考査の結果を承けて,学年末試験に向けての学習態度と目標とを確立する。
・日本語とは異なる漢文の語順を理解する。
4thQ
9週 漢文訓読の基礎2「返り点と送り仮名・白文と書き下し文2」 ・「返り点」「送り仮名」の付け方を理解する。
・再読文字の訓読と現代語訳の仕方について理解する。
10週 漢文訓読の基礎3「漁夫之利」の読解 ・故事成語「漁夫之利」について説明できる。
・否定の句法を含む箇所について,書き下し文を作成できる。
11週 『戦国策』「蛇足」1 ・故事成語「蛇足」について説明できる。
12週 『戦国策』「蛇足」2 ・反語の句法を理解し,正確に現代語訳できる。
13週 『韓非子』「侵官之害」1 ・儒家,法家の思想について説明できる。
14週 『韓非子』「侵官之害」2 ・疑問,二重否定の句法を理解し,正確に現代語訳できる。
15週 学年末試験
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
16週 学年末試験 返却・解説 学年末試験の結果を承け,理解が十分な箇所とそうでなかった箇所とを整理し,今後の国語学習の足かがりを得る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合90001000100
基礎的能力90001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000