回路網理論

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 回路網理論
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 電気回路(2)回路網・過渡現象編,著者:阿部,柏谷,亀田,中場,発行所:コロナ社
担当教員 木村 知彦

到達目標

二端子回路網及び4端子回路網において,行列・パラメータ表示,フィルタの設計などを通して,回路網の解析(analysis)と合成(synthesis)ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1二端子回路網の特性ついて解析でき,所望の特性を持つ回路網を合成出来る.二端子回路網の解析・合成について理解できる.二端子回路網の解析・合成について理解できない.
評価項目2二端子対回路網の各種パラメータを計算により求められる,またその意味について説明できる.二端子対回路網の各種パラメータを計算により求められる.二端子対回路網の各種パラメータを計算により求められない.
評価項目3各種定K型フィルタの設計及び解析ができる.各種定K型フィルタの設計,解析方法を理解している.各種定K型フィルタの設計及び解析ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
回路網理論の授業内容は,回路網の解析(analysis)と合成(synthesis)である.二端子回路網では関数論的な取り扱いによって回路網の解析と合成を行う.また,四端子回路網(二端子対回路網)では回路網の行列・パラメータ表示によって回路網を解析し,合成問題としてはリアクタンスフィルタの設計を行う.
授業の進め方・方法:
講義,演習,小テスト,レポート等により進めていく.
注意点:
有理関数,行列,複素関数,微分方程式の基礎事項を理解していること.また交流理論の複素記号法によって基礎的な電気回路が取扱えること.授業の予習,復習及び演習については自学自習により取り組み学修すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 二端子回路網とインピーダンス
2週 リアクタンス二端子回路網
3週 二端子回路網と逆回路
4週 二端子回路網と定抵抗回路
5週 二端子対回路網
6週 二端子対回路網の計算に必要な行列
7週 二端子対回路網のパラメータ(Z,Y)
8週 中間テスト
4thQ
9週 二端子対回路のパラメータ(F,G,H)
10週 二端子対回路のパラメータ(F,G,H)
11週 二端子対回路のパラメータ(影像パラメータ)
12週 二端子対回路のパラメータ(反復パラメータ)
13週 二端子対回路と等価回路
14週 抵抗減衰器,フィルタ
15週 抵抗減衰器,フィルタ
16週 期末テスト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。3後1,後2
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3後1,後2

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75250000100
基礎的能力3510000045
専門的能力4015000055
分野横断的能力0000000