電磁気学演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電磁気学演習Ⅰ
科目番号 0062 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 よくわかる電磁気学,石井良博 著(電気書院)
担当教員 伊藤 浩,濱住 啓之

到達目標

【目的】
 電気電子工学を履修するために必要な基礎学力を身につけるために、電磁気学に関する現象と法則を理解し、基本的な計算ができるようになる。電磁気学Ⅰでは、静電界について学習するが、後期に履修する電磁気学Ⅱでは、磁界に関する諸現象について学習する。
【到達目標】
1.クーロンの法則,電気力線とガウスの定理が理解できる
2.電界と電位の関係が理解できる
3.静電容量,誘電体の考え方が理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1クーロンの法則,電気力線とガウスの定理が正しく理解でき説明ができるクーロンの法則,電気力線とガウスの定理が正しく理解できるクーロンの法則,電気力線とガウスの定理が概ね理解できる左記に達していない
評価項目2電界と電位の関係が正しく理解でき説明ができる電界と電位の関係が正しく理解できる電界と電位の関係が概ね理解できる左記に達していない
評価項目3静電容量,誘電体の考え方が正しく理解でき説明ができる静電容量,誘電体の考え方が正しく理解できる静電容量,誘電体の考え方が概ね理解できる左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 電磁気学における静電界について学習する。電磁気学は、電荷が引き起こす現象を解明する学問であり、電気現象と磁気現象の工学的応用を目的とする電気系学科の基礎科目である。本科目は、後期に履修する電磁気学Ⅱおよび電磁気学演習Ⅱと密接に関連している。
授業の進め方・方法:
 電磁気学Ⅰの授業に合わせて、内容理解の確認と理解度向上のための演習課題を中心に行う。そのため、授業では提出レポート及び、小テストを実施する。この結果を自己分析し、自分の理解不足な点を確認し、授業とは別に、自学自習や仲間との学びあいによって理解するように学習を進めること。
注意点:
 計算問題はもちろん、現象の把握にも2年次までの数学的基礎(微積分その他)が不可欠である。課題は指定された期日を守って提出すること。また小テストも実施予定である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電荷とクーロンの法則に関する演習
電界と電荷に働く力,複数の点電荷による電界に関する演習
クーロンの法則を説明でき、点電荷間電界の概念を説明でき、点電荷による電界が計算できるのクーロン力が計算できる
2週 電気力線,電気力線とガウスの定理に関する演習 電気力線とガウスの定理の関係を説明でき、基本的な計算ができる
3週 小テスト
電界と電位に関する演習
小テストにより、ここまでの学習の理解と復習をする
電界と電位の関係を説明でき、基本的な計算ができる
4週 電界と電位、点電荷のまわりの電位に関する演習 電界と電位、点電荷のまわりの電位の演習問題が計算できる
5週 帯電導体の電界と電位、静電しゃへいに関する演習 帯電導体の電界と電位、静電しゃへいについて説明でき、基本的な計算ができる
6週 小テスト
電界と電位に関する演習
小テストにより、ここまでの学習の理解と復習をする
電界と電位の基本的な計算ができる
7週 電気影像法に関する演習 電気影像法について説明でき、基本的な計算ができる
8週 一様でない電界と電位に関する演習 一様でない電界と電位について説明でき、基本的な計算ができる
2ndQ
9週 前半学習の復習
静電容量、コンデンサの接続に関する演習
静電容量、コンデンサの接続について説明でき、基本的な計算ができる
10週 コンデンサに蓄えられるエネルギーに関する演習、静電容量の計算
コンデンサに蓄積されるエネルギーについて説明でき、種々のモデルの静電容量が計算できる
11週 小テスト
静電容量に関する演習
小テストにより、ここまでの学習の理解と復習をする
静電容量の基本的な計算ができる
12週 真空中の導体系と静電容量に関する演習 真空中の導体系と静電容量について説明でき、基本的な計算ができる
13週 誘電体と誘電率,電気双極子と分極に関する演習 誘電体の誘電率、分極の概念が説明でき、基本的な計算ができる
14週 小テスト
分極と電束密度、誘電体の境界面における電界及び電束密度の条件に関する演習
小テストにより、ここまでの学習の理解と復習をする
分極と電束密度、誘電体の境界面における電界及び電束密度の条件ついて説明でき、基本的な計算ができる
15週 静電エネルギー、電流に関する演習 静電エネルギー、電流の定義について説明でき、基本的な計算ができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。4
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。4
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。4
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。4
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。4
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。4
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。4
静電エネルギーを説明できる。4

評価割合

小テスト発表相互評価態度レポート提出その他合計
総合評価割合50000500100
基礎的能力2500025050
専門的能力2500025050
分野横断的能力0000000