電気回路演習II

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気回路演習II
科目番号 0098 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 基礎電気回路ノートⅡ 小関修・光本真一著 電気書院
担当教員 玉田 耕治,恒岡 まさき

到達目標

1.正弦波交流における周波数,最大値,実効値,瞬時値,角速度,角周波数,位相等の意味を理解し電気回路の計算に用いることができる.
2.正弦波交流をベクトルで取り扱うことができる.
3.RLC直列回路やRLC並列回路における電圧と電流の計算を行うことができる.
4.共振回路や電力についての基本的な計算を行うことができる.
5.記号法を用いた交流電圧や交流電流の計算を行うことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1周波数,実効値,位相等の意味を理解し,電気回路の計算を行うことができる.周波数,実効値,位相等を電気回路の計算に用いることができる.周波数,実効値,位相等を電気回路の計算に用いることができない.
評価項目2正弦波のベクトル表示の意味を理解し,ベクトル表示を行うことができる.正弦波のベクトル表示を行うことができる.正弦波のベクトル表示を行うことができない.
評価項目3RLC直列回路やRLC並列回路の電圧,電流の計算を行うことができる.基本的なRLC直列回路やRLC並列回路の電圧,電流の計算を行うことができる.基本的なRLC直列回路やRLC並列回路の電圧,電流の計算を行うことができない.
評価項目4共振回路や電力についての意味を理解し,それらの計算を行うことができる.共振回路や電力についての計算を行うことができる.共振回路や電力についての計算を行うことができない.
評価項目5記号法の意味を理解し,記号法を用いた電圧,電流の計算を行うことができる.記号法を用いた電圧,電流の計算を行うことができる.記号法を用いた電圧,電流の計算を行うことができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 C6 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 正弦波交流回路における取り扱い方を習得し,電気・電子工学を履修するのに必要な基本的な能力を養う.
授業の進め方・方法:
学生が自主的にテキストの演習問題の計算と回答をノートに書き、教員が到達度をチェックする。
注意点:
・アドバンストコース、レギュラーコースにクラス分けして演習を行う。 
・A4版のノートを用意して、演習問題の計算と回答を整理する。関数電卓を使用する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 正弦波交流の基礎 正弦波交流を決める周波数,位相,実効値,最大値を理解する.
2週 正弦波交流とベクトル 正弦波をベクトルで表すことを理解する.
3週 直交座標表示と極座標表示の変換 直交座標表示と極座標表示の変換を行うことができる.
4週 交流回路における抵抗,コンデンサ,コイルの性質 交流回路における抵抗,コンデンサ,コイルの各性質を理解する.
5週 交流回路の計算1 交流回路の電圧や電流の計算を行うことができる.
6週 交流回路の計算2 交流回路の電圧や電流の計算を行うことができる.
7週 交流回路の計算3 インピーダンスやアドミタンスの計算ができる,
8週 共振回路 R-L-C直列回路の共振現象について理解する.
4thQ
9週 並列共振 R-L-C並列回路の共振現象について理解する.
10週 交流電力の計算1 交流回路における電力の意味を理解する.
11週 交流電力の計算2 交流回路における電力の計算ができる.
12週 記号法による交流回路の計算1 記号法を用いた交流回路の計算のし方を理解する.
13週 記号法による交流回路の計算2 記号法による交流回路の計算ができる.
14週 記号法による交流回路の計算3 記号法による交流回路の計算ができる.
15週 学年末試験期間 (テストはない)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。2
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。3
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。3
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオノート提出合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000005050
専門的能力000005050
分野横断的能力0000000