オペレーティングシステムⅡ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 オペレーティングシステムⅡ
科目番号 0103 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 書名:オペレーティングシステム、著者:松尾啓志、発行所:森北出版
担当教員 舘泉 雄治

到達目標

1.ハードウェアリソースの仮想化とプロセスの概要を理解し、その機能の概要を説明することができる。
2.スケジューリングの概要を理解し、各種スケジューリングの方式を説明することができる。
3.排他制御の概要を理解し、セマフォアなどについても説明することができる。
4.LINUX上でのプログラミングの概要を理解し、操作方法などについても説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1プロセス管理を理解し、スケジューリングを説明できる。プロセス管理の概要を理解している。プロセス管理の概要を理解することができない。
評価項目2排他制御を理解し、セマフォアなどについても説明できる。排他制御の概要を理解している。排他制御の概要を理解できない。
評価項目3LINUX上でのプログラミングを理解し、各コマンドの使用方法などについても説明できる。LINUX上でのプログラミングの概要を理解している。LINUX上でのプログラミングの概要を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
オペレーティングシステムの概要と必要性を解説し、プロセスの管理方法、リソースの管理方法などを学ぶ。また、OSの一例としてLINUXを取り上げ、基本的なLINUXの操作方法を習得すると共に、実践的な感覚を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は講義と演習で進める。講義もパソコンの演習室で行うが、講義の間はパソコンは起動せず、講義に集中して欲しい。
また授業では、まずノートを取らずに説明を聞いて理解することに集中して欲しい。黒板の板書もノートに書き写すような内容ではなく、口頭での説明を補足する図表が中心になる。一通りの説明が終わった段階、もしくは、翌週の授業の最初で、必ずその前に説明した内容についてのまとめを行う。このまとめでは、ノートに書き写す内容の板書、もしくは、パワーポイントのスライドを示してノートに書き写す時間も十分に与える。この段階で説明の内容を思い出し、理解できていない点は質問するなどして取りこぼしのないようにして欲しい。
注意点:
前期のオペレーティングシステムIでは、主に、オペレーティングシステムの概要と ファイル管理について学び、後期のオペレーティングシステムIIでは、タスク管理と LINUX上でのプログラミングについて学ぶ。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ハードウェアリソースの仮想化とプロセスの概要 ハードウェアリソースの仮想化とプロセスの概要を説明できる。
2週 プロセスの多重化とスケジューリングの概要 プロセスの多重化とスケジューリングの概要を説明できる。
3週 プロセスの三状態 プロセスの三状態の概要を説明できる。
4週 到着順(FCFS、FIFO)スケジューリング 到着順(FCFS、FIFO)スケジューリングの概要を説明できる。
5週 処理時間順(SPTF)、優先順位(PS)スケジューリング 処理時間順(SPTF)、優先順位(PS)スケジューリングの概要を説明できる。
6週 ラウンドロビン(RR)、多重レベルフィードバック(MLF)スケジューリング ラウンドロビン(RR)、多重レベルフィードバック(MLF)スケジューリングの概要を説明できる。
7週 LINUX上でのプログラミング(C言語) LINUX上でのプログラミング(C言語)を行うことができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 プロセスの競合・協調・干渉 プロセスの競合・協調・干渉の概要を説明できる。
10週 排他制御の概要 排他制御の概要を説明できる。
11週 Dekkerのアルゴリズム Dekkerのアルゴリズムの概要を説明できる。
12週 セマフォア セマフォアの概要を説明できる。
13週 モニタ モニタの概要を説明できる。
14週 LINUX上でのプログラミング(シェルプログラミング、perl) LINUX上でのプログラミング(シェルプログラミング、perl)を行うことができる。
15週 期末試験
16週 試験答案返却・解答解説 全ての問題の正解を解答することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験小テストレポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80020000100
基礎的能力5001000060
専門的能力3001000040
分野横断的能力0000000