①歴史学とは様々な歴史資料をもとに、科学的・論理的にそれらを組み立てることで、歴史的事実に迫り、その過程や歴史的意義を考える学問であるということを実感させる。 ②日本の戦国時代〜日露戦争までの歴史についての知識を身につけ、それを基に現代社会の諸問題について考察を深められる。
③自ら課題を設定して調査し、自分の考えをまとめて発表する能力を養う。
概要:
・東アジア史、および、日本史の基本的な知識を身につけ、自ら課題を設定して、資料を取捨選択しながら客観的に考察して分析し、自らの意見を発表する積極的な姿勢が求められる。このような授業を通して、国際社会に主体的に生きる日本人技術者としての資質を養う科目と位置づけられる。 ・日本とそれ以外の東アジアや東南アジア諸地域との関係性について、各地の地理的な特徴が産業に与えた影響や実際に交易品としてやり取りされた文物などから理解を深める。このような授業内容を通して、世界の多様性のある生活や文化がどのように形成されたのかを理解し、諸外国で活躍することができる教養を身につけた日本人技術者としての資質を養う科目と位置付けられる。
授業の進め方・方法:
上記の目的を果たすために、前期は通常の歴史の授業を行い、夏休みにレポートを課し、後期の授業(「社会と文化から見る歴史Ⅱ」)では通常の授業に交えて一人一人がレポートを発表する演習形式をとる。
注意点:
①必要に応じてプリントを配布するので、なくさないようにして下さい。②授業は、ノート形式・空欄補充式のプリントのいずれかを採用します。ただし、黒板を丸写しするだけ、空欄補充だけではノート・プリントは完成したとはいえません。ですので、時代的背景や歴史的関連などしっかりメモをとりましょう。ノート・プリントにどんどん書き込むようにすると、歴史の流れがわかってきます。また、予習、復習で自分が調べてみたこともプリントへ書き込んで下さい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方や学ぶ知識について見通しをもつこと。歴史学に関連する分野について、知識を深める。
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2週 |
戦国時代の日本1 |
南蛮貿易の特徴と戦国時代の諸大名に与えた経済的な影響について理解する。
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3週 |
戦国時代の日本2 |
戦国時代における日本産の銀が世界に与えた影響を地理的な側面から理解する。
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4週 |
戦国時代の日本3 |
織田信長、豊臣秀吉などの諸大名が行った政策について知識を深めるとともに、経済に与えた影響を理解する。
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5週 |
江戸時代の日本1 |
江戸幕府の禁教令と鎖国政策がどのような社会的背景のもとで行われたものであったのかを考察する。
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6週 |
江戸時代の日本2 |
江戸幕府の貨幣制度の仕組みと貨幣改鋳がもたらした経済的・社会的影響について理解する。
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7週 |
江戸時代の日本3 |
江戸の庶民や諸大名の経済状況について、各資料を読み解きながら理解する。
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8週 |
前期中間試験 |
戦国時代から江戸時代までの歴史的な基礎知識の定着度合いを確認する。
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2ndQ |
9週 |
明治維新 |
大政奉還を当時の東アジアの情勢を踏まえた上で、その意義を理解し、明治政府の諸政策への知識を深める。
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10週 |
明治時代の日本1 |
明治政府が行った殖産興業政策と近代的な貨幣制度の整備について理解し、その後の松方財政について考察する。
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11週 |
明治時代の日本2 |
明治政府の軍事体制の整備を概観し、日清戦争開戦に至る過程とその後の展開について考察する。
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12週 |
明治時代の日本3 |
日露戦争を経済的・地理的な側面からとらえることで、当時の国際社会における日本を多面的に理解する。
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13週 |
明治時代の日本4 |
軽工業・重工業の発展の過程について、具体的な資料を基に考察し、現代社会との関連性について理解する。
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14週 |
レポートの書き方 |
レポートの書き方の基本を理解すること。この授業に基づいて、夏季休業中の課題に取り組む。
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15週 |
大正時代の日本1 |
第一次世界大戦を概観し、大戦前後の様々な経済指標を読み解き、この大戦が日本に与えた影響を理解する。
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16週 |
大正時代の日本2 |
明治・大正期の庶民の生活について、経済的、文化的な側面から理解する。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |