電気回路II

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電気回路II
科目番号 0122 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電気基礎(上),電気基礎(下) (コロナ社)
担当教員 玉田 耕治

到達目標

1.正弦波交流における周波数,最大値,実効値,瞬時値,角速度,角周波数,位相等の意味を理解し電気回路の計算に用いることができる.
2.正弦波交流をベクトルで取り扱うことができる.
3.RLC直列回路やRLC並列回路における電圧と電流の計算を行うことができる.
4.共振回路や電力についての基本的な計算を行うことができる.
5.記号法を用いた交流電圧や交流電流の計算を行うことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1周波数,実効値,位相等の意味を理解し,電気回路の計算を行うことができる.周波数,実効値,位相等を電気回路の計算に用いることができる.周波数,実効値,位相等を電気回路の計算に用いることができない.
評価項目2正弦波のベクトル表示の意味を理解し,ベクトル表示を行うことができる.正弦波のベクトル表示を行うことができる.正弦波のベクトル表示を行うことができない.
評価項目3RLC直列回路やRLC並列回路の電圧,電流の計算を行うことができる.基本的なRLC直列回路やRLC並列回路の電圧,電流の計算を行うことができる.基本的なRLC直列回路やRLC並列回路の電圧,電流の計算を行うことができない.
評価項目4共振回路や電力についての意味を理解し,それらの計算を行うことができる.共振回路や電力についての計算を行うことができる.共振回路や電力についての計算を行うことができない.
評価項目5記号法の意味を理解し,記号法を用いた電圧,電流の計算を行うことができる.記号法を用いた電圧,電流の計算を行うことができる.記号法を用いた電圧,電流の計算を行うことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 正弦波交流回路における取り扱い方を習得し,電気・電子工学を履修するのに必要な基本的な能力を養う.
授業の進め方・方法:
教科書の演習問題を中心として講義を行う.同時並行で進められる電気回路演習Ⅱで多くの演習問題を解き,理解を深め確実なものとすること.
注意点:
電気回路は演習問題を自分自身で解かなければ身に付かない.講義を受けるだけではなく,教科書の演習問題や,同時並行で進められる電気回路演習Ⅱでたくさん問題を解くことが必要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 正弦波交流の基礎 正弦波交流を決める周波数,位相,実効値,最大値を理解する.
2週 正弦波交流とベクトル 正弦波をベクトルで表すことを理解する.
3週 直交座標表示と極座標表示の変換 直交座標表示と極座標表示の変換を行うことができる.
4週 交流回路における抵抗,コンデンサ,コイルの性質 交流回路における抵抗,コンデンサ,コイルの各性質を理解する.
5週 交流回路の計算1 交流回路の電圧や電流の計算を行うことができる.
6週 交流回路の計算2 交流回路の電圧や電流の計算を行うことができる.
7週 交流回路の計算3 インピーダンスやアドミタンスの計算ができる,
8週 共振回路 R-L-C直列回路の共振現象について理解する.
4thQ
9週 並列共振 R-L-C並列回路の共振現象について理解する.
10週 交流電力の計算1 交流回路における電力の意味を理解する.
11週 交流電力の計算2 交流回路における電力の計算ができる.
12週 記号法による交流回路の計算1 記号法を用いた交流回路の計算のし方を理解する.
13週 記号法による交流回路の計算2 記号法による交流回路の計算ができる.
14週 記号法による交流回路の計算3 記号法による交流回路の計算ができる.
15週 学年末試験
16週 試験返却,解答解説 試験問題の解説により間違った箇所を理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。4
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4
理想変成器を説明できる。4
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。4
網目電流法を用いて回路の計算ができる。4
節点電位法を用いて回路の計算ができる。4
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力400000040
専門的能力600000060
分野横断的能力0000000