国語総合IV

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 国語総合IV
科目番号 0127 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『新訂 国語総合 古典編』(第一学習社)/樺島忠夫ほか『日本語チェック2000辞典』(京都書房)
担当教員 舩戸 美智子

到達目標

1.古文:古語と助動詞の意味をふまえたうえで,現代語訳できる。
2.漢文:句法と助字のはたらきを理解したうえで,大意を捉えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1古語と助動詞の意味とを理解したうえで古文を現代語訳ができる。さまざまな助動詞の意味をふまえて古文を現代語訳できる。 基本的な助動詞の意味を理解し、文章の大意をとらえることができる。古語と基本的な助動詞の意味が分からず,古文を現代語訳できない。
評価項目2さまざまな句法と助字のはたらきを理解して,文章を現代語訳できる。さまざまな句法の意味を理解し,文章の大意を捉えることができる。さまざまな句法の意味と助字のはたらきとを理解することができる。句法の意味も助字のはたらきも理解できず,文章の大意を捉えることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前年度の「国語総合Ⅱ」を承けて,更に難易度の高い古典文学作品(古文・漢文)の読解と鑑賞とをおこなう。古代人の自然観や人生観,さらには論理的な思考法に触れ,近代以降の諸文化を絶対的なものとして捉えるのではなく,対象化する視座を得てほしい。
授業の進め方・方法:
主として講義形式で進めていくが,折に触れてさまざまな課題に取り組んでもらうことになる。意欲的な参加を期待する。
注意点:
自学自習内容:古文・漢文ともに本文をノートに書写し,現代語訳とを作成しておくこと。
初回に配布する予定表にしたがって小テストを実施する。計画的に学習しておくこと。小テストは欠席すると0点となる。やむを得ず欠席した(する)場合は,その旨を書面に記したうえで申し出ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
漢文訓読・「返り点と書き下し文」等1
・授業の進め方と成績評価の方法について理解する。
2週 漢文訓読・「返り点と書き下し文」等2 ・書き下し文をもとにして,白文に返り点と送り仮名を付けることができる。
3週 古文・「古文に見える人生観・自然観」1 ・古典文学作品に見える人生観について説明できる。
4週 古文・「古文に見える人生観・自然観」2 ・古典文学に見える自然観について説明できる。
5週 古文・「古文に見える人生観・自然観」3 ・古典文学作品に見える自然観と人生観について,現代との共通点を説明できる。
6週 後期中間までのまとめ ・ここまでの学習をふりかえり,理解が十分でない箇所を見いだして復習する。
7週 後期中間試験 ・ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
8週 後期中間試験 返却・解説 ・後期中間試験の結果を承け,学年末試験に向けての目標を確立する。
4thQ
9週 古文・「和歌」「散文」「随筆」等1
・授業で取りあげる和歌の表現技法について説明できる。
10週 古文・「和歌」「散文」「随筆」等2
・授業で取りあげる随筆作品の時代背景について説明できる。
11週 古文・「和歌」「散文」「随筆」等3
・授業で取りあげる随筆作品の表現方法について説明できる。
12週 漢文・「漢文に見える論理的な思考」1 ・論理的かつ説得的な文章が有する論の組み立て方を理解する。
13週 漢文・「漢文に見える論理的な思考」2 ・論理的な文章の,思想史的背景について理解する。
14週 漢文・「漢文に見える論理的な思考」3 ・文章で取りあげられる事柄について,現代の視点からたとえ話を用いて説明することができる。
15週 学年末試験 ・ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
16週 学年末試験 返却・解説 ・学年末試験の結果を承け,理解が不十分であった箇所を整理し,今後の国語学習に備える。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度・取り組みポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合700010020100
基礎的能力700010020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000