線形代数Ⅲ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 線形代数Ⅲ
科目番号 0140 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 線形代数、線形代数問題集 森北出版株式会社 上野 健爾(監修) 高専の数学教材研究会(編)
担当教員 安富 義泰

到達目標

逆行列,行列式の基本性質を学び,それらの応用計算ができることを目標にする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
行列式4次以上の行列式を求めることが出来る.3次の行列式を求めることが出来る.2次の行列式を求めることが出来る.2次の行列式を求めることが出来ない.
行列式の応用行列式を用いた計算(クラメルの公式,外積,体積)が出来る.行列式を用いた計算(外積,体積)が出来る.行列式を用いた計算(外積)が出来る.行列式を用いた基礎的な計算が出来ない.
連立1次方程式逆行列や掃き出し法を用いて連立3元1次方程式を解く事が出来る.逆行列や掃き出し法を用いて連立2元1次方程式を解く事が出来る.逆行列や掃き出し法を用いて基礎的な連立2元1次方程式を解くことが出来る.逆行列や掃き出し法を用いて基礎的な連立2元1次方程式を解くことが出来ない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 C1 説明 閉じる
JABEE (c) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
逆行列,行列式の基本性質を理解し,これらに関する基本的な計算能力を修得する.
授業の進め方・方法:
教科書を中心に逆行列,行列式の基本性質について学習し,教科書や演習書の演習問題に取り組むことで学習内容の定着をはかる.各自が到達目標を達成できるよう,課題等を課す.事前学習および復習を自発的に行うことを期待する.
注意点:
線形代数Ⅰ,線形代数Ⅱの知識を必要とするので,良く復習をしておくこと.
授業で学ぶ事項はコツコツと(反復)復習を行うこと.分からないことは数学教員まで聞きに行くこと.
この授業では,事前に提示される課題への取り組みが重要となってくる.
課題への取り組みを中心とした自学自習の習慣を身につけること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,連立2元1次方程式と行列,クラメルの公式 逆行列やクラメルの公式を用いて,連立2元1次方程式が解く事が出来る.
2週 3次正方行列の行列式,クラメルの公式 クラメルの公式を用いて,連立3元1次方程式が解く事が出来る.
3週 n次正方行列の行列式 行列式の定義を理解し,特別な例における,4次以上の行列式を求める事が出来る.
4週 行列式の性質,行列の積の行列式 行列式の基本変形が理解できる.行列の積の行列式が理解できる.
5週 行列式の展開,余因子行列 余因子を理解できる.余因子展開により行列式の値を求めることが出来る.
6週 余因子行列と逆行列 余因子行列と逆行列が理解できる.
7週 行列式の応用 行列式を用いて,平行四辺形の面積を求める事が出来る.
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 ベクトルの外積,平行6面体の体積 ベクトルの外積と外積の性質が理解できる.ベクトルの外積を用いて平行6面体の体積が計算出来る.
10週 基本変形とその応用 掃き出し法により連立1次方程式が解ける(解が一意な場合)
11週 基本変形による逆行列の計算 基本変形による逆行列の計算が出来る.
12週 行列の階数 階段行列と行列の階数が理解できる.
13週 連立1次方程式の解 連立1次方程式を掃き出し法で解き,解の分類ができる.
14週 斉次連立1次方程式の階 斉次連立1次方程式を掃き出し法で解き,解の分類ができる.
15週 線形独立と線形従属 線形独立と線形従属の概念を理解し,判定ができる.
16週 前期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。3
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000