情報通信工学

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報通信工学
科目番号 0160 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 必要に応じてプリントを配布する。
担当教員 土居 信数

到達目標

【目的】情報通信ネットワークの基盤技術である通信技術について学ぶ。
【到達目標】
1.文字・記号等の情報を符号に変換できる。
2.符号列を各伝送方式で表現できる。
3.複数チャンネルの符号列を多重化することで1本の通信路で伝送できる。
4.伝送制御の役割を説明できる。
5.多項式の計算によりCRC符号を具体的に求めることができる。
6.標本化定理の概念を説明できる。
7.ローカルエリアネットワーク、およびインターネットの概念を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文字・記号等の情報を符号に変換できる。文字・記号等の情報を符号に変換できる。文字・記号等の情報を符号に変換できない。
評価項目2符号列を各伝送方式で表現できる。符号列を主な伝送方式で表現できる。符号列を主な伝送方式で表現できない。
評価項目3各多重化方式について説明できる。一部の多重化方式について説明できる。多重化方式について説明できない。
評価項目4各伝送制御の役割を説明できる。一部の伝送制御の役割を説明できる。伝送制御の役割を説明できない。
評価項目5多項式計算によりCRC符号を具体的に求めることができる。符号列を多項式で表現でき、計算をすることができる。符号列を多項式で表現できない。
評価項目6PCM符号化について説明できる。標本化定理の概念を説明できる。標本化定理の概念を説明できない。
評価項目7OSIプロトコル・TCP/IPの各層の役割を説明できる。OSIプロトコルの各層の役割を説明できる。OSIプロトコルの各層の役割を説明できない。
評価項目8インターネットの概念を説明できる。ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。ローカルエリアネットワークの概念を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
高度情報化社会を支える基盤技術である情報通信技術のうち主に伝送技術について基礎から応用まで学習する。
授業の進め方・方法:
授業は、まず教員による教科書と板書を中心にした説明を行う。2回の授業で1回の割合で、理解度を確認するために小テストを行う。
注意点:
答えを覚えるのではなく、授業で学んだ内容を理解することが大切である。間違った問題は必ず自分で解き直してみること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 通信技術の概要・情報の表現 文字・記号等の情報を符号に変換できる。
2週 伝送方式(アナログ、ディジタル) 符号列を各伝送方式で表現できる。
3週 多重化方式(FDM、TDM、CDM) 複数チャンネルの符号列を多重化することで1本の通信路で伝送できる。
4週 伝送制御方式(同期制御、誤り制御、伝送制御手順) 伝送制御の役割を説明できる。
5週 誤り制御(CRC方式) 多項式計算によりCRC符号を求めることができる。
6週 伝送制御手順(ベーシック手順、HDLC手順) ベーシック手順、およびHDLC手順について説明できる。
7週 これまでの学習の復習(予備)
8週 中間試験
4thQ
9週 PCM符号化(標本化、量子化、符号化) 標本化定理の概念を説明できる。具体的に、アナログ信号を符号列に変換することができる。
10週 音声画像圧縮技術・伝送システム 圧縮技術について説明できる。伝送システムについて説明できる。
11週 モバイル通信 モバイル通信のしくみについて説明できる。
12週 ネットワークアーキテクチャ ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。
13週 通信プロトコル OSIプロトコル、およびTCP/IPを説明できる。
14週 インターネット インターネットの概念を説明できる。
15週 これまでの学習の復習(予備)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報数学・情報理論情報源のモデルと情報源符号化について説明できる。2
通信路のモデルと通信路符号化について説明できる。3

評価割合

定期試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力4020000060
専門的能力3010000040