基礎現代制御

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 基礎現代制御
科目番号 0165 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 山本、水本編著「線形システム制御論」朝倉出版、 江口弘文、大屋勝敬 共著「初めて学ぶ現代制御の基礎」東京電気大学出版局
担当教員 濱住 啓之

到達目標

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1状態方程式の応答を計算できる状態方程式の応答を計算できる状態方程式の応答をある程度計算できる状態方程式の応答を計算できない
評価項目2伝達関数と状態方程式の変換が自由に行える状態方程式から伝達関数を変換できる状態方程式から伝達関数をある程度変換できる状態方程式と伝達関数の変換ができない
評価項目3可制御性・可観測性を理解し,判別条件を使いこなせる可制御性・可観測性の判定条件を使いこなせる可制御性・可観測性の判定条件をある程度使いこなせる可制御性・可観測性の判定条件も使えない
評価項目4状態フィードバック制御システムの設計ができる状態フィードバック制御を計算できる状態フィードバック制御を理解できる状態フィードバック制御を理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 C6 説明 閉じる
JABEE (d) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では、状態方程式をベースとした現代制御理論の基礎を学ぶ。1960年にKalmanにより提唱された状態方程式をもとにした現代制御理論は、その後モデルベースド制御の根幹として大きく発展し、実社会での豊富な応用例もともない横断的学問として確立した。ここでは動特性という概念をもとにして、与えられた微分方程式から状態方程式を構築し、古典制御で学んだ伝達関数との関連や応答などの計算法を学ぶ.また,可制御性や可観測性といったシステムの重要な性質や、安定性といった平衡点の性質を学び、現代制御におけるシステム解析の手法を身につける。
授業の進め方・方法:
講義形式を主としてすすめるが,随時,演習を加えることで理解の確認を行う.また,教科書で足りないところもあるので,随時説明する.
注意点:
単位の取得には予習・復習等の自学自習が必須である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 現代制御についての入門的事項を講義する。 古典制御の復習し現代制御との違いを理解する
2週 線形代数学の基礎 状態方程式を扱ううえで必要な線形代数の基礎を理解する
3週 システムの状態表現(1) 状態方程式によるシステムの表現方法の基礎と機械系のシステムの状態方程式表現を理解する
4週 システムの状態表現(2) 電気系のシステムの状態方程式表現および伝達関数とシステム方程式の関係を理解する。
5週 システムの状態表現(3) 伝達関数からシステム方程式への変換手法を理解する
6週 線形系の応答(1) システム方程式の解を理解する。
7週 線形系の応答(2) ラプラス変換による応答解析を理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 システムの安定性 システムの安定性と安定判別方法を理解する
10週 可制御性・可観測性 可制御性、可観測性とは何かを理解する
11週 フィードバックによる安定化 一次システム、二次システムの安定化を理解する
12週 出力フィードバック 出力フィードバックとは何かを理解する
13週 状態オブザーバ 状態オブザーバ―とは何かを理解する
14週 フィードバック制御 状態オブザーバ―を用いた状態フィードバック制御を理解する
15週 期末試験
16週 試験返却、回答解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75250000100
基礎的能力5025000075
専門的能力250000025
分野横断的能力0000000