Comprehensive English(Ⅰ)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 Comprehensive English(Ⅰ)
科目番号 00900 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 _Task-based CLIL for engineering science: To enhance your engineering knowledge through English_ (Mayu KASHIMURA, Naritoshi AOYAGI, and Kazuma FUJII)その他の教材は適宜配布。
担当教員 樫村 真由

到達目標

今までの高専の英語教育及び自分の専門分野の学習で学んだことを活かし、与えられた英語の課題を完成させることができる。また、英語どの工学分野にも共通するテーマについて、英語で学び(あるいは復習し)、学習及び調査したことをもとに成果発表を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1今までの自分の英語学習の振り返りを指示に合わせて行い、自分の英語学習記録を与えれた観点ごとにきちんとまとめることができる。今までの自分の英語学習の振り返りを行い、自分の英語学習記録をまとめることができる。今までの自分の英語学習の振り返りを行い、自分の英語学習記録をまとめることができない。
評価項目2AI翻訳の注意点に関する講義を聞き、注意点を活かし、AI翻訳を活用しつつ正しい英語に自分で修正しながら英作文を行うことができる。AI翻訳の注意点に関する講義を聞き、注意点を活かし、AI翻訳を活用しつつ自分で正しい英語に修正する努力をすることを怠らず、英作文を行うことができる。AI翻訳の注意点に関する講義を聞き、注意点を活かすことができないまま英作文を行ってしまう。
評価項目3授業で提示された工学に関する内容を英語で学び、ペアワークやグループワークにおいて、課題を英語で十分にこなし、チームに貢献することができる。授業で提示された工学に関する内容を英語で学び、ペアワークやグループワークにおいて、自分に与えられたタスクを英語で十分に達成することができる。授業で提示された工学に関する内容を英語で学び、ペアワークやグループワークにおいて、自分に与えられたタスクを英語で達成することができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
以下のトピックを順番に扱い、高専生活における英語学習の総仕上げの授業として位置し、専門分野の学習で学んだ知識を活用し、授業で与えられた課題に取り組む。
1. English as a lingua franca
2. The history of your learning English and its evaluation
3. Tips for using AI translation
4. How Kosen alumni use English in their work
5. Learning engineering ethics
授業の進め方・方法:
授業ではPCを使った活動を行うことがある。そのため、自分自身のPCを授業に持ってきてもらうことが必要となる。概要で挙げた5つのトピックのうち、1~3を第8回の授業まで行う予定である。4については、アクティブラーニングとして、担当教員が設定する日時(できる限り中間試験終了日の午後とする)に実施される講演に参加し、レポートにまとめる必要がある。5については、担当教員の授業中の指示は50%以上を英語で行うものとし、受講者も英語での積極的な発話、英作文を行うことが求められる。また、5の最終成果発表は、グループワーク形式でヴィジュアルエイドを用いた英語プレゼンとなる。
注意点:
受講者は2回目の授業までに、担当教員の指示の通り、Teamsチームにコードを使って参加してください。担当教員からの授業に関する連絡はTeamsチームで基本的に行います。シラバスに書名が掲載されている教材は、授業担当者が履修者で前期後半に参加している学生たちに無償で配布します。5年生で進路のことなどでも忙しい時期の開講かとは思いますが、本授業はペアやグループでの活動を多く含むため、授業参加が定期的にできない人には向きません。欠席やペアの相手やグループメンバーに多大な迷惑をかけますので、定期的に出られることが前提で、万が一、何らかの理由でどうしても欠席しなくてはいけない場合は、自分の力でペアの相手やグループメンバーと連絡を取り、交渉し、自分の役割をどなたかに代わってもらったり、自分が違う部分を引き受けるといったことができる人でなくては、難しいと考えてください。また、教員による英語でのインストラクション、受講者による英語でのプレゼンやライティングの課題がありますので、高専最後の年にしっかりと英語を学びたいという姿勢が肝心です。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概要説明
国際共通語としての英語及び世界で多くの人々に使用されている言語について
国際共通語としてどのように英語が広く使われているかについての解説を理解することができる。英語以外に世界で多くの人々に使用されている言語について、自分なりの回答を導き、その後される解説を聞き、理解を深めることができる。
2週 英語学習に関する自分の習慣・好みについての考察
自分の今までの英語学習に関する習慣について考察し、自分の好みの学習スタイルについて気づくことができる。
3週 英語で行ったことのある活動についての自己評価
(授業外課題#1:自分の英語学習と英語を使った活動についての振り返りの日本語作文)
自分が英語で行ったことがある活動について自己評価を行うことができる。
4週 自分の英語学習と英語を使った活動についての振り返りの共有
(授業外課題#2:自分の英語学習と英語を使った活動についての振り返りを自力で英作文)
自分の英語学習と英語を使った活動について振り返り、ペアまたはグループで共有することができる。ペアまたはグループで話し合ったことをクラス全体での話し合いで共有することができる。
5週 英語で作文・論文を書く際に使えるツールについて
(授業外課題#3:授業外課題#1をAI翻訳を使って英作文2種類。Google翻訳・DeepL翻訳)
英語で作文・論文を書く際に使えるツール(主に辞書類)について学び、英作文課題に適用できるスキルを身に着ける。
6週 授業外課題#2と#3の比較
AI翻訳について(1):AI翻訳を使用するときの注意点
自分の書いた英作文のドラフトを与えられた評価観点に基づいて自己評価を行うことができる。AI翻訳についてどのようなことに気を付けて活用すべきか注意点を理解することができる。
7週 AI翻訳について(2):前週に学習したAI翻訳を使用するときの注意点をもとに授業外課題#1の加筆修正活動とAI翻訳の再試行
(授業外課題#4:AI翻訳の注意点を知った上でAI翻訳を行った経験についての振り返り)
学習したAI翻訳を使用するときの注意点に基づいて、自分の書いた日本語の文章を加筆修正することができる。加筆修正した日本語をAI翻訳にかけて、ポストエディット活動を行うことができる。
8週 高専卒業生が仕事においてどのように英語を使っているのかについて 高専卒業生が仕事においてどのように英語を使っているかに関しての報告を聞き、自分の将来の英語使用に関するヴィジョンを描くことができる。
2ndQ
9週 工学倫理を英語で学ぶ(1):導入 工学倫理に関する導入的な英文を読み、工学倫理について概要を掴むことができる。
10週 工学倫理を英語で学ぶ(2):展開1 工学倫理に関する理念についての英文を読み、工学倫理の理念について理解することができる。
11週 工学倫理を英語で学ぶ(3):展開2 工学倫理を学習するためのタスクに取り組み、ペアまたはグループでの活動を行うことができる。
12週 工学倫理を英語で学ぶ(4):展開3 工学倫理を学習するためのタスクに取り組み、ペアまたはグループでの活動を行うことができる。
13週 工学倫理を英語で学ぶ(5):展開4 工学倫理を学習するためのタスクに取り組み、ペアまたはグループでの活動を行うことができる。
14週 工学倫理を英語で学ぶ(6):展開5 これまでに学んだ工学倫理に関して、与えられたテーマと評価観点に即した英語の発表のための準備を行うことができる。
15週 工学倫理を英語で学ぶ(7):最終発表
授業の振り返り
これまでに学んだ工学倫理に関して、与えられたテーマと評価観点に即した英語の発表を行うことができる。本授業の振り返りを行い、技術者として英語を使っていくことについて自分の将来のヴィジョンを確認することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。2
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合502050250100
基礎的能力20205015060
専門的能力3000010040
分野横断的能力0000000