電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 30310 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 石原 学

到達目標

1.オペアンプの特性を説明できる.オペアンプを用いた基本的な回路の動作を説明できる.
2.現実のオペアンプ使用の問題点・解決について理解できる.
3.マルチバイブレータの概念・実装が理解できる.
4.発振回路の特性,動作原理を説明できる.
5.AM復調回路,FM復調回路の動作原理が説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1 オペアンプ回路オペアンプの基本動作,活用法について,詳細に説明することができる.オペアンプの基本動作,活用法について,説明することができる.オペアンプを用いた基本的な増幅回路を説明できる.オペアンプを用いた基本的な増幅回路を説明できない.
評価項目2 現実のオペアンプ現実のオペアンプ使用の問題点・解決案が詳細に説明できる.現実のオペアンプ使用の問題点・解決案が理解できる.現実のオペアンプ使用の問題点が理解できる.現実のオペアンプ使用の問題点が理解できない.
評価項目3 マルチバイブレータマルチバイブレータの概念と実装が詳細に説明できる.マルチバイブレータの概念と実装が理解できる.マルチバイブレータの概念が理解できる.マルチバイブレータの概念が理解できない.
評価項目4 発振回路発振回路の特性,動作原理を説明できる.発振回路の特性,動作原理が理解できる.発振回路の特性,動作原理が少し理解できる.発振回路の特性,動作原理が説明できない.
評価項目5 変調・復調回路AM復調回路,FM復調回路の動作原理が説明できる.AM復調回路,FM復調回路の動作原理が理解できる.AM復調回路,FM復調回路の動作原理が少し理解できる.AM復調回路,FM復調回路の動作原理が説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前半は理想的なオペアンプ,現実のオペアンプについて学習を行う.オペアンプの応用回路も少し学習を行う.
後半はオペアンプの応用回路について学習を行う.
授業の進め方・方法:
座学を中心とする.
時間があれば,シミュレーションソフトで理解を深める.
注意点:
座学ではノート,筆記用具などを使用する.(iPadなどによる電子ノートの使用を認める)
理解を深めるためにも、予習、復習等の自学自習が必要である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 理想的なオペアンプの基本動作 理想的なオペアンプの基本動作が理解できる.
2週 オペアンプの電圧・電流,基本回路(反転,非反転) オペアンプの解析に必要な理論が理解できる.
3週 現実のオペアンプ使用の問題点(A, Ri, Ro, 出力制限) 現実のオペアンプ使用の問題点・解決について理解できる.
4週 現実のオペアンプ使用の問題点(CMRR, Vos, Ios) 現実のオペアンプ使用の問題点・解決について理解できる.
5週 現実のオペアンプ使用の問題点(BW, SR) 現実のオペアンプ使用の問題点・解決について理解できる.
6週 オペアンプの基礎(反転,非反転増幅回路・応用問題) オペアンプの応用回路の動作が理解できる.
7週 オペアンプの応用回路(Voltage follower,比較器) オペアンプの応用回路の動作が理解できる.
8週 中間試験
4thQ
9週 オペアンプの応用回路(加減算回路) オペアンプの応用回路の動作が理解できる.
10週 オペアンプの応用回路(微分回路・積分回路) オペアンプの応用回路の動作が理解できる.
11週 オペアンプの応用回路(対数増幅器・逆対数増幅器) オペアンプの応用回路の動作が理解できる.
12週 オペアンプの応用回路(理想ダイオード回路) オペアンプの応用回路の動作が理解できる.
13週 オペアンプの応用回路(一般化インピーダンス変換回路) オペアンプの応用回路の動作が理解できる.
14週 マルチバイブレータ回路の概要 マルチバイブレータの概念が理解できる.
15週 発振回路,振幅変調,周波数変調,復調 発振回路の特性,振幅変調回路,周波数変調回路,AM復調回路,FM復調回路の動作原理が説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路演算増幅器の特性を説明できる。4
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4

評価割合

試験その他合計
総合評価割合6040100
基礎的能力304070
専門的能力30030