到達目標
1.文章表現で用いる文体・表記・用語などを適切に選択できる。
2.レポート作成の基本的な知識(構成・引用・使用する語彙など)を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 書きことばと話しことばの違いを,文体・語彙などの観点から説明できる。 | 書きことばと話しことばの違いを説明できる。 | 書きことばとはどのようなものかを説明できる。 | 書きことばと話しことばの違いが分からない。 |
評価項目2 | レポート作成にあたって、レポートの構成を考慮し、参考文献一覧や先行研究からの引用など、必要な情報を明示できる。 | レポート作成にあたって、参考文献一覧や先行研究からの引用など、レポートの形式面を満たすことができる。 | レポート作成にあたって、レポートの構成を考慮することができる。 | レポート作成にあたって、レポートの構成を考慮できず、参考文献一覧などの形式面も満たすことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現代社会は,インターネット環境の整備・普及以来,誰もが日常的に自分の意見を自在に書き,発表することが可能となった。しかし,改まった場でどう振る舞えばよいのか,誰もが一度は当惑するように,改まった文書を書く必要に迫られたとき,どのようなことばを使えばよいのか,誰もが一度は悩んだことがあると思われる。たとえば,「ようこそおいで『ください』ました」と「ようこそおいで『いただき』ました」の「いただく」と「くださる」とのあいだには,どのような違いがあるのだろうか。
この授業では,以上のような問題意識のもと,受講生諸君とともに文章・表現について議論を深めていくことにしたい。
授業の進め方・方法:
教員からの解説を中心に進めていくが,トピックによっては受講生諸君の発表によって進行していくこともある。臆することなく,積極的に参加してほしい。
注意点:
この授業では、事前に提示される課題への取り組みが重要となってくる。課題への取り組みを中心とした自学自習の習慣を身につけること。
小テストは欠席すると0点となるので注意すること。いかんともしがたい事情があって追試験を希望する場合は,その旨を書面などに記したうえで申し出ること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス
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授業の進め方と成績評価の方法を理解する。
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2週 |
待遇表現1「敬語の分類とはたらき」
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敬語を意味用法に応じて3分類できる。
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3週 |
待遇表現2「適切な敬語表現とメールの文章」 |
敬語と円滑なコミュニケーションとの関係を理解する。
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4週 |
国語の表記1「日本語表記の歴史的変遷」 |
漢字と仮名の歴史的関係を説明できる。
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5週 |
国語の表記2「現代日本語の表記」 |
現代日本語の表記の特徴を理解する。
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6週 |
文語と口語「書きことばと話しことばの違い・若者ことば」 |
書きことばと話しことばの違いについて具体例を挙げて説明できる。
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7週 |
後期中間試験 |
ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に回答する。
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8週 |
後期中間試験 返却・解説 |
試験の成果を振り返り,今後の学習に備える。
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4thQ |
9週 |
よりよい文章を書くために1「文章の構成・補助記号」等 |
文章を書くときの基本的な規則(補助記号の用法)を身に付ける。
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10週 |
よりよい文章を書くために2「理解しやすい文、レポート作成に向けて」等 |
多義性を有していたり,あいまいさを残す文を分かりやすい文に直すことができる。
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11週 |
要約1「要約作成のポイント」
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文章中の主張と例とを峻別できる。
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12週 |
要約2「要約作成」 |
文章中の主張と例とを峻別し,制限字数内で要約を作成できる。
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13週 |
レポート作成1「構成・参考文献・引用」等
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レポート執筆に際しての基本的な姿勢(註・参考文献の書き方)を身に付ける。
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14週 |
レポート作成2「構成・参考文献・引用」等
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レポート執筆に際しての基本的な姿勢(節の構成と起承転結)を身に付ける。
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15週 |
レポート作成3「レポート提出・相互評価」等 |
ここまでの学習をふまえ,レポートを執筆する。
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16週 |
レポート返却・一年間のまとめ |
一年間の学習を振り返り,2年生以降の学習に備える。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 0 | 0 | 10 | 0 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |