文章表現法I

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 文章表現法I
科目番号 0039 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『基礎から学べる文章力ステップ 文章検2級対応』(日本漢字能力検定協会),『大人の語彙力が面白いほど身につく本 LEVEL 2』(青春出版社)
担当教員 舩戸 美智子

到達目標

1.文章表現で用いる文体・表記・用語などを適切に選択できる。
2.レポート作成の基本的な知識(構成・引用・使用する語彙など)を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1書きことばと話しことばの違いを,文体・語彙などの観点から説明できる。書きことばと話しことばの違いを説明できる。書きことばとはどのようなものかを説明できる。書きことばと話しことばの違いが分からない。
評価項目2レポート作成にあたって、レポートの構成を考慮し、参考文献一覧や先行研究からの引用など、必要な情報を明示できる。レポート作成にあたって、参考文献一覧や先行研究からの引用など、レポートの形式面を満たすことができる。レポート作成にあたって、レポートの構成を考慮することができる。レポート作成にあたって、レポートの構成を考慮できず、参考文献一覧などの形式面も満たすことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 現代社会は,インターネット環境の整備・普及以来,誰もが日常的に自分の意見を自在に書き,発表することが可能となった。しかし,改まった場でどう振る舞えばよいのか,誰もが一度は当惑するように,改まった文書を書く必要に迫られたとき,どのようなことばを使えばよいのか,誰もが一度は悩んだことがあると思われる。そこでこの授業では、社会人として正しい表現を用いながら、基本的なレポートを作成できる力を身につけることを目指したい。
授業の進め方・方法:
テキストを中心に演習を行いながら、受講生諸君の発表と教員からの解説を中心に進めていく。疑問点は授業中に解消できるよう、質問がある場合は、皆で議論することも含めて、積極的な発言を求めたい。
注意点:
この授業では、事前に提示される課題への取り組みが重要となってくる。課題への取り組みを中心とした自学自習の習慣を身につけること。
小テストは欠席すると0点となるので注意すること。いかんともしがたい事情があって追試験を希望する場合は,その旨を書面などに記したうえで申し出ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
授業の進め方と成績評価の方法を理解する。
2週 語彙・文法
語彙の意味を正しく理解し、書き方のルールを理解することができる。
3週 待遇表現1 敬語のはたらき 敬語の三つの用法を使い分けることができる。
4週 待遇表現2 改まった時の表現 文書の中で、敬語を適切に用いて表現することができる。
5週 横書き文書・メールの作成 横書き文書の定型を理解し、メール等を適切に表現することができる。
6週 レポートの構成・表現のしかた レポートの作成に必要な基本的な構成や表現のしかたを身につける
7週 レポートの事例 レポートの事例を下に、何を書けば良いのか考えることができる。
8週 後期中間試験 ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に回答する。
4thQ
9週 後期中間試験 返却・解説
要約1 要約作成のポイント
要約の基本のしかたを理解することができる。
10週 要約2 要約作成 文章中の主張と例とを峻別し,制限字数内で要約を作成できる。
11週 要約3 データの読み取り レポートに必要なデータの読み取りや取り入れ方について身につける。
12週 論説文1 読み取り・構成 執筆に際しての基本的な姿勢(節の構成と起承転結)を身に付ける。
13週 論説文2 意見・事実・理由の関係 反論のしかた 論説に必要な主張の論理展開を理解することができる。
14週 論説文3 論説文を書く手順
実際のレポート作成を念頭にして構成をまとめることができる。
15週 レポート提出 ここまでの学習をふまえ,レポートを執筆し、提出することができる。
16週 レポート返却・一年間のまとめ 一年間の学習を振り返り,2年生以降の学習に備える。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700010020100
基礎的能力700010020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000