| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
インタフェースの概念を理解し設計仕様に基づいた真理値表を作成することができる. | 正しい表を作成するとともに,表の周辺情報や条件,定義等も記載している. | 正しい表を作成できる.ミスの指摘を受けて正しく修正できる. | 正しい表が作成できない. |
真理値表からブール代数による数式を誘導できる. | 与えられた問題全てについて正しい数式を誘導できる. | 与えられた問題のうち正しい数式を誘導できたのが7割以上であり,ミスの指摘によりすべて正しく修正できる. | 与えられた問題のうち正しい数式を誘導できたのが6割未満 |
数式のブール代数による簡単な変形ができる. | 導出過程を文言で補いながら題意に沿った数式誘導ができる. | 一つ一つの過程は正しい数式変形だが題意に沿った式が導けなかった. | 正しい数式変形ができない. |
論理を表す数式からその原理を表す回路図を作成することができる. | 数式を正しく表現しているとともに,わかりやすい部品配置と配線描画ができる. | 数式を正しく表現しているとともに,わかりやすい部品配置と配線描画ができる.
標準的な到達レベルの目安
数式を正しく表現した回路図が描ける. | 数式との対応が誤った回路図となっている. |
与えられた回路図の機能を数式で表すことができる. | 与えられた問題全てについて正しい数式を誘導できる. | 与えられた問題のうち正しい数式を誘導できたのが7割以上であり,ミスの指摘によりすべて正しく修正できる. | 与えられた問題のうち正しい数式を誘導できたのが6割未満 |
与えられた数式に対する真理値表を作成できる. | 与えられた問題全てについて正しい真理値表を作成できる. | 与えられた問題のうち正しい真理値表を作成できたのが7割以上であり,ミスの指摘によりすべて正しく修正できる. | 与えられた問題のうち正しい真理値表を作成できたのが6割未満. |
入出力回路等周辺回路の動作を説明できる. | 使用部品の特性も理解した上で回路を示すことができ,機能を説明できる. | 回路を示して機能を説明できる. | 正しい回路を示せない.あるいは機能を説明できない. |
ロジックICを利用するための基本事項を説明できる. | 論理値と電気信号の対応関係及びCMOSロジックICの電気的特性や入出力端子の注意点を項目を挙げ正しく説明できる. | 項目が与えられれば個々の問題について基本事項を説明できる. | 項目を個別に与えても基本事項を説明できない. |
回路製作する上で制約がある場合に設計上の適切な工夫ができる. | 限られた素子数での回路設計において,未使用素子の有効利用についてブール代数的な意味を把握し工夫ができる. | 工夫回路の実例を知っていて適宜使用できる. | 工夫できない. |
原理を表す回路図を基にICを用いた製作のための回路図を作成することができる. | 作るために必要な事項が正しく補われ,原理を表す主要な回路部分との関係が読み手にわかりやすく表現された回路図を書くことができる. | 作るために必要な事項が抜けているが,ケアレスミスと認められる程度であり,ミスの指摘によりすべて正しく修正できる. | 作るために必要な事項の補い方がわからない. |
実体配線図,部品表,布線表を作成できる. | 実際に作ることが想定された表現となっており,読み手にミスを犯させない配慮や有効な情報が記されている. | 指定された手順に従って必要な情報が記述されている. | 作成書類から必要な情報を読み取ることができない. |
実体配線図を基に実際に回路を製作することができる. | 与えられた製作課題全てについて忠実に回路を製作できる.製作時の修正は関連図面・書類を修正してから実施している. | 与えられた製作課題のうち忠実に回路を製作できたのが7割以上であり,ミスの指摘によりすべて正しく製作できる. | 与えられた製作課題のうち忠実に回路を製作できたのが6割未満 |
製作した回路の動作を確認し説明することができる. | 同じ確認実験を再び再現できるような記述をしつつ,理論と照らし合わせながら確認実験を進めることができる.製作物についての口頭試問にすべて答えることができる. | 指示された手順に沿って確認実験を進めることができる.製作物についての口頭試問はヒントがあればすべて答えることができる. | 回路の動作が理解できず,自力で確認実験を進めることができない. |
基本的な記憶回路の概要を説明できる. | 授業で実習しながら学習した,二重否定の正帰還による論理保持,RS-FF,D-Latch,D-FFのそれぞれの回路について,それぞれの回路の目的と特徴,関連について説明できる. | RS-FF,D-Latch,D-FFのそれぞれの回路を指定されれば,その動作を説明できる. | D-FFの動作を説明できない. |
同期式順序論理回路の概要を説明できる. | 同期式順序論理回路の構成図を示し,それぞれのブロックの特徴と全体の動作の特徴が説明できる.どのようなものに応用されているかにも関心を持って答えられる. | 同期式順序論理回路の構成図が与えられたとき,それぞれのブロックの名称が答えられる.全体の動作もヒントをもらいながら説明できる. | 同期式順序論理回路の各部の役割が理解できない. |
同期式順序論理回路のタイミングチャートを作成できる. | 動作の記述という視点でタイミングチャートに記述すべき項目や入力パターンを考えることができる.その上で適切な表現のタイミングチャートが作成できる. | 指定された項目や入力パターンに対して正しくタイミングチャートを作成することができる. | ヒントを与えてもタイミングチャートを作成することができない. |