電子回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子回路Ⅰ
科目番号 0059 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 アナログ電子回路  著者:大類重範  発行所:日本理工出版会
担当教員 鈴木 慎也

到達目標

基本アナログ電子回路の電圧、電流増幅動作、入出力インピーダンスについて等価回路を理解し、基本問題が解ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1トランジスタの電圧、電流増幅動作について基本問題が解けるトランジスタの電圧、電流増幅動作について基本問題が解けるトランジスタの電圧、電流増幅動作について基本問題が解けない
評価項目2トランジスタの入出力インピーダンスについて等価回路を理解するトランジスタの入出力インピーダンスについて等価回路を書けるトランジスタの入出力インピーダンスについて等価回路を書けない
評価項目3等価回路を用いて基本増幅回路における諸量の計算が出来る。等価回路を用いて基本増幅回路における諸量の計算が出来る。等価回路を用いて基本増幅回路における諸量の計算が出来ない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
トランジスタ,FETの静特性からこれらの素子の小信号における等価回路を導き,小信号等価回路を用いて基本増幅回路における諸量の計算,周波数特性の解析法を学ぶ.回路製作の課題を与え,実践を通して理解を深める.
授業の進め方・方法:
本教科は,4年前期以降のアナログ電子回路関連科目において高度な理論的手法を学んで行くため,導入として基礎を
習得させる役割を担う.また,アナログ回路のものづくりを経験させる.
関連科目:電子回路Ⅱ,回路網理論,パルス回路,電子工学実験Ⅲ,電子工学実験Ⅳ
注意点:
前期の基礎電子工学Ⅰの内容、特にトランジスタ、FETの静特性と諸定数の定義を十分に理解しておくこと。また電子工学実験Ⅱで習得したトランジスタ増幅回路の設計・製作と特性評価も本講義の理解を深める上で重要。  

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 トランジスタの静特性と等価回路 バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。
2週 接地方式と等価回路及び特徴 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
3週 バイアス回路とその特徴 トランジスタ増幅器のバイアス方法を説明できる。
4週 増幅器の実例計算 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
5週 増幅器の実例計算 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
6週 中間試験
7週 増幅器の実例計算 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
8週 増幅器の実例計算 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
4thQ
9週 高周波増幅器の実例計算 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
10週 高周波増幅器の実例計算 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
11週 電力増幅回路 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
12週 電力増幅回路 利得、周波数帯域、インピーダンス整合等の増幅回路の基礎事項を説明できる
13週 負帰還の効果 演算増幅器の特性を説明できる
14週 負帰還の効果 演算増幅器の特性を説明できる
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後11,後13,後14
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後12,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000