コンピュータ工学

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 コンピュータ工学
科目番号 0062 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 デジタル回路(コロナ社)
担当教員 青木 宏之

到達目標

[目的]
コンピュータのしくみや動作原理を理解するために必要な基礎知識を身に付ける。
[到達目標]
1.2進数や16進数による数の表現方法や2進数による加減算の計算手法を理解し、自在に活用することができる。
2.ブール代数やカルノー図を活用しながら基本的な論理回路の設計ができる。
3.加減算回路を設計し製作し、加減算の機能を実現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12進数による加減算の計算手法を理解し、自在に活用することができる。2進数による加減算の計算手法を理解し、概ね活用することができるか。2進数による加減算の計算手法を理解していない。
評価項目2ブール代数やカルノー図を活用しながら基本的な論理回路の設計が自在にできる。ブール代数やカルノー図を活用しながら基本的な論理回路の設計が概ねできる。基本的な論理回路の設計ができない。
評価項目3加減算回路を設計し製作し、加減算の機能を実現することができる。ヒントが与えられて、加減算回路を設計し製作し、加減算の機能を実現することができる。加減算回路を実現することができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE (d) 説明 閉じる
JABEE (h) 説明 閉じる
学習・教育目標 C2 説明 閉じる
学習・教育目標 C6 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,既に履修した「デジタル回路」の内容を更に深めて,2進数や16進数による数の表現方法や2進数による加減算の計算手法,ブール代数を活用したデジタル回路の設計手法について学ぶ。本科目は、4年生に配置されている「プロジェクト演習」(マイコンとその応用について学ぶ゜)に繋がる科目であり、そのための準備を行なう科目として位置づけられる。
授業の進め方・方法:
概ね講義50%と演習50%の割合で進める。
注意点:
本科目の演習課題として製作した電子オルガンは、10月に開催される学校文化祭の場で展示する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 デジタル回路製作演習
2週 デジタル回路製作演習
3週 デジタル回路製作演習
4週 デジタル回路製作演習 クラス全員で1台の電子オルガンを完成させることができる。
5週 数体系 2進数と16進数 2進数と16進数の相互変換を自在に行なうことができる。
6週 2進数の諸性質と2進数による減算 2進数による掛け算,マイナスの数の表現について説明することができる。
7週 ブール代数と論理回路 ブール代数の諸性質と論理回路との対応付けを説明することができる。
8週 組合せ論理回路の簡単化 組み合わせ論理回路の簡単化を行なうことができる。
4thQ
9週 組合せ論理回路演習 80%以上の演習問題が正解できる。
10週 フリップフロップと順序回路 フリップフロップの機能を説明することができる。
11週 シフトレジスタとカウンタ回路 カウンタ回路の動作を説明することができる。
12週 順序回路設計演習 60%以上の演習問題が正解できる。
13週 加減算回路製作演習 加減算回路を設計することができる。
14週 加減算回路製作演習 加減算回路を実現することができる。
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野情報基本的なアルゴリズムを理解し、図式表現できる。3
プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。3
整数、小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。3
基数が異なる数の間で相互に変換できる。3
基本的な論理演算を行うことができる。3
基本的な論理演算を組み合わせて任意の論理関数を論理式として表現できる。3
MIL記号またはJIS記号を使って図示された組み合わせ論理回路を論理式で表現できる。3
論理式から真理値表を作ることができる。3
論理式をMIL記号またはJIS記号を使って図示できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他(レポート等)合計
総合評価割合75000025100
基礎的能力250000025
専門的能力5000002575
分野横断的能力0000000