TOEIC Seminar Ⅱ(選択外国語)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 TOEIC Seminar Ⅱ(選択外国語)
科目番号 0083 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 2
開設学科 電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 堀 智子,登尾 沙弥香

到達目標

1. 3年次までの学習を基礎として、4年次に学習したTOEIC旧形式の過去問題の演習を基礎とし、難易度の高い新形式の問題を「聞くこと」「読むこと」において認識、理解することを目指す。
2. 各自の進学やキャリア計画の達成に必要な英語力(TOEIC)を考え、自己の学習をモニター、考察して今後の目標と学習計画を立てる。
3.授業を通して自律的学習態度の育成、TOEIC新形式において4年次のスコアと同等または伸長を目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1新TOEIC試験の頻出文法・重要語彙について、正しく理解しており、文法・語彙についての基礎的な問題・応用問題において、すばやく正答を選択できる。また、新TOEIC想定問題に、80%以上正解することができる。新TOEIC試験の頻出文法・重要語彙について、正しく理解しており、文法・語彙についての基礎的な問題に、正確に解答できる。しかし、応用問題に取り組む際に、やや難しいと感じるか、正答の選択にやや時間がかかる。新TOEIC想定問題に、60%以上正解することができる。新TOEIC試験の頻出文法・重要語彙について、理解が十分ではないか、理解はしているが定着が十分ではない。文法・語彙についての基礎的な問題を解く場合に、努力を要する。また、新TOEIC想定問題を解いて、正答率が40%以下である。
評価項目2語彙・文法・リーディングの学習を総合的に活用し、新TOEIC試験を想定した、リスニングの基礎的な問題・応用問題の両方に、正しく解答することができる。具体的には、英語を聞いて、音声認知と意味認知を行い、写真に関するリスニング問題だけでなく、写真が提示されないリスニング問題にも正しく解答できる。新TOEIC想定問題に、80%以上正解することができる。語彙・文法の学習内容を活かしながら、新TOEIC試験を想定した、リスニングの基礎的な問題に、正しく解答できる。具体的には、英語を聞いて、音声認知と意味認知を行い、写真に関するリスニング問題に、正しく解答できる。しかし、写真が提示されないリスニング問題や、長文の英文を用いたリスニング問題には、やや努力を要する。新TOEIC想定問題に、60%以上正解することができる。新TOEIC試験を想定した、リスニングの基礎的な問題に、あまり正しく解答できない。学習した文法・語彙の知識をリスニングに活かせず、英語を聞いて、音声認知や意味認知を行うことが難しい。また、設問の意図の理解・選択肢の意味の把握ができない。新TOEIC想定問題を解いた時、正答率が40%未満である。
評価項目3語彙・文法・リスニングの学習を総合的に活用し、新TOEIC試験を想定した、リーディングの基礎的な問題・応用問題の両方に、正しく解答することができる。具体的には、複数の英文を読み、個々の英文の文法・意味だけでなく、複数の英文の大意を理解できる。また、Eメールや広告など、新TOEIC試験に出題されやすい様々なジャンルの英文について、構造や意味を理解している。新TOEIC想定問題に、80%以上正解することができる。語彙・文法の学習内容を活かしながら、新TOEIC試験を想定した、リーディングの基礎的な問題に、正しく解答することができる。具体的には、設問の意図や、個々の英文の文法・意味を正しく理解し、新TOEICに出題されやすいジャンルの英文について、おおむね正答できる。しかし、長文の英文読解にはやや努力を要し、新TOEIC試験に出題されやすい様々なジャンルのうち、理解が足りないジャンルが少々ある。新TOEIC想定問題に、60%以上正解することができる。新TOEIC試験を想定した、リーディングの基礎的な問題に、あまり正しく解答できない。学習した文法・語彙の知識をリーディングに活かせず、設問の意図や、英文の文法・意味を正しく理解できない。新TOEICに出題されやすいジャンルの英文の特徴について、理解していない。新TOEIC想定問題を解いた時、正答率が40%以下である。

学科の到達目標項目との関係

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学習・教育目標 B3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
TOEIC Seminar Ⅱの学習目標とは、これまでの英語教育で学習した重要語彙・文法の定着を図るとともに、新TOEIC試験における頻出語彙・文法を学習し、新TOEIC試験に特化した攻略方法を習得することで、新TOEICの問題を解く上で必要となる聴解力・読解力の向上を目指すことである。このクラスは、語彙・文法の基礎の確認を行いつつ、それらを活かして聴解力・読解力をつけたいと考えている学習者向けのクラスである。
講義では、指定テキストを使用し、以下の順で学習を行う。まず、各ユニットの練習問題に取り組み、「これまでの英語の授業で学習した語彙・文法や、新TOEICに出題されやすい語彙・文法を理解しているか」について確認する学習を行い、基礎的かつ重要語彙・文法の定着を図る。その後、テキストに載っている新TOEIC試験問題を想定した練習問題に取り組む。そこでは、「新TOEICではどのような形式の読解・聴解問題が出題されるのか」について傾向を分析するとともに、それらの問題を効率よく解答するための攻略方法を学び、新TOEICを想定した読解力・聴解力の定着・向上を図る。また、それらを総括する学習として、読解力・聴解力を連携させて向上させるような総合的な学習も適宜行う予定である。
授業の進め方・方法:
授業は、テキスト中の各ユニットを、平均2回の授業をかけて学習する。授業は、あらかじめ授業中に指定された宿題・予習を行っていることを前提に進められる。
宿題・予習の基本的な取り組み方としては、まず、指定された宿題を、辞書を使わずに解いてみて、次に、わからなかった箇所・理解があいまいな箇所をマークする。その後、語彙の意味や品詞について辞書を使って調べて、わかった内容を適宜テキストやノートに書き込むという取り組みを行うこと。また、辞書を使って調べてもわからなかった箇所や、予習をして抱いた質問についても、テキストやノートにメモをして、次回の講義で積極的に質問してほしい。そのような、疑問点を発見し質問する姿勢は、学生自らが問題を発見し学習に積極的に取り組む態度として、講義内評価に加えていく予定である。
各授業の進め方としては、まず、学生に予習内容や宿題について答えてもらい、適宜講師が補足説明を行う。その後、予習内容や宿題をふまえて、各ユニットで焦点が当てられている語彙・文法について学習する。そして、応用問題として、テキスト中の新TOEIC想定問題に取り組む。これらのプロセスを通して、各自、学習理解度の確認を行い、語彙・文法の定着を図るとともに、読解力・聴解力を連携させて向上させていく。
適宜、小テストを行う。また、理解度によっては、上記以外にも、適宜課題が課されることがある。
注意点:
授業は、あらかじめ指定された宿題・予習に取り組んでいることを前提として進めるため、各自、宿題・予習にはしっかり取り組むこと。また、宿題・予習の取り組みについては、授業外評価の一部に加える予定である。
授業には、指定テキストのほか、英和辞書、文法についての参考書を持参すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション(授業の説明等)、プレスメントテストの実施。 授業を通した学習目標について理解し、一年の授業の流れを把握する。
2週 Unit 1: Daily Life
文法事項:名詞と代名詞
学習範囲:Listening Section
Unit 1で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
3週 Unit 1: Daily Life
文法事項:名詞と代名詞
学習範囲:Reading Section
Unit 1で学習した語彙・文法を活用し、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
4週 Unit 2: Health
文法事項:動詞、形容詞、副詞
学習範囲:Listening Section
Unit 2 で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
5週 Unit 2: Health
文法事項:動詞、形容詞、副詞
学習範囲:Reading Section
Unit 2で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
6週 Unit 3: Education
文法事項:時制
学習範囲:Listening Section
Unit 3 で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
7週 中間試験 中間試験学習した内容の定着度・理解度を把握し、以後の学習における目標・課題を設定する。
8週 Unit 3: Education
文法事項:時制
学習範囲:Reading Section
Unit 3で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
2ndQ
9週 Unit 4: Travel
文法事項:時制
学習範囲:Listening Section
Unit 4 で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
10週 Unit 4: Travel
文法事項:時制
学習範囲:Reading Section
Unit 4で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
11週 Unit 5: Transportation
文法事項:前置詞
学習範囲:Listening Section
Unit 5 で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
12週 Unit 5: Transportation
文法事項:前置詞
学習範囲:Reading Section
Unit 5で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
13週 Unit 6: Shopping
文法事項:接続詞
学習範囲:Listening Section
夏休みの課題についての指示
Unit 6 で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
前期で学習した内容と試験結果をもとに、各自、自分の到達度・理解度・課題点を分析し、夏休み以後の学習目標と計画をたてる。
14週 Unit 6: Shopping
文法事項:接続詞
学習範囲:Reading Section
理解度確認のための小テストの実施。
Unit 6で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
Unit6までの学習内容に関する小テストを行い、理解度や到達度を確認する。
15週 理解度確認の小テストの解説。
前期の復習と総括。
前期で学習した内容について、自分の到達度・理解度・課題点を分析し、学期末試験にむけた対策を確認する。
16週 学期末試験 前期で学習した内容・試験結果をもとに、各自、自分の到達度・理解度・課題点を分析し、後期学習への目標設定と計画に役立てる。
後期
3rdQ
1週 Unit 7: Restaurant
文法事項:不定詞
学習範囲:Listening Section
Unit 7 で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
2週 Unit 7: Restaurant
文法事項:不定詞
学習範囲:Reading Section
Unit 7で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
3週 Unit 8: Entertainment
文法事項:不定詞
学習範囲:Listening Section
Unit 8で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
4週 Unit 8: Entertainment
文法事項:不定詞
学習範囲:Reading Section
Unit 8で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
5週 Unit 9: Trouble
文法事項:動名詞
学習範囲:Listening Section
Unit 9で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
6週 Unit 9: Trouble
文法事項:動名詞
学習範囲:Reading Section
理解度確認のための小テストの実施。
Unit 9で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
Unit 9までの学習内容に関する小テストを行い、理解度や到達度を確認する。
7週 理解度確認の小テストの解説
Unit 10: Office 1
文法事項:分詞
学習範囲:Listening Section
小テストについての解説を行い、理解度や到達度を確認するとともに、後期中間試験に向けた対策を確認する。
Unit 10で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す
8週 中間試験 学習した内容の定着度・理解度を把握し、以後の学習における目標・課題を設定する。
4thQ
9週 Unit 10: Office 1
文法事項:分詞
学習範囲:Reading Section
Unit 10で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
10週 Unit 11: Office 2
文法事項:仮定法
学習範囲:Listening Section
Unit 11で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
11週 Unit 11: Office 2
文法事項:仮定法
学習範囲:Reading Section
Unit 11で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
12週 Unit 12: News
文法事項:関係代名詞
学習範囲:Listening Section
冬休みの課題についての指示。
Unit 12で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力の向上を目指す。
後期で学習した内容と試験結果をもとに、各自、自分の到達度・理解度・課題点を分析し、冬休み以後の学習目標と計画をたてる。
13週 Unit 12: News
文法事項:関係代名詞
学習範囲:Reading Section
Unit 12で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す。
14週 Unit 13: Ads
文法事項:関係副詞
学習範囲:Listening Section
理解度確認のための小テストの実施
Unit 13で学習する語彙・文法事項について、各自、理解度を確認しつつ、聴解力・読解力の向上を目指す。
Unit 13 Listening Sectionまでの学習内容に関する小テストを行い、理解度や到達度を確認する。
15週 Unit 13: Ads
文法事項:関係副詞
学習範囲:Reading Section
1年の総括
Unit 13で学習した語彙・文法を活用して、応用問題に取り組み、新TOEIC試験に向けた実践的な読解力の向上を目指す
小テストの結果や1年を通して学習した内容を振り返り、自分の到達度・理解度・課題点を各自分析し、後期学期末試験の対策を確認する。
16週 学期末試験 1年を通して学習した内容と試験結果をもとに、自分の到達度・理解度・課題点を各自分析し、さらなる学習への目標設定と計画に役立てる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。3
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。3
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。3
英語運用能力の基礎固め毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。3
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。3

評価割合

試験授業外課題授業内課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701515000100
基礎的能力701515000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000