先端電子デバイス

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 先端電子デバイス
科目番号 0144 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「基礎電子工学 第2版」藤本晶 著 森北出版
担当教員 一戸 隆久

到達目標

電子物性工学に続き、電子デバイスの基礎と応用について理解を深める。本講義ではp-n接合ダイオード、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ(MOSFET)、および各種デバイスの動作原理、特性、応用について学習する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1p-n接合ダイオードの動作原理と特性を説明でき、簡単な計算ができるp-n接合ダイオードの動作原理と特性を説明できるp-n接合ダイオードの動作原理を説明できるp-n接合ダイオードの動作原理を説明できない
評価項目2バイポーラトランジスタの動作原理と特性を説明でき、簡単な計算ができるバイポーラトランジスタの動作原理と特性を説明できるバイポーラトランジスタの動作原理を説明できるバイポーラトランジスタの動作原理を説明できない
評価項目3電界効果トランジスタの動作原理と特性を説明でき、簡単な計算ができる電界効果トランジスタの動作原理と特性を説明できる電界効果トランジスタの動作原理を説明できる電界効果トランジスタの動作原理を説明できない
評価項目4各種デバイスの動作原理と特性を説明できる各種デバイスの動作原理と特性を簡単に説明できる各種デバイスの動作原理を説明できる各種デバイスの動作原理を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
p-n接合ダイオード、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ(MOSFET)、および各種デバイスの動作原理、特性、応用について学習し、電子デバイスの基礎と応用について理解を深める。
授業の進め方・方法:
講義とともに学生自身が理解を深められるように演習課題を課す。この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習が必要である。
注意点:
本科目の成績は定期試験、および自学自習の実施状況も加味するため課題点を含めた総合点によって評価する。したがって自学自習の習慣を身につけることが必要である。この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習が必要である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 本講義の概要を学び、評価方法を理解できる。
真性半導体と不純物半導体の違いを説明できる。(復習)
2週 p-n接合ダイオードの電流電圧特性 p-n接合をバンド図を用いて説明できる。p-n接合ダイオードの電流電圧特性をバンド図及び数式を用いて説明できる
3週 p-n接合ダイオードの容量特性 p-n接合ダイオードの空乏層付近の電位分布についてポアソンの式を用いて説明でき、接合容量を計算できる。
4週 金属-半導体接合と各種ダイオード 金属-半導体接合をバンド図を用いて説明できる。各種ダイオードの動作原理と特性を説明できる
5週 バイポーラトランジスタの構造と原理 バイポーラトランジスタの構造と動作原理についてバンド図を用いて説明できる。
6週 バイポーラトランジスタの動作特性 バイポーラトランジスタの増幅率および静特性について説明できる。
7週 中間試験 p-n接合ダイオードの構造と動作原理、電流-電圧特性および接合容量について説明し、計算できる。バイポーラトランジスタの構造と動作原理、増幅率及び静特性について説明し、計算できる。
8週 金属-絶縁体-半導体接合 金属-絶縁体-半導体(MIS)接合についてバンド図を用いて説明できる。MISおよびMOSキャパシタの特性について説明できる。
4thQ
9週 電界効果トランジスタの構造と原理 電界効果トランジスタとして特にMOSFETの構造と動作原理についてバンド図を用いて説明できる。
10週 MOSFETの動作特性とスケーリング則 MOSFETの諸特性およびスケーリング則について説明できる。
11週 光デバイス 各種光デバイスの構造と特性を説明できる
12週 パワーデバイス 各種パワーデバイスの構造と特性を説明できる
13週 センサデバイス 各種センサデバイスの構造と特性を説明できる
14週 各種先端材料・先端デバイス 様々な先端材料を学び、先端デバイスの動作原理と特性について説明できる
15週 各種先端材料・先端デバイス 様々な先端材料を学び、先端デバイスの動作原理と特性について説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。3
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。2
FETの特徴と等価回路を説明できる。2
電子工学半導体のエネルギーバンド図を説明できる。4後2,後5,後9
pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。4後2
バイポーラトランジスタの構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてバイポーラトランジスタの静特性を説明できる。4後5,後6
電界効果トランジスタの構造と動作を説明できる。4後9,後10

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000