インターンシップ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 インターンシップ
科目番号 0149 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電子工学科 対象学年 4
開設期 集中 週時間数
教科書/教材
担当教員 一戸 隆久,大塚 友彦,加藤 格,小池 清之,永井 翠,水戸 慎一郎,安田 利貴,姜 玄浩

到達目標

企業等での実習または就業体験,地域貢献プログラムへの参加を通じて,これまでに修得した知識を活用し,技術の実際を修得する。さらに,技術者としての心構えや社会人としての自覚を養うことを目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実際の企業人等との仕事を通して自身のキャリアデザインを明確化することができる。企業等における技術者の実務を理解できる。企業等における技術者の実務を理解できない。
評価項目2インターンシップ報告書が簡潔にして十分な内容で作成できた。インターンシップ報告書が様式どおりに作成できた。インターンシップ報告書が作成できない。
評価項目まとめインターンシップで学んだことを自身のキャリアデザインとして明確にプレゼンテーションできる。コミュニケーション能力や主体性等の「技術者が備えるべき能力」の必要性を理解できる。社会経験をふまえ、企業においても自分が成長していくことが必要であることを認識できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は企業等との連携科目である。企業等での実習または就業体験、地域貢献プログラムへの参加等を通じ、学科の学習内容だけでない企業活動の幅広さを体験し、経過や結果を校内で発表する。
授業の進め方・方法:
本科目では企業等での協働活動を通じて企業等の実務を体験的に実習し、様々な仕事に対する理解を深め、自身の職業観の醸成に役立てるとともに、経過や結果について報告書を作成し校内でプレゼンテーションを行う。その大まかな流れは以下のとおりである。
1.実習先の決定(5月から6月)
2.実習先への諸手続
3.実習(夏休み期間中) (原則として8時間×2週間相当)
4.実習報告書の作成と提出(実習終了後直ちに)
5.実習報告会
  ・実習担当教員の指導により実習先企業等を決定する。
  ・履歴書等の準備,送付等
  ・実習先企業等において,定められた期間実習を行う。
  ・実習で行ったことのまとめ。実習先企業の検印を受ける。
  ・報告書や礼状の作成、校内発表を行う。
注意点:
学生便覧に掲載されているインターンシップ規則及び学生心得を十分理解して実習に望むこと。またインターンシップが「修了」であることは卒業認定に必要な条件の一つとなっている。受け入れ企業は多くの労力を割いて学生を受け入れている。そのことに対する謝意を忘れず、社会人マナー習得中であるという謙虚な気持ちで参加すること。企業活動は企業ごとに独自性を持っているので、企業側の許可無く写真撮影・文書コピー・実習内容公開を行わないこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.インターンシップ心得を理解する。
2. インターンシップ開始前に担当教員に必要事項の指導を受ける。
3.インターンシップ前に下記を行う。
・受入の内諾を得たら速やかに内諾の礼状を作成し,実習先に郵送する。
必ず,担当教員に内容を確認してもらう。
・実習機関の概要を調べる。
・受け入れ条件について担当教員に確認する。
4.実習先企業等において,定められた期間実習を行う。
・インターンシップ先の規律・作業内規等の規則に従うこと。
・インターンシップ先の機密を漏らさないこと。
・安全に留意すること。
・作業態度に留意すること。
・無断で備品を使用しない。備品の使用後は元の位置にもどすこと。
・許可無く物品を持ち込まないこと。
・担当教員と連絡が取れるようにしておくこと。
・実習で行ったことをまとめ,実習先企業の検印を受けること。
5.インターンシップ終了後に,インターンシップ先の監督者の了解を得た報告書,学内発表資料を担当教員に提出する。同時にうインターンシップ終了の礼状を担当教員に提出する。
6.学内発表を実施する。
・企業等における技術者の実務を理解できる。
・企業人としての責任ある仕事の進め方を理解できる。
・企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を総合的に判断することの重要性を理解できる。
・企業における社会的責任を理解できる。
・企業活動が国内外で他社(他者)とどのような関係性を持つかを理解できる。
・高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを理解できる。
・企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができ、それを高めようと努力する姿勢をとることができる。
・コミュニケーション能力や主体性等の「技術者が備えるべき能力」の必要性を理解できる。
・実務体験を企業や職種とのマッチングの場として考えて積極的な行動ができる。
・社会経験をふまえ、企業においても自分が成長していくことが必要であることを認識できる。
・実際の企業人等との仕事を通して自身のキャリアデザインを明確化することができる。
2週 同上 同上
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

実習報告書発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合502525000100
基礎的能力30252500080
専門的能力100000010
分野横断的能力100000010