TOEIC Seminar Ⅱ(選択外国語)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 TOEIC Seminar Ⅱ(選択外国語)
科目番号 7816 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 2
開設学科 電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 3』
担当教員 ゲイツ ジョン,日吉 佑太

到達目標

TOEIC テスト対策用に開発された公式問題集を用いて,TOEIC試験に対応できるための重要文法、語彙、テストテーキングストラテジーを学習し、TOEIC Listening & Readingテストに対応できる聴解力・読解力・試験対応能力を習得するとともに、実社会で英語を運用する上で必要な知識やスキルを習得することをめざす。具体的には、上記公式問題集を使用して、TOEICの聴解・読解テストのそれぞれに頻出する、語彙、文法、および英文構造を理解するための学習を行うことで、それらに関する学力だけでなく、高次の言語運用能力である文脈把握力・話者の意図や場面展開の類推など,生涯にわたって活かせるような英語コミュニケーション能力の基盤をつくることをめざす。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1TOEICテストで、スコア500点以上に相当すると思われるレベルの英語力TOEICテストで、スコア420-499点に相当すると思われる英語力TOEICテストでスコア350-419点に相当すると思われる英語力TOEICテストでスコア350点以下に相当すると思われるレベル
評価項目2TOEICのReading・Listeningテストの双方における重要文法・語彙を十分に理解し、聴解・読解に関する十分な学力を備え、文脈把握能力・話者の意図の類推などの総合的な聴解力・読解力も運用できる。コース内で行うTOEICを模したテストの得点と評定点(講義内での態度)の合計点が、90%以上である。TOEICのReading・Listeningテストにおける重要文法・語彙を理解しており、聴解・読解に関する基礎的な学力を備えている。しかし、「パラグラフ全体を通した理解や、話者の意図の類推が時に難しい」など、聴解力・読解力の総合的な運用に発展の余地がある。コース中に行うTOEICを模したテストの得点率と評定点の得点率は、75%~89%である。「TOEICのReading・Listeningテストにおける重要語彙・文法で、一部理解で十分でない点がある」など、聴解・読解に関する基礎的な学力を強化する必要がある。また、「長文読解が難しい」など、聴解・読解の運用能力に発展の余地がある。コース内で行うTOEICを模したテストと評定点の得点率は、60%~74%である。TOEICテストのReading・Listeningテストにおける重要語彙・文法の理解が全般的に十分ではないなど、聴解・読解に関する基礎的な学力・運用能力を習得する必要がある。コース内で行うTOEICを模したテストと評定点の得点率は、60%以下である。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
TOEIC Listening & Reading Test対策を主とし、公式問題集を使用した実践的な演習を通して、Listening/Reading素材の形式や設問の各パターンに応じた最適な解法を身につけることを目標とする。その過程で、必要に応じてこれまでに学習した文法・語彙の理解を深めるだけでなく、発話練習等も行うことで、総合的な英語運用力の向上も図る。
授業の進め方・方法:
 各講義では、指定教材であるTOEIC公式問題集を使用しながら、多量のインプットを通してListeningとReading分野の双方をバランスよく学習する。必要に応じて、関連資料も配布することがある。定期試験は前期・後期それぞれ中間・期末試験(全4回)を行う。
 Listeningについては、各パート毎に実際に問題を解きながら、前期は問題パターンに最適な解法を検討していく。また後期は、テキストに付属するCDの音声を利用し、シャドーイングやスラッシュリーディングなどの練習を行うことで発話の実践も行う。これによって英語の会話の特徴を理解し、リスニングの理解度向上に還元する。Readingについても各パート毎に問題を解いていくが、文法・語彙項目によって細分化し、これまでに学習した知識の確認と強化に力を入れる。知識の定着の確認のため、適宜小テストを行う予定である。
 最終成績は基礎的能力: 20%(TOEICにおける頻出文法・語彙を理解できているか)、専門的能力: 30%(文法・語彙の知識を利用し、TOEICのListening/Reading問題を解くことができるか)、分野横断的能力: 30%(複数の文章にわたるListening/Reading問題において、話題の展開を把握し、効果的な解法を用いて解くことができるか)を小テスト及び定期テストで評価するほか、平常点: 20%(授業参加、授業内での発言、課題の提出状況等)も加味する。
注意点:
 授業には、これまで学習に使用してきた辞書、文法書を持参すること。また中間・期末テストのみならず、適宜小テストを行い理解度を確認する予定なので、授業外での自学自習は必須である。またこの科目はTOEIC対策授業であるため、スコアに関わらず本試験またはTOEIC IPにチャレンジすることが望まれる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション TOEIC Listening & Reading Testの概要と、主要な問題形式を理解できる。
2週 Listening: PART 1 (写真描写問題)
Reading: PART 5 (品詞)
Listening: キーワードを意識して音声を聴き、正答することができる。
Reading: これまでに学習した品詞の知識を利用して正答することができる。
3週 Listening: PART 2 (応答問題)
Reading: PART 5 (構文)
Listening: 文頭の単語を意識して音声を聴き、正答することができる。
Reading: これまでに学習した構文の知識を利用して正答することができる。
4週 Listening: PART 2 (応答問題)
Reading: PART 5 (時制)
Listening: 文の種類を意識して音声を聴き、正答することができる。
Reading: これまでに学習した時制の知識を利用して正答することができる。
5週 Listening: PART 2 (応答問題)
Reading: PART 5 (語彙)
Listening: 文の種類を意識して音声を聴き、正答することができる。
Reading: これまでに学習した語彙の知識を利用して正答することができる。
6週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 6 (接続詞)
Listening: 設問を先読みして音声を聴き、正答することができる。
Reading: これまでに学習した接続詞の知識を利用して正答することができる。
7週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 6 (代名詞)
Listening: 設問を先読みして音声を聴き、正答することができる。
Reading: これまでに学習した代名詞の知識を利用して正答することができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 7 (広告)
Listening: 図表を先読みして音声を聴き、正答することができる。
Reading: 広告形式の読解問題について効果的な解き方を活用して、正答することができる。
10週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 7 (メモ)
Listening: 図表を先読みして音声を聴き、正答することができる。
Reading: メモ形式の読解問題について効果的な解き方を活用して、正答することができる。
11週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 7 (フォーム)
Listening: 先読みを実際の試験の進め方の中で実践し、正答することができる。
Reading: フォーム形式の読解問題について効果的な解き方を活用して、正答することができる。
12週 Listening: PART 4 (説明文問題)
Reading: PART 7 (Eメール)
Listening: 電話メッセージ問題での話題の展開を捉え、正答することができる。
Reading: Eメール形式の読解問題について効果的な解き方を活用して、正答することができる。
13週 Listening: PART 4 (説明文問題)
Reading: PART 7 (手紙)
Listening: 会議の録音での話題の展開を捉え、正答することができる。
Reading: 手紙形式の読解問題について効果的な解き方を活用して、正答することができる。
14週 Listening: PART 4 (説明文問題)
Reading: PART 7 (新聞記事)
Listening: その他の問題パターンでの話題の展開を捉え、正答することができる。
Reading: 新聞記事形式の読解問題について効果的な解き方を活用して、正答することができる。
15週 前期期末試験対策 期末試験と同様の形式で模擬テストを行い、期末試験での時間配分や問題の取捨選択等、各自に合った戦略を準備できる。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 前期の振り返り
2週 Listening: PART 1 (写真描写問題)
Reading: PART 5 (動詞)
Listening: 音声を聴きながら黙読する発話練習を行い、音声の速度に順応できる。
Reading: これまでに学習した動詞の知識を利用して正答することができる。
3週 Listening: PART 2 (応答問題)
Reading: PART 5 (名詞)
Listening: 音声を聴きながら黙読する発話練習を行い、音声の速度に順応できる。
Reading: これまでに学習した名詞の知識を利用して正答することができる。
4週 Listening: PART 2 (応答問題)
Reading: PART 5 (形容詞)
Listening: 音声を聴きながら音読する発話練習を行い、音声の速度を自分で実践できる。
Reading: これまでに学習した形容詞の知識を利用して正答することができる。
5週 Listening: PART 2 (応答問題)
Reading: PART 5 (文と文のつながり)
Listening: 音声を聴きながら音読する発話練習を行い、音声の速度を自分で実践できる。
Reading: これまでに学習した文と文のつながりを表す表現を利用して正答することができる。
6週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 6 (関係詞)
Listening: シャドーイングを行い、音声に沿わずにスムーズな発話ができる。
Reading: これまでに学習した関係詞の知識を利用して正答することができる。
7週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 5・6 (総合)
Listening: シャドーイングを行い、音声に沿わずにスムーズな発話ができる。
Reading: 多様な文法・語彙問題に触れ、これまでに学習した文法・語彙の知識を利用できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 7 (概要理解)
Listening: スラッシュリーディングを行い、意味上のまとまりを意識した発話ができる。
Reading: 題材となる文章の書かれた目的や背景等を読み取り、正答することができる。
10週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 7 (概要推測)
Listening: スラッシュリーディングを行い、意味上のまとまりを意識した発話ができる。
Reading: 題材となる文章の書かれた目的や背景等を内容から推測し、正答することができる。
11週 Listening: PART 3 (会話問題)
Reading: PART 7 (詳細理解)
Listening: 文レベルの強弱を練習し、ストレス・リズムを維持した発話ができる。
Reading: 題材となる文章に書かれた詳細な内容を読み取り、正答することができる。
12週 Listening: PART 4 (説明文問題)
Reading: PART 7 (詳細推測)
Listening: 文レベルの強弱を練習し、ストレス・リズムを維持した発話ができる。
Reading: 題材となる文章から推測される詳細な内容を読み取り、正答することができる。
13週 Listening: PART 4 (説明文問題)
Reading: PART 7 (総合)
Listening: 文レベルの強弱を練習し、ストレス・リズムを維持した発話ができる。
Reading: 題材や問題形式に応じた臨機応変な対応力を実践して、正答することができる。
14週 Listening: PART 4 (説明文問題)
Reading: PART 7 (総合)
Listening: 発話練習を生かして会話の特徴を意識した聴き取りを行い、正答することができる。
Reading: 題材や問題形式に応じた臨機応変な対応力を実践して、正答することができる。
15週 期末試験対策 期末試験と同様の形式で模擬テストを行い、期末試験での時間配分や問題の取捨選択等、各自に合った戦略を準備できる。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力200030050
専門的能力200000020
分野横断的能力300000030