オペレーティングシステムⅠ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 オペレーティングシステムⅠ
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント資料
担当教員 山下 晃弘

到達目標

オペレーティングシステム(OS)の概要,特徴,機構,構成を習得し,応用できる.
プロセス管理,メモリ管理,ファイル管理,デバイス管理などの資源管理手法および,得られる拡張マシンのインタフェースについて理解し,応用できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
オペレーティングシステム(OS)の概要,特徴,機構,構成を習得し,応用できる.オペレーティングシステム(OS)の概要,特徴,機構,構成を十分に理解し,授業資料を見なくても応用できる.オペレーティングシステム(OS)の概要,特徴,機構,構成を理解している.オペレーティングシステム(OS)の概要,特徴,機構,構成を理解していない.
プロセス管理,メモリ管理,ファイル管理,デバイス管理などの資源管理手法および,得られる拡張マシンのインタフェースについて理解し,応用できる.資源管理手法および,得られる拡張マシンのインタフェースについて理解し,授業資料を見なくても応用できる.資源管理手法および,得られる拡張マシンのインタフェースについて理解している.資源管理手法および,得られる拡張マシンのインタフェースについて理解していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
OSの概要,基本的構成および特徴を理解したうえで,プロセス,メモリ,ファイル,デバイスなどに関する管理手法について,オペレーティングシステムIで学んだ内容を踏まえて,より体系的に詳細に学ぶ.
授業の進め方・方法:
適宜,レポート提出や演習を行いながら,原則として座学で授業を進めていく.
注意点:
応用情報技術者試験に出題される「オペレーティングシステム」分野の内容を理解しておくことが望ましい.
講義で説明するOSの概念や構成についての知識・技術が身についているかどうかを合否の基準とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 OS概論 OSの概要について理解する
2週 OSとファイル OSにおけるファイルの取り扱いについて理解する
3週 OSとハードウェアアーキテクチャ OSを構成するハードウェアについて理解する
4週 プロセス管理の概要 OSにおけるプロセス管理の概要について理解する
5週 プロセス管理の構成 プロセス管理の具体的な構成について理解する
6週 プロセス間通信 プロセス間通信の方法について理解する
7週 メモリ管理の概要 OSにおけるメモリ管理の概要について理解する
8週 実メモリ管理 実メモリの管理方法について理解する
4thQ
9週 仮想記憶管理 仮想記憶管理の方法について理解する
10週 ファイルシステム 主要なファイルシステムについて理解する
11週 OSとセキュリティ OSに関わるセキュリティ上の課題などについて理解する
12週 デバイス管理 OSにおける様々なデバイスの管理法について理解する
13週 分散・並列システムとOS OSにおける分散・並列処理について理解する
14週 OSと運用 OSの運用手法について理解する
15週 OSの事例研究と動向 OSにおける事例研究,および最新の動向について理解する
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。1後7,後8,後9,後15
コンピュータシステム処理形態の面でのコンピュータシステムの分類である集中処理システムと分散処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。1後13
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。1後13,後15
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。2後1,後14
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。3後4,後5,後6,後7,後8,後9

評価割合

試験レポート小テスト態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合502525000100
基礎的能力40252500090
専門的能力100000010
分野横断的能力0000000