情報処理特論Ⅱ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 情報処理特論Ⅱ
科目番号 0025 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 永田武「データベースの基礎」コロナ社
担当教員 坂井 良広

到達目標

1.要件を分析した上で,与えられた事例についてE-R図の表記方法を説明することができる。
2.正規形の段階を判断した上で,与えられた事例について正規化の例示をすることができる。
3.与えられた実行結果を実現するSELECT文を構成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1要件を分析した上で,与えられた事例についてE-R図の表記方法を説明することができる。教科書などの文献を参照しながら,与えられた事例についてE-R図の表記方法を説明することができる。教科書などの文献を参照しながら,与えられた事例についてE-R図の表記方法を説明することができない。
評価項目2正規形の段階を判断した上で,与えられた事例について正規化の例示をすることができる。教科書などの文献を参照しながら,与えられた事例について正規化の例示をすることができる。教科書などの文献を参照しながら,与えられた事例について正規化の例示をすることができない。
評価項目3与えられた実行結果を実現するSELECT文を構成することができる。SELECLT文に関する基本的な文法を説明でき、与えられた例について実行結果を説明できる。SELECLT文に関する基本的な文法を説明でき、与えられた例について実行結果を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
社会で幅広く利用されているデータベースを構成する技術について学習し、理解する。前半ではデータベースシステムを設計するために必要な理論的基礎であるデータモデルおよび正規化について理解する。後半では設計されたデータベースシステムを実装するためのプログラミング言語であるSQL言語について理解する。その中ではSELECT文を中心に文法の基本を理解するとともに、簡単な組合せ方法について理解する。
授業の進め方・方法:
毎回の授業の学習テーマを設定し,その内容について解説する。板書の他,一部スライドも併用する。授業の内容を理解しているかどうか確認するため,毎回簡単な演習問題を課し,提出させる。提出された課題は採点し,原則として次回の授業で返却してフィードバックを行う。定期試験では,原則として毎回の課題に類似した内容の問題を出題し,最終的な定着度を確認する。

注意点:
毎回の授業の最後に演習問題を行う。各単元ごとの理解度確認の貴重な機会であり、採点結果で理解不足や誤解の箇所が認められれば、質問や自習でそれらを解消しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンスとデータベースの概要 データベースシステムの概要を理解する。
2週 データモデル データモデルの種類を区別でき、E-R図の表記方法を説明できる。
3週 集合演算 集合演算の演算結果を例示できる。
4週 関係演算 関係演算の演算結果を例示できる。
5週 データベース設計 データベース設計の段階を区別でき、E-Rモデルの表現要素を説明できる。
6週 リレーションの正規化の概要と非正規形、第1正規形 キーの種類および関数従属性の種類を識別できる。それぞれの正規形の定義を説明でき、与えられた条件で正規化の例示ができる。
7週 第2正規形と第3正規形 それぞれの正規形の定義を説明でき、与えられた条件で正規化の例示ができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 SQLの概要とデータ定義言語 データ定義言語とデータ操作言語の役割を説明でき、データ操作言語に関する基本的な文法を説明できる。
10週 データ操作言語(1)
SELECT文
SELECLT文に関する基本的な文法を説明でき、与えられた例について実行結果を説明できる。
11週 データ操作言語(2)
INSERT文、UPDATE文、DELETE文
INSERT文、UPDATE文、DELETE文に関する基本的な文法を説明できる。
12週 データ制御言語 GRANT文とREVOKE文に関する基本的な文法を説明できる
13週 演算子 関係演算子と論理演算子に関する基本的な文法を説明でき、与えられた条件で演算結果を説明できる。
14週 集合関数と副問合せ 集合関数に関する基本的な文法を説明でき、副問合せの実行結果を説明できる。
15週 期末試験
16週 試験返却、および試験の解説 科目全体を振り返り,各単元について十分に理解し,簡単な例について説明できることを確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習問題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000