化学IV

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 化学IV
科目番号 0047 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 (東京書籍)化学、(森北出版)例題で学ぶ基礎化学
担当教員 小野 勇

到達目標

前半は化学平衡の概念について学び電離平衡や緩衝溶液など関連する単元を学習する。後半は代表的な無機物質の性質の分類と性質の概略を学ぶ。
これらについて、高校化学の教科書レベルの基礎知識を習得し、基礎的な問題が解けるようになることを到達目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
化学平衡化学平衡、電離平衡、緩衝溶液に関する計算ができる。平衡移動について説明ができる。平衡移動について、基本的なことがらを理解していない。
無機物質(典型元素)典型元素の特徴を理解しており、いくつかの物質の工業的・実験室的製法、および、金属の定性分析について説明できる。典型元素の特徴、および、いくつかの物質の工業的・実験室的製法について説明できる。典型元素の特徴、および、無機物質の工業的・実験室的製法について何も説明できない。
無機物質(遷移元素)遷移元素の特徴を理解しており、工業的製錬方法、および、金属の定性分析について説明できる。遷移元素の特徴を理解しており、工業的製錬方法について説明できる。遷移元素の特徴を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまでに学習した化学I、化学Ⅱ、化学Ⅲ、ものづくり基礎工学とともに、化学および工学の基礎科目として位置づけられる。工業材料や環境問題の理解に不可欠な内容を扱う。3年生の化学Ⅴおよび化学Ⅵにつながる科目である。
授業の進め方・方法:
高校の検定教科書を中心に、現代工学につながる化学の基礎知識を説明していく。
注意点:
化学 I 、化学Ⅱ、化学Ⅲの内容を理解しておくこと。
また、講義用ノートを準備すること。毎回、前回の内容について小テストを実施するので、予復習を欠かさないこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 化学平衡(1) 可逆反応と化学平衡を説明できる。
2週 化学平衡(2) 平衡の移動(ルシャトリエの原理)を説明できる。
3週 化学平衡(3) 電離平衡を説明し、それに関する計算ができる。
4週 化学平衡(4) 緩衝溶液について説明し、それに関する計算ができる。
5週 周期表と元素 周期表を原子の電子配置と関連づけて説明できる。
6週 無機物質・典型元素(1) 水素、希ガス、ハロゲンについて、元素、単体、化合物の特徴を説明できる。
7週 無機物質・典型元素(2) 酸素、硫黄、窒素、リンについて、元素、単体、化合物の特徴を説明できる。
8週 無機物質・典型元素(3) 炭素、ケイ素について、元素、単体、化合物の特徴を説明できる。
4thQ
9週 中間試験 後期前半の学習内容を確認する。
10週 無機物質・典型金属元素(1) 1族、2族の金属元素の単体および化合物の特徴を説明できる。
11週 無機物質・典型金属元素(2) 1族、2族以外の典型金属元素の単体および化合物の特徴を説明できる。
12週 無機物質・遷移元素(1) 遷移元素の特徴および錯イオンについて説明できるようになる。また、鉄の単体および化合物の特徴を理解する。
13週 無機物質・遷移元素(2) 銅、銀の単体および化合物の特徴を説明できる。
14週 金属イオンの分離・確認 金属イオンの定性分析の手順および特徴的な反応について説明できる。
15週 学年末試験 後期後半の学習内容を確認する。
16週 後期まとめ 学年末試験をふりかえり、定着度を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。3
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
三角比を理解し、三角関数表を用いて三角比を求めることができる。一般角の三角関数の値を求めることができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。3
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3

評価割合

試験小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000