到達目標
①歴史学とは様々な歴史資料をもとに、科学的・論理的にそれらを組み立てることで、歴史的事実に迫り、その過程や歴史的意義を考える学問であるということを実感させる。
②経済活動が人類の歴史の中で果たした役割について理解するとともに、自分なりに考察することができる洞察力を養う。 ③自ら課題を設定して調査し、自分の考えをまとめて発表する能力を養う。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 到達レベルの最低限の目安(可) | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 経済史を学ぶ意義を十分に理解し、様々な歴史資料をもとに、自らの考えを論理的にまとめることができる。 | 経済史を学ぶ意義を理解し、様々な歴史資料をもとに、自らの考えをまとめることができる。 | 経済史を学ぶ意義を理解できている。 | 経済史を学ぶ意義について、理解が不十分であり、歴史資料をもとに、自らの考えをまとめることができない。 |
評価項目2 | 経済活動が人類の歴史の中で果たした役割について、十分に理解し、自分の言葉でまとめることができる。 | 経済活動が人類の歴史の中で果たした役割について、十分に理解できている。 | 経済活動が人類の歴史の中で果たした役割について、理解できている。 | 経済活動が人類の歴史の中で果たした役割について、理解が不十分である。 |
評価項目3 | 自ら課題を設定して調査することができ、それを論理的にまとめ、発表することが十分にできる。 | 自ら課題を設定して調査することができ、それをまとめて発表することが十分にできる。
| 自ら課題を設定して調査することができ、それをまとめて発表することができる。 | 自ら課題を設定して調査すること、および、それをまとめて発表することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
「経済」を通じて歴史を学ぶ意義は、各時代、各地域の人々の具体的な生活の様子を理解することができるという点です。教科書等で学ぶ歴史は、どうしても政治史が中心となってしまいがちです。本講座では、為政者だけではなく、当時を生きた多くの民衆の経済活動に注目することで、各地の文化や生活様式がどのようにして形成されたかを学んでいきます。
授業の進め方・方法:
前半部分では講義形式を中心に授業を進めていく。適宜、授業で扱ったテーマに関して、学生らにも考えをまとめ発表してもらう機会を設ける。後半部分では、前半の講義を参考にしながら、学生自身が興味をもった経済の歴史を調べるとともに、それらが社会に与えた影響について、自分の考えを交えながら報告を行ってもらう。 ※この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習として、チームプレゼンの事前準備や配付プリントを用いた振り返りを行うこと。
注意点:
①必要に応じてプリントを配布するので、なくさないようにして下さい。
②チームプレゼン・レポートに取り組まなかった場合は、学年末評価が単位不可となります。 ③配付プリントはワークシート型式のものがメインとなります。ですので、授業内容については各自が重要だと思うところを適宜メモを取るようにして下さい。ワークシートの取り組み方、メモ取り方などもポートフォリオとして評価対象となります。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
歴史学と関連諸学について、それぞれの特徴を理解し、それらがどのように関連しているのか理解する。
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2週 |
お金の歴史(1)お金とは? |
お金の機能とその歴史について概観しながら、貨幣の起源説である商品貨幣起源説と信用貨幣起源説を理解する。
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3週 |
お金の歴史(2)紙幣とは? |
紙幣の起源とその歴史について理解することで、金本位制と管理通貨制の違いについて考察する。
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4週 |
お金の歴史(3)仮想通貨とは? |
仮想通貨や電子マネーなど近年登場した新たな「お金」のそれぞれの特徴を理解することで、今後の「お金」について考察する。
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5週 |
お金の歴史(4)金利・利子とは? |
金利・利子について理解するとともに、銀行の歴史を概観することで、様々な金融商品について基礎的な知識を獲得する。
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6週 |
お金の歴史(5)株式とは? |
株式会社の歴史とその仕組みについて理解する。
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7週 |
お金の歴史(6)国債とは? |
国債の起源とその歴史について概観しながら、現代社会における各国の国債の状況について理解する。
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8週 |
経済から見た歴史① |
これまでの授業を踏まえて、各自がテーマを設定し、それについて調査した内容をプレゼンする。
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2ndQ |
9週 |
経済から見た歴史② |
これまでの授業を踏まえて、各自がテーマを設定し、それについて調査した内容をプレゼンする。
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10週 |
経済から見た歴史③ |
これまでの授業を踏まえて、各自がテーマを設定し、それについて調査した内容をプレゼンする。
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11週 |
経済から見た歴史④ |
これまでの授業を踏まえて、各自がテーマを設定し、それについて調査した内容をプレゼンする。
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12週 |
経済から見た歴史⑤ |
これまでの授業を踏まえて、各自がテーマを設定し、それについて調査した内容をプレゼンする。
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13週 |
世界経済史概説(1) |
18世紀~19世紀の世界経済の歴史について概観する。
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14週 |
世界経済史概説(2) |
20世紀前半~戦中の世界経済の歴史について概観する。
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15週 |
世界経済史概説(3) |
戦後~現代の世界経済の歴史について概観し、現代社会が直面している様々な課題について考察する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | |
公民的分野 | 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | レポート | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 60 | 0 | 30 | 10 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 30 | 0 | 20 | 10 | 0 | 60 |
専門的能力 | 0 | 30 | 0 | 10 | 0 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |