情報処理演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報処理演習Ⅱ
科目番号 0028 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 p5.jsプログラミングガイド/松田 晃一 (著)/カットシステム
担当教員 城石 英伸

到達目標

インターネットの仕組みがわかる。フリーソフトを用いて画像処理ができる。レポート用のグラフを作成できるようになる。また,HTMLとCSSを用いてwebサイトを構築できるようにする。VBAやProcessingを用いて簡単なプログラムを作れるようになることを目標とする。また、卒業研究で必要が生じた際はプログラムを作ってデータ処理や理論計算をするための基礎を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
インターネットの仕組みと応用インターネットの仕組みがわかり,実践的に使用できるインターネットの仕組みがわかり,基本的使用ができるインターネットの仕組みがわからず,使用ができない
数値計算の基礎数値計算の基礎を理解し,応用できる数値計算の基礎が理解できる数値計算の基礎が理解できない
データの型とデータ構造データの型とデータ構造を理解し,設計ができるデータの型とデータ構造を理解できるデータの型とデータ構造を理解できない
適切なグラフTPOをわきまえた適切なグラフが作成できるグラフが作成できるグラフが作成できない
画像処理適切な画像処理ができる何らかの画像処理ができる画像処理ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
インターネットの仕組みを学習する。レポート用のグラフを作れるようになる。フリーソフトを用いて画像処理ができる。また,Visual Basic for Applicationsを学習するとともに,JAVA Script言語のプログラミングの学習をする。
授業の進め方・方法:
講義と演習を中心に学習していく。
注意点:
情報処理演習Iの復習をしておくこと。単位取得には試験を受けることが必須である.e

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
インターネットの仕組みと応用(1)
よいプレゼンテーションとは
TCP/IP,パケットなどの用語を理解し,インターネットの仕組みがわかる.よいプレゼンテーションとは何かを学ぶ.
2週 学園祭動画発表練習 グループ毎に学園祭の動画を発表し,ピアレビューによって友達評価に基づいて動画を改善することができる.
3週 インターネットの仕組みと応用(2)
正規分布と標準偏差,モンテカルロ法の応用
RIPや冗長性などの用語を理解し,インターネットの通信の仕組みが分かる.
正規分布と標準偏差の意味が分かり,モンテカルロ法の応用問題が解ける
4週 Visual Basic for applicationの応用(1)
参照渡し,値渡しの違い
Word/Powerpoint上でもVBAによって処理が自動化できることを学ぶ.
参照渡し,値渡しの違いを理解する
5週 グラフデジタイザを用いた数値のデジタル化
グラフソフトを使いこなす
フリーのグラフィックソフトPaint.netやグラフデジタイザGraphcelを用いてクロマトチャートをデジタル化し,台形積分によりピークの面積が求められるようにする.Kyplotを用いてグラフを作成することができる
6週 JAVA Script入門(1) p5.jsを用いてJAVA Script言語を学習する
変数と基本構文について理解する
7週 JAVA Script入門(2) p5.jsを用いて2次元グラフィックの描画方法を理解する(1)
8週 JAVA Script入門(3)
HTML&CSS入門
p5.jsを用いて2次元グラフィックの描画方法を理解する(2)
HTMLとCSSを用いてwebサイトを構築できるようになる.
4thQ
9週 JAVA Script入門(4) p5.jsを用いて,JAVA Script言語を学習する(文字列操作,クリップボード,ファイル入出力)
10週 JAVA Script入門(5)
グラフィックソフトを使ってイラストを作成する
p5.jsを用いてインタラクティブなアプリを作成する方法を理解する
 アニメーション,キーボード
フリーウェアのGIMPを用いて写真からイラストを作成する方法を学習する
11週 冬休みの宿題発表会 各自冬休みに作成したソフトを紹介し,ピアレビューを行う
12週 Visual Basic for applicationの応用(2)
クリップボード,ワークシートの再計算,gifアニメ
クリップボード,VBA実行中にワークシートを再計算させる方法,グラフをgifファイルとして出力し,gifアニメを作成する方法を理解する
13週 Visual Basic for applicationの応用(3)
Windowsオブジェクト操作
VBAから,Windowsオブジェクトを操作する方法を学習する
14週 Visual Basic for applicationの応用(4)
クラス,Rangeオブジェクト
高速文字列コピークラスを作成することを通して,クラスとは何かを理解し,クラスを作れるようにする.また,Rangeオブジェクトを用いた台形積分関数を作成する
15週 画像と画像処理
画像を加工する場合の注意点について学習する.
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3後3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3

評価割合

試験発表・課題合計
総合評価割合5050100
基礎的能力101020
専門的能力304070
分野横断的能力1010