到達目標
生物工学とは生物を工学的に利用するための学問である。その概論を学び,発酵工学,酵素工学など一連の生物工学の基礎を理解してもらう.次にバイオプロセスの設計の基礎として,収支式をたてて,モデル化する基礎方程式を理解し,生物化学工学や生物物理化学などのより高度な生物工学への応用ができるようになること.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
生物反応と化学反応の違い | pHやDOなどの諸因子の関係 | 温度に依存することを理解する | 化学反応と同様というわけではない |
生物反応の速度論 | 基質消費と生産物生産速度の理解 | 増殖速度論の理解 | 細胞数あたりの概念が理解できる |
生物の培養方法 | 培養方法それぞれの利点と欠点 | 種々の培養方法があることを理解 | pHや温度や基質の必要性を理解 |
発酵の基礎の理解 | 制御用件の理解 | 反応の理解 | 生成物の理解 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
工学から生物を利用する立場からの学問である。よって工学的な切り口で生物現象を評価するセンスのよさが求められる。決して生物そのものを勉強するための授業ではない。
授業の進め方・方法:
定期試験と小テストとレポートで評価する
注意点:
分子生物学,化学工学を基礎とする
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業案内 |
生物工学とはどんな学問か?概要を理解する
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2週 |
生物反応と工学プロセス |
生物反応の特徴,化学反応との違いを理解する
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3週 |
種々の生物工学関連学問 |
発酵工学,遺伝子工学との関係を理解する
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4週 |
発酵の基礎 |
生物の増殖に必要な因子を理解する
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5週 |
解糖系の復習とpHとDO |
解糖系を思い出す.pHやDOがなぜ重要か?理解する
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6週 |
酵素反応速度論(1) |
酵素反応を表すミカエリスメンテン式を理解する
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7週 |
酵素反応速度論(2) |
各種阻害反応を理解する
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8週 |
酵素反応速度論(3) |
特殊な酵素反応速度論
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4thQ |
9週 |
増殖速度論 |
モノー式を理解する
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10週 |
基質の消費と代謝産物の生成 |
比基質消費速度など細胞数当たりの量を理解する
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11週 |
呼吸 |
DOの制御方法の理解
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12週 |
培養のモデリング |
流下培養,連続培養の利点と欠点を知る
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13週 |
演習 |
全体を復習する.とくに計算問題ができるようになること
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14週 |
まとめ2 |
理解度を確認する
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15週 |
試験の返却と解説 |
間違えたところを見直す
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 50 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 25 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 25 |